27話 限界突破
どーもー、こんにちは。
先日、好きな子に夏祭り誘ったところ、玉砕しましたモッチーでーす!
あははは、あははは、夏って俺だーいすき(^^)
はい、しょーもないことは置いといて。
最新話投稿です。
えー、申し訳ないのですが
前回この27話を投稿していたときは、ユウトの戦闘シーンを書いておりました。が。
評価もイマイチな上、コラボ相手である夕凪と話し合ったところ。
「ユウトの戦闘シーン、夕凪に任せた方が良くね?」
となりまして。
もともと、俺の手に余るステータスだったみたいです。ユウトは。
ですので、その戦闘シーンだけカットさせてもらいました。
すいません。
それでは!
前回のあらすじっ!
vs主催者で追い詰められるファナ!
ショウタも駆けつけることが出来ないなか!例外的な救いが現れた!
これはとてもかっこいい!主人公交代じゃね?つか、間に合わんとかあり得ませんねぇまったく。
ショウタ「おい。」
ユウト[ダッ‼︎]
ショウタ「なにも言わずに逃げた⁉︎ちょ、こら待てっ‼︎」
それでは始まります‼︎
*****
一縷の希望も潰えた気がしてた。
闇の魔法で動けないなんて怖くはない。
でも、ショウタに…ショウタやサヤカに嫌われるというのはすごく怖かった。
ユウト「絶対に君を護るよ。」
そんな矢先に来てくれた自称脇役。
まるで、深い闇に堕ちかけていた私の手をとって、引き上げてくれる救世主みたいだった。
*****
〜ユウトSide〜
ユウト「絶対に君を護るよ」
ファナ「黒石…ユウト……?」
ファナは驚いた表情で、ボロボロな身体に鞭打ち、ユウトを見上げる。
そしてユウトは、視線をファナに向けて、
ユウト「うん、ユウトさんだよ。あとは僕に任せちぇっ!」
口から血を吐いた。
うずくまるユウト。
ファナ「ぷ…あっははははは!!‼︎‼︎」
ファナの爆笑が響き渡る。
ファナ「噛むって!このタイミングで颯爽と噛むって‼︎‼︎」
誰かさんとは違い、登場が颯爽としていた分、残念さが桁違いである。
ユウト「ひ…ひたい……」[舌を出しつつ涙目]
ファナ「あははは!くくっ、ごめんね、せっかく、助けに…プハハッ!」
心が限界まで崩壊しかけていたファナ。
しかし、ユウトの登場により、笑顔が戻る。
ユウトは、そんなファナの笑顔を見ながら、満足げにうなずいた。
ユウト「作戦通り!」
うそつけ。
ユウト「誰っ⁉︎物語のセオリーぶっ飛ばしてツッコんで来たやつ誰っ⁉︎」
困惑したユウトが叫ぶが、返事はもちろん帰ってこない。
ユウト(…とまぁ、さっきのは事故だったにしても…)
まだひぃひぃ言ってるファナを見て、また思わず笑顔になる。
ユウト「やっぱり、ファナちゃんは笑ってる顔が1番だよ。」
ユウトは心からそう“思った”。
ファナ「ふぇっ⁉︎」
顔を赤くするファナ。
ユウト「え、どうしたの?虫でもいた?」
ファナ「いま…笑ってる顔が…って、あれ?空耳?」
ユウト必殺、天然女たらしである。
思ったつもりで、思わず口に出していたのだ。
ユウト「?」
しかもクソ鈍いという。
まったく、くたばれば良いのに。
ユウト「なんかまた罵倒されたけどっ⁉︎」
ユウトの言ってることはわかんないけど、とりあえず“心読める”能力ってウザいですね。
ユウト「また⁉︎だれ!どこ⁉︎」
ファナ「き、気のせいだよね‼︎うん!」
と、楽しく談笑する(?)2人に、忍び寄る影。
主催者「あーあー、すごいすごい。良かったなぁ?ファナ。また“都合のいい仲間”が出来たじゃないか。」
ファナ[ビクッ]
笑顔から一転、強張った表情で震えるファナ。
主催者「言ってやれよ。な?『私は国を1つ滅ぼしました』ってさぁ‼︎助けてもらう価値なんて全くないゴミなんですっt………」
ズドン‼︎‼︎
主催者「がぁぁぁ⁉︎」
主催者は勢い良く吹き飛び、20m以上距離が開く。
ユウト「そのきたねぇ口を閉じやがれゴミが。」
速すぎてなにが起こったのかは分からないが、ユウトを見ると、身体からは“白い”雷の残滓が出ていた。
ファナ「そう…なんだよ……私、国を滅ぼしててさ。知らないだろうけど極悪人なの…だかr」
ユウト「そんなことない。」
ユウトは間髪入れずに否定する。
…誰かさんと同じように、食い気味で。
ファナ「え、遠慮しなくてもいi」
ユウト「そんなこと、ない。」
ファナ「っ……」
ユウトはファナの目を真っ直ぐと見て、続ける。
ユウト「大体、僕は“知ってる”よ。君が死者を1人も出さなかったこと。敵も殺さず片っ端から捕虜という名目の元、世話をしていたこと。身を挺して皆を守ってたこと。最後は皆のために、敗北したこと。」
そこで切って
ユウト「すごいね、ファナちゃん。メチャクチャすごい。偉い。自信持っていいんだよ?」
ファナ「なんで……そんな…こと……」
あまりの嬉しさに、ポロポロと涙を落とすファナ。
主催者「な、なにを言ってる…」
寸前で防御を張ったのか、ほぼ外傷無しの主催者が、立ち上がりながら話す。
主催者「現在、その国はどうなってるのだ⁉︎いくら“過去”がよかろうが、今ごろ民は必ず苦しんでいるぞ⁉︎…みんな恨んでいるさ、“助ける”なんてうそぶいた、ファナのことを」
ユウト「みんな元気だよ。」
ユウトは初めから主催者を居ない者として、話を続ける。
ファナ「なんで…そんなこと…わかって………」
ユウト「だから…言ったでしょ?僕は“知ってる”って」
ファナ「え…?」
ユウト「みんな元気だったよ。ちゃんと、“ファナの奴隷化との引き換えに民は傷つけない”って約束。守られてるよ。」
ユウトは以前、ファナの国の歴史を見たことがあるのだ。
*詳しくは【夕凪】さんの『イフ・スタート・ストーリー』にて*
ファナ「ほん…とに……?」
ユウト「ユウトさんはウソつかないよ?」
ファナ「絶対…?」
ユウト「絶対だにゃ〜」
おちゃらけた口調で、しかし真っ直ぐと眼を逸らさず断言するユウト。
ファナ「そっか…そっ…か……よかった…‼︎‼︎」
ファナを顔を両手で覆い、感動に震えてる。
なのに、
主催者「おいおいおいおい⁉︎なんなのだ⁉︎急に出てきた新参野郎の言うこと、ホイホイ聞くのか?おいファナ。よく考えろ。私のほ…ぐぅっ⁉︎」
20mを一気に詰め、“白く”光る手でパンチを放つユウト。
しかし、
主催者「…ふっ…先ほどと違って威力が落ちているな…?それに」
ユウト「ごふっ!げほ、げほ!」
主催者「リミッターを超えた攻撃をするなんてバカなやつだな。」
ユウトは20mを一瞬で詰める、なんて芸当は出来ない。
ましてや、そこからパンチなど、まともな威力がこもるハズがない。
咳き込んでうずくまるユウトに、勝ち誇った主催者は述べる。
主催者「雑魚が。調子に乗りおって…貴様などが救えるなどと思ってたのか⁉︎たった2撃のオーバーヒートで動けなくなるくせに。」
ユウトはうずくまっている。
リミッターを大きくオーバーした攻撃をしたのだ。無理はない。
主催者「ふん、張り合いすら無いとはな?」
ユウト「………」
どれほど言っても反撃は来ない。
味をしめた主催者は、ニヤリと口の端をあげつつ、まだ無駄口を叩く。
主催者「あんな偽善者お姫様を助けるなん」
だが、
バチバチバチバチィ‼︎‼︎
主催者「ぐわぁぁぁあ⁉︎」
主催者が誤算だったのは、
ユウト「いま…なんて言いやがったテメェ……」
主催者「なんで…攻撃できる…?」
ユウトは“女の子が傷つけられる”ことを阻止する時だけは
ユウト「2度と喋れないようにしてやる‼︎‼︎‼︎」
限界なんて、ぶち壊す。
*****
〜ショウタSide〜
マノ「…あれ?」
サヤカを助けて、回復したり、してもらったりして完全状態となった一同は、さきほどからチラホラ見えるドッペルゲンガーを倒そうと移動していた。
ショウタ「ん?どうしたんだ、マノ?」
目の前のドッペルゲンガーを、十字架を変形した武器で消し去りつつ、尋ねる。
ユウやアスカは、少し遠くでドッペルゲンガーを相手取っている。
マノ「いや……いま、少しだけファナさんの声が聞こえた気がするんです…。『助けて』…?」
ショウタ「な、なんだって⁉︎ファナがピンチなのか⁉︎」
ショウタはマノへ近づくドッペルゲンガーを瞬殺し、マノに詰め寄る。
マノ「いや…もしそうならもっとハッキリ聞こえるんですよ。だって【SOSを聞き取る】のが私のチカラですから。そうじゃなくて……」
(……を、助けて……)
ショウタ「…まだか…?はやく……)
ショウタは気が気でない様子で、そわそわしている。
もちろん、サヤカも不安げな様子だ。
(ユウトを…助けて‼︎)
マノ(っ!)
しっかりとSOSを受けとったマノは、顔を上げる。
マノ(まさか、間接的なSOSまで聞こえるなんて……前代未聞ですよ。私のチカラが上がったというより…それだけ思いが強いんでしょうね…。)
マノ「ショウタさん、サヤカさん、SOSを感知しました。」
マノ「〜〜〜」
詳細を聞いた2人は、この場所を任せ、サヤカの飛行魔法で飛んで行った。
ユウ「あれ?2人はどうしたの?」
アスカ「なにかあったの⁉︎」
あらかた片付けて、休みに来た2人は質問をする。
マノ「『ばっっか野郎‼︎‼︎』か……。ファナ達がピンチの時とは違いますけど、気持ちの強さはすごく伝わりました。」
ユウ「え?」
マノ「なんでもありません。それじゃ、私たちはー」
と、言いかけて、固まるマノ。
アスカ「どうしたの?マノ…」
マノの視線の先には…
リュンが倒れていた。
周りには、10匹ものドッペルゲンガーがいる。
マノ「リュン‼︎‼︎‼︎」
ユウ「あ!マノ‼︎……いくよ!アスカ!」
アスカ「わかってる‼︎」
2人もマノの後を追う!
*****
〜ショウタSide〜
ショウタ「バカやろう……なんですぐ無理するんだ…‼︎」
サヤカ「ショウタ…?」
ショウタとサヤカは空を飛んで、ユウト達へと向かっていた。
ショウタは珍しく“助ける対象”へと怒りを向けている。
ショウタ「いっつもそうなんだよあいつは‼︎こぅ…高望みするってかさぁ!自分の力以上のことを無理やりするってかさぁ‼︎」
サヤカ「は、はぁ……」
ショウタ「あいつの中学の文化祭とか大変だったんだぞ⁉︎校長に直談判しに行ったり、クラスで熱弁振りかざしたりさ!俺が裏でどんだけ肝冷やしたか…」
動転しすぎで、もとの現実世界でのことまで愚痴っている。
サヤカ「ふふっ…」
ショウタのそんな怒りに、思わず笑ってしまうサヤカ。
ショウタ「な、なんで笑うんだよ‼︎」
サヤカ「だって、今のショウタ。なんか保護者みたいなんですもん。」
笑いながら爆弾発言をするサヤカ。
ショウタ「はぁぁぁ⁉︎頼まれてもごめんだっつーの!」
ショウタはそう毒づく。
サヤカ「『いっつも』って、そんなに無茶する人なんですか?」
ショウタ「そうなんだよ!いや、勢いがあったりさ、行動が早いっつー点は尊敬してるんだよ。実際、その初動の早さで、命運を分けることもあるからな……」
ショウタの表情に陰りがさす。
サヤカ(ショウタ…?)
が、すぐに憤怒へと変わって
ショウタ「でも後先考えなさすぎ!フォローする身にもなりやがれ!なーにが例外だ!例外ってつまり“可能性が低い”ってことじゃねーか‼︎」
ショウタが一生懸命フォローして、『まぁ勝てるだろう』という場面では失敗し、逆に『無理だろ…』ってときに成功するのだ。
横に居て、一緒に行動してる者として、これほど腹立つ奴はいない。
ショウタ「もし死んでたら覚悟しとけよ………PCのお宝画像全部マリナさんに見せるからな…」
やめて死んじゃう‼︎
という声が聞こえた気がするが、華麗にスルーして、ショウタ達は救出へとむかった。
つづく‼︎
*おまけ*
サヤカ「ちなみにショウタ。『自分の力以上のことを無理やりする』って怒ってましたけど……」
ショウタ「おう、言ってたな。それがどうかしたの?」
サヤカ「お前が言うな」
ショウタ「真顔っ⁉︎怖いんだけど‼︎」
お疲れ様でした。
案外長くなかったでしょ?
え、長い?価値観おかしい?
ごめんなさい
ってか電池が5%しかない!
投稿早くしなきゃ!
それじゃみなさんまた次回で!
ps
長くありませんでしたー(笑)
元々ユウトの戦闘シーン入ってたんですけど、ぶっちゃけ蛇足と判断し、消させてもらいました。