3話 ヒロイン登場!!
投稿したのが12時過ぎだけど、毎日更新は継続中だと信じている作者です。
アナウンスを聞いた俺は掲示板に来たのだが、悲しいかな、人だかりに押され全く見ることが出来ない。
身長は少々同級生より高い翔太だが、大人達に囲まれるとやはり大きさやガタイが負けているため、上から覗きこむことも出来ない。かといってチビでもないため、下をくぐるのも不可能だ。
「はぁ、もっと早く来れば良かった。」
と今さら後悔していると…
「ねぇ、ヤツハシ・ショウタって君?」
という女の人の声がいきなり後ろから聞こえたため、驚いて振り向くと
そこには、今までの人生で見たことないほど綺麗な女性が立っていた。
身長は俺とあまりかわらず、赤茶色の髪を腰辺りまで伸ばし、体型はもうモデルさんのようで、とてもきれいだった。
俺はみとれて、ただポカンと口を開けていると
女の人「あの、聞いてる??ショウタって君?」
そこでやっと我に帰った俺は一瞬、敬語かタメ口か迷ったが、顔は若そうなので〔つーかキレイ〕タメ口で話すことにした。
ショウタ「あっ、うん。俺が翔太だけど…?どうしたの?」
女の人「えっ?掲示板見てないの?一応私とペアなんだけど……。」
(なに~~!?!?マジで!?俺とコンビなの!?良かった~、ゴツいおじさんだけは避けたかったんだ!!しかも超キレイだし!ラッキー!!)
ショウタ「えっ!?そうなんだ!俺は八橋翔太、君は?」
女の人「私はファナ。ショウタなんて名前、聞いたことないわ。」
ショウタ「ま、まぁ遠い所から来たし………えっと何歳?」
ファナ「14よ。ショウタは?」
ショウタ「俺も14!!良かった、同い年の人で!」
ファナ「良かった。心細かったの、大人の男の人ばかりだったから。ヨロシクね。」
ショウタ「うん、こちらこそ。」
……正直に言う、めちゃめちゃ嬉しい!!
だって、こんなカワイイ子とコンビですよ!?もうテンション上がりまくり!
さっきの陰鬱な気持ちなんか吹き飛んだわ!!
と1人で勝手にハイテンションになっていると…
アナウンス「そろそろ一回戦始まりますんで、選手は来てください。」
というアナウンスが入ったため、俺達は3回戦目なのでまだだが、気持ちを切り替え、コロシアムの事や、色々な事をファナに聞いてみた。
ファナの話によると
この町のコロシアムは毎月行われ、最初の予選は2人1組で戦い、
その中で勝った上位8組がトーナメントへと上がる。
そして、トーナメントに出られなかった組の中から、敗者復活戦が行われて、4組が勝ち上がる。
で、その4組をコンビではなくバラバラにして、先ほどのトーナメントに上がった8組に入れる。
要するに、トーナメントは敗者復活戦で勝った選手と合わせて、3人1組で戦うのである…らしい。
〔らしい〕と言うのは、今俺も初めて聞いたし、前回はそういうルールだったため、今回もそうであるだろうという、ファナの予想なので、絶対その通りではないかもしれないからだ。
ちなみに、優勝すれば正規の騎士達と戦う権利がもらえ、その騎士に勝てば奴隷から開放される。
しかし、もう30回近くも開いているコロシアムだが、未だに開放された人は居ないと聞いて、俺は少々疑問に思った。しかし、とりあえず話を理解するのが必死で、深くは考えなかった。
ファナ「とりあえず、武器と防具を用意しましょ。レンタルする場所があるの、来て!!」
と言うファナに連れられて着いた場所は凄かった。
武器や防具がズラリと置いてあり、たくさんの人が装備を整えていた。
俺はRPGの世界に来たような感動も感じたが、同時にこれだけ色々装備しなければ、死ぬという事実に恐怖も感じた。
このコロシアムは基本的に殺してはいけないし、降参したり、戦えない状態に2人ともなれば、その時点で勝負が決まる。
しかし、それでも毎回数人の死者を出すため、平和ボケの日本で生きてきた俺にとっては、本当に恐ろしかった。
しかしなぜか、逃げるや、隠れる、錯乱するなどは無かった。
多分、コンビがいるため、俺が逃げるとファナにも迷惑がかかるという、妙な責任感のお陰で平静を保ててるのだと思う。
ファナ「大丈夫?怖くない?私はこれでも一応、ある国の近衛騎士の隊長やってたから、戦場にはなれてるけど…ショウタは多分一般人でしょ?」
ショウタ「マジで!?スゲーな。俺はま、まぁ、よ、余裕余裕、任せろって。」
前言撤回。全然平静を保ててない上に、根拠もない強がりを見せている。
しかしファナは
ファナ「そっか…」
と、それだけを言って、追及はしないでくれた。
それから一時他愛もない会話をしていると
ファナ「そういえば ショウタの特殊能力は?」
ショウタ「……は?」
(特殊能力?普通無いだろ?……なんか「あるのが当たり前」みたいな感じで聞かれて、超怖いんですが……)
ファナ「いや、『は?』じゃなくて、あるでしょ?この世界の人は産まれたときから、魔法が使えたり、何かの才能を持ってたりして、特殊能力をみんな持ってるんだから。」
(………無いわ!!どうしよう……無いとか言い辛い(-.-;))
ショウタ「え~と、ない…かな?」
ファナ「うそぉ、…冗談でしょ?」
ショウタ「残念ながら……?手は…尽くしたのですが……」
ファナ「そんな…先生!嘘なんでしょ!?特殊能力は…特殊能力は無いんですか!?」
ショウタ「誠に申しあげにくいのですが……」
ファナ「……ホントに?冗談抜きで?」
ショウタ「ごめんなさい!!」
ファナ「ガーン!!」
ファナ(そんな~、なにも能力ないなんて、今まで聞いたことないし。)
ショウタ「あのぉ~、ファナさん?」
ファナ「ハァ~。分かったわ、基本私が倒すから、サポートヨロシクね。」
ショウタ「ありがとう!そしてごめんなさい。」
ファナ「ちなみに私の特殊能力は〈レベル4〉の[最強]で〔剣の使い手〕だから、よろしくね。」
ショウタ「レベル?最強??なにそれ???」
ファナ「ホントに何も知らないのね。レベルは、生まれもった能力の強さで、5が最強なの。で、[最強]っていうのが、生まれもった能力をどこまで磨き抜いたかを表していて、6段階で最強は2番目に良いの。ちなみに上から順番に、
悟り、最強、強、中、弱、見習い、ってなってるわ。そして〈剣の使い手〉は種類。自分で名前つけてもいいし、公共で決まってるのを使ってもいいの。ちなみに私は公共で決まってるのを使っているわ。」
ショウタ「へぇー、そんなのがあるんだ。」
(確か、前にローブの男が、「ささやかなプレゼント」って言ってたけど、なにか力をくれたのかな?)
ファナ「じゃあ、説明も終わったし、武器や防具選びしましょう!」
ショウタ「おぅ。」
選んでて気付いた事がある……全部が重い!!!!
ありえねぇよ、あのなかで俺が、振り回したり出来た武器が1個だけしかない超軽い剣だけだよ!!
盾とか、重すぎてどれも持てねぇし!!
そして、最終的に決まった装備が…
(ファナ)モンスターハ○ターの太刀みたいな剣に、センスの良い感じの、軽い防具で、盾はなく剣は自在に操り、カッコよく素振りしている。
それに比べ俺は
剣の持ち方も素人で、一応、ゼ○の使い魔の、人間の使い魔のような構えをしている。兜も鎧も1番軽いやつで、ほとんど体を包んでおらず、盾はない、重いため剣もすばやく降ることが出来ないでいる。
一応、さっき腕相撲したところ、力は俺の方が強かった。
しかし剣を持つと、ファナは通常の力の5倍はでるらしく、軽々と剣を持つことができている。
……俺カッコわる!!
泣きそうになった。
今回は説明が多くて、分かりづらかったらスイマセン。
今作者は中学3年生で受験です。
……小説書いてる場合かよ!?って自分でも思ってます。
これからも読んでください!!