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28話 立ち上がる者と、不幸な者

やー皆さんこんばんは!

夜中の3時ですよ!モッチーです‼︎


いよいよワールドカップ日本戦ですね〜!

ここで勝ちを逃すと進めません!頑張れ日本‼︎


……未だに中継でサッカー見てないけど‼︎


はい、これ以上書くとサッカーファンに殴られそうなのでやめときます。痛い‼︎


それでは28話です。

いやー、書きたいとまで行けませんでしたよ……ゴメンね、ユウト(笑)

前回のあらすじっ!


なんと、また新たな人からの感想を頂きましたモッチー!

「と〜っても面白い」とか「自分のペースで頑張ってください」とか本当に励みになりましたありがとう(≧∇≦)


ショウタ「何度も言うがお前のあらすじじゃねぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎‼︎」


え?


ショウタ「え?じゃねぇよ‼︎何っ度も言ってるでしょうが‼︎」


そんな「何度も」を繰り返してると、パクリ疑惑で誰かさんに訴えられるよ?


ショウタ「最終回マジ面白かったよビタミンA!」


お前が言うのかよ!つか、お前も見てたのかよ‼︎


*****


前回までのあらすじ


例外的な救いを提示したユウト!

特殊な力をフル活用し、善戦する!


一方、サヤカを無事救出したショウタ達は、ドッペルゲンガー残党を倒していた。


マノ「ファナが助けを呼んでいます!」


ファナ(ユウトを…助けて‼︎)


そんな矢先に届いたSOS。

ショウタとサヤカは至急現地に向かった。


*****


ショウタ「サヤカ、もっとスピード上げれるか?」


サヤカ「あげようと思えば上げれますが、これ以上早いと息出来ません。」


現在、ショウタ達はユウト救出にむけ、飛行魔法で飛んでいた。

辺りには特に目立った敵は居らず、数名のドッペルゲンガーも無視して通過していた。


ショウタ「そ、そうか。呼吸できないとかそういう問題もあるんだな…」


サヤカ「大丈夫です。全力ショウタと引き分けるような凄い人が、そんな簡単に負けるはずないでしょ?」


ショウタの心配を見透かしたように言うサヤカ


ショウタ「べべ、別にあいつの心配じゃねーよ‼︎ファナが心配だなって!」


思わず顔をそらすショウタ。


サヤカ「ふふっ、そうですね。そういうことにしときましょう。」


ショウタ「こ…このやろ……」


どっかーーーん‼︎


ショウタ&サヤカ「っ⁉︎」


そんな2人の右側から、爆音が響き渡る!


サヤカ「おっとと……」


衝撃でバランスを崩しかけるサヤカ。


ショウタ「うぉっとと⁉︎だ、大丈夫かサヤカ‼︎」


バランスを崩しながらもなんとか着陸したので、ショウタは慌てて無事を尋ねる。


サヤカ「はい、大丈夫です。…けど、今の音は…?」


ショウタ「なんだろうな。…確か、あっちは闘技場入り口だった気が……」


そこでショウタは信じられないものを見る。


サヤカ「どうしたんですか?ショウタ。」


そして、サヤカも同じ景色を見てしまう。


ショウタ「こいつら……」


*****


どどどどどど


主催者に呼ばれた援軍、およそ300人が、闘技場に踏み込んでいた。


「奴隷を捕まえろー!」「コロシアムを台無しにさせるなー!」


そんなヤジが飛び交う。


彼らは悪党ではない。

彼らは国を守る騎士達だ。


この行動は『国の大切な施設を荒らす悪党を倒す』のが目的なので、このように一致団結しているのだ。


「あれはなんだ?」


誰かの言葉に視線をうつすと、そこには少年と、少女が空を飛んでいた。


「あいつらが賊だ!みんな、心してかかれ!」


うおぉぉぉぉぉ‼︎


騎士達による『悪党制圧戦』が始まる。


*****


ショウタ「ふ…ざけんな……あの量…くそ!そんな場合じゃないってのに‼︎」


繰り返すが、現在ユウト達は絶賛ピンチのはずだ。

さっきマノがSOSに気づいてから、5分くらいが経過している。


サヤカ「………ショウタ。」


サヤカは熟考の末、ショウタに提案する。


ショウタ「なんだよ、サヤカ。」


サヤカ「ここは私に任せて、ショウタはファうむぅ⁉︎」


ショウタの手でサヤカの口は塞がれる。


ショウタ「お決まりのセリフは要らないから!読者から毎回同じ流れですねって言われたらどうするの!」


サヤカ「む〜‼︎む、む、むー‼︎」


何か抗議してるがショウタには聞こえない。


ショウタ「今はそれどころじゃないだって?冗談じゃない!せっかく助けたサヤカを置いてくなんて、そんなふざけた話は、選択肢は、存在しない‼︎」


サヤカ「プハッ…。だって!それ以外に方法なんて…!」


サヤカは泣きそうな顔でショウタに叫ぶ。


しばらく考え込んだショウタは、サヤカの手を掴んで、言う。


ショウタ「逃げよう。」


サヤカ「………え?」


思わず、素っ頓狂な返しをしてしまうサヤカ。


ショウタ「あんなのに突っ込んで死ぬなんて御免だ!ほら、逃げるぞ!」


サヤカ「え、あ…ちょっと!」


戸惑うサヤカの手を強引に引き、走るショウタ。


ショウタ(サヤカが残るなんて選択肢は有り得ない。かと言って俺が残ると言ってもサヤカはきかないだろ?そんで、結局、2人で仲良く共死に?ふざけんな!)


ショウタ(どっちにしたって、サヤカは傷つく。ファナとユウトのピンチも無視しちゃうことになる。そんで、俺もこんなとこで無駄死になんてしたくない!……この何処に立ち向かう要素があるってんだ……?)


そもそも、ショウタは『誰かのために命を投げだす』なんて聖人君子ではない。


運動は中の下だし、頭の回転もそんなに良くない。

勇気に満ちてるわけでもなければ、なにか特技があるわけでもない。


それでも、身近な人が傷つくのは耐えられないから、仕方なく立ち向かっていたのだ。


サヤカ「むぅ〜、幻滅ですよ。そんな、ショウタが逃げ出すなんて……。」


ショウタ「う……」


サヤカ「あれですね、ゲームで言ったら『好感度が大幅に下がった』って感じですね。」


ショウタ「ぐっはぁ⁉︎」


ショウタの精神に多大なるダメージ‼︎


サヤカ(くすくす、バレバレですけどね、ショウタの考え。でも、ちょっと面白いからからかっちゃいます)


そもそも、『手を握ってる』サヤカに、隠し事ができるはずが無い。


*サヤカは触ってる相手の心が読めます。*


そんな小悪魔サヤカに対し、ショウタは…


ショウタ「それでも、」


サヤカ「え?」


ショウタ「それでも、戻る気は無いからな。俺の好感度?そんなもん興味ないね!」


目をメチャクチャ泳がせながら、心の声では『好感度下げたくねー!』って叫んでるくせに、


ぎゅ。


ショウタ「絶対離さないからな。」


ショウタはサヤカの目をみて、しっかりと手を握りなおした。


サヤカ「な…な…」


心の声も寸分違わず、『絶対離さない』なのもあいまって、サヤカは黙ってしまった。


そのまま、サヤカの手を引いて必死に走るショウタを後ろから見ながら、サヤカは呟く。


サヤカ「…ありがとう。」


*****


ショウタ「…え?あ、ごめん聞こえなかった。もっかい言ってくれる?」


サヤカ「は⁉︎」


ショウタ(走るの速かったかな…?)


ムードぶち壊しも甚だしい発言に、しかも心の声は見当違いという恐ろしい暴挙に、感傷的だったサヤカは叫ぶ!


サヤカ「2度と言いませんよバカぁ‼︎」


ショウタ「えぇ⁉︎」


こんな時でも、2人はいつも通りだった。


*****


マリナ「ちょっと待ちなさい、貴方達。」


奴隷達「え…?」「誰だ…?」「何の声だ?」


ショウタ達とは違うブロックの奴隷……つまり、ユウト達が勝ち抜いてきたブロックにいた奴隷達は、すでにコロシアムを脱出していた。


コロシアムからはとうに離れていて、あとはそのコロシアムがある街をオサラバすれば、完璧に安全…というところだった。


マリナ「これを見てほしいの。」


マリナは懐からマジックアイテムを取り出すと、大きなスクリーンを出す。


そして、そこに映ったのは……


主催者に一歩も引かない少年と、

大群から女の子の手をとって逃げる少年、

ドッペルゲンガーを倒している女の子や青年。


と、たくさんの人が生中継されていた。

皆、なにかしら傷つき、歯を食いしばって立ち向かっている。


マリナ「これはみんな、貴方達を助けるために頑張った人達よ。」


その言葉に、奴隷達は思わず足を止める。

もちろん、気にもせずに通る者もいるが。


マリナ「この人達を助けてほしいの。私だけじゃ力不足……だからお願い、手伝って?」


奴隷達「………」


考え込む一同。


奴隷A「……ごめん、俺にも家族がいるんだ。」

奴隷B「俺も、ずっと待たせてる人が…」


そんな言葉を筆頭に、次々と理由を述べる奴隷達。


2、3人は立ち向かうと言ってくれたが、全くというほど足りない。


マリナ「そう……だったら、最後にこれを見て。」


そう言うと、またスクリーンの画面は切り替わる。


*****


〜マノSide〜


リュンが倒れていた。


私のたった1人の弟で、昔から泣き虫で、なにかあるとすぐ助けを求めるような子だった、可愛い弟が。


近頃は、強くなったからって、すぐ私を守ろうとしてくれる、たくましい弟が。


得体の知れないものに囲まれて、倒れてる。


それを知覚したのは、すでに走り出して3秒も経ってからだった。


ユウ「待って!マノ!マノってば‼︎」


アスカ「私が時間稼ぐから、アンタも早く来なさいよ!」


ユウ「わ、わかった!」


なにやら、そんな声が後ろから聞こえる。


でも、そんなのどうでも良かった。

助けなきゃ。リュンを、早く。


マノ「リュン!」


マノは持ってるナイフで、ドッペルゲンガー達を闇雲に切る。


不意をつかれた彼らは、とりあえず距離をとる。


マノ「リュン!リュン‼︎傷は大丈夫⁉︎アンタが倒れるなんて……どんな…」


リュン「バカ‼︎姉さん、自分でわかってんだろ…⁉︎俺が負けたんだぞ⁉︎はやく、逃げ……」


ドッペルゲンガー「がぅぁ!」


バキッ‼︎


マノの身体が、横薙ぎに飛ばされる。


リュン「姉さん‼︎」


どっ、どっ…ズザザー………。


10mはゆうに飛んでいる。


マノはピクリとも動かない。


そして、ドッペルゲンガー達は半分に別れる。

リュンと、マノを狙うため。


マノの周りに、ドッペルゲンガーは集い始める。

それぞれが、リュンに匹敵する強さを誇る。


リュン「ちくしょう…」


リュン(姉さんが…殴られた?どうして?……そんなもん分かってる。俺が、俺が弱いせいで…‼︎早く助けないと…!)


リュン「…くそが……動けよ俺。」


リュンは四肢にチカラを込める。


リュン「動けぇぇぇぇぇ‼︎」


恐ろしい気概で立ち上がるリュン。


リュン「うぉぁぁぁぁあ‼︎‼︎」


ヒュン!バキッ!ガガガガ‼︎


リュンは叫ぶと、目の前のドッペルゲンガーの後ろに回り込み、殴る。

そして、左右から襲いかかる2匹のドッペルゲンガーを掴み、地面で引きずる。


リュン「くたばれぇ‼︎」


そして、その2匹を、もう1匹のドッペルゲンガーへ、叩きつける!


ドン‼︎‼︎


計4匹のドッペルゲンガーを沈めたリュンは、そのままマノの元へと向かおうとする!


しかし、これでも遅かった。

リュンが動き出した時点では、すでにドッペルゲンガーも反応しており、そして……


ユウ「はぁっ‼︎」


パヒュン!


ドッペルゲンガーの放った魔法は叩き潰される。


アスカ「よっ、はっ、それ!」


瞬間移動魔法を巧みに使われ、ドッペルゲンガー同士を衝突させ、ぶつけられる。


リュン「みんな……」


マノは無事だった。


ユウ「もー‼︎マノってば無茶するから‼︎リュン!ここは何とか食い止めるから!」


アスカ「ホントに『なんとか』よ⁉︎手伝う暇なんて無いんだからね‼︎」


リュン(そんなの……十分すぎる…!)


ドッペルゲンガー「ぐぅぅ……」


先ほど沈めたドッペルゲンガー達が立ち上がる。


リュン「お前らは強い、認めるよ。俺じゃ勝てない。」


リュンは素直に敵の強さを認めた。


ドッペルゲンガー「がぁぁあっ‼︎」


リュン「…けどな。」


3匹ものドッペルゲンガーが襲いかかった!


シュン……

ドサドサ。


しかし、音もなく、彼らはねじ伏せられる。


リュン「俺にも、負けられない理由ができたんだ。」


その姿は、れっきとした主人公(ヒーロー)だった。


*****


〜奴隷達Side〜


マリナ「これが誰か知ってるでしょう?」


先ほどのマノ達の戦いを、中継で流しつつ、問う。


奴隷E「この人知ってるぞ……俺たちを助けてくれた人だ!」


ショウタとマノが救出に行ったとき、ショウタは走り抜けつつ檻を開けていただけだが、マノは1人1人に逃げる旨を説明していたのだ。


奴隷F「俺も知ってる…」

奴隷G「俺もだ!」


そのため、ほぼ全ての奴隷達が顔を知っている。


そこで、スクリーンはマノが殴られるシーンへと移る。


奴隷達「あっ⁉︎」


マリナ(……ホントに、戦力が必要ね…。なんとかして彼らを説得しないと…)


マリナは画面を見つつ、焦る。


殴られてるのを見てるのに。

と薄情に思うかもしれないが、本気で助ける気があるならば『可哀想』などと思う時間すらもったいないハズなのだ。


冷静沈着に、次の行動へ移る。


マリナ「じゃあ、私はもう行くわ。来てくれるという人はお願いね。」


そう言って、マリナは立ち去った。


奴隷達「………」


残された奴隷達はみな、顔を見合わせる。


奴隷A「…恩すら返さずに戻ったら、家族に笑われちまうぜ!」


と、誰かが力強く叫ぶ。


奴隷C「あぁ!ダチに合わせる顔がないな!」


次々と、奴隷達は来た道を戻り始める!

一刻も早くマノを、皆を助けるために!

せっかくの、脱出の機会を棒に振ってでも。




だが、5名ほどはそこに残った。


奴隷42「はっ、バッカじゃねーの。」


奴隷13「あんなもん、勝手に殺しときゃいいんだ。」


奴隷53「仲良しごっこはヨソでやってな…」


彼らは決して悪いやつではない。

せっかくのチャンスなのだ、自分のために動くことの、どこを責められようか?


助けに行った彼らが『良い』だけで、残った彼らもしょうがないのだ。


…しかし………。


マリナ「あー、良かったわ。クズしか集まってないみたいで。」


奴隷29「あれっ⁉︎なんでお前いるんだ⁉︎」


マリナ「怖くて行けなかったっていう子がいたら…見逃してあげようかと思ったけどぉ〜」


年相応の、まるで今から新しいおもちゃで遊ぶかのような可愛い声を出すマリナ。


マリナ「さて、調教(せっとく)しましょうかね?」


繰り返すが、彼らは悪くはない。

……相手が悪かったのだ。


*****


〜ショウタSide〜


サヤカ「…で?……どうするんですか?これ。」


ショウタ「…………」(汗が止まらない)


リュンが漢を見せたのと、ほぼ同時刻。


ショウタとサヤカは立ち尽くしていた。


というのも、

現在のショウタとサヤカ。


騎士1「おいおい。大会優勝者の反乱と聞いて、覚悟して突入したのによ。」


騎士2「期待して損したな。」


騎士3「追いつかれんの早すぎ。」


騎士4「なんか、言い残すことあるか?」


騎士300人に囲まれていた。


サヤカ「ねぇ?どうするんですか、ねぇ?」


眉をひくひくとさせながら、怒りに震えるサヤカ。


あ、ショウタからすればサヤカも敵である。


ショウタ「えぇっと……。」


しばし、思案して、


ショウタ「と、とりあえず!不幸だぁーって言えば主人公らしさが出るんじゃない?」


殴られた。





続く‼︎‼︎



こいつも、主人公なんですよ。うん、なんかごめんなさい。


長い話を途中でぶつ切りにした感じですね。

仕方なかった!

ここで切らないと、今の3倍くらいになっちゃうとこだった!


リュンかっこいいですねぇ。

意外と読者人気も高いんですよね、リュン。


………ショウタは?

ねぇねぇ、皆さん、ショウタどうですか?

我らが主人公のショウタくんどうでs


というわけで、長文お疲れ様でした。

テスト期間中なので、多分投稿早めだと思います。←理由が


それでは!おやすみなさい(^^)

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