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ミス・スタート・ストーリー  作者: モッチー!
番外編 とある高校生の不良騒動
27/41

オワタ☆

オワタって感じの回です


後書き長くなっちゃった。

ショウタ「紅っ!大丈夫か⁉」


ショウタとたゆうがたどり着いた時には、もう不良は倒れていた。


聖二「……。」


ゆうや「お?もう倒してんじゃねぇか。なんだよ、せっかく僕の右手の封印etc」


聖二「……。」


聖二は何も答えない。


ショウタ「あれ?どうしたんだ?」


心配そうに顔を覗き込んだショウタを見て、聖二は大きく息を吸った!


聖二「……死ぬかと思った‼‼」


路地裏に響き渡る叫び声。


キーーーーン

耳を抑え、フラフラするショウタとたゆう。


聖二「なにやってんだよショウタ!アホか!お前アホか‼なんでこんなとこに居んだよ!」


ショウタ「あー…えっとそれは」


ゆうや「あ、あの、僕の右手ry」


たゆうのボケは華麗にスルーして話は進む。


聖二「電車に乗り遅れて?たゆうと偶然にあって?んでもって路地裏に迷って?そんでもって知り合いが不良に絡まれてそれに会うってどういうことだゃ‼︎」


慣れない長文をまくし立てたせいで噛んでいる。


ショウタ「スゲー奇跡(笑)いや、助かったよホントに。」


なんとか聖二を落ち着けようと、肯定するショウタ。


聖二「奇跡ってレベルじゃねーよ!つか、なんでこんな所にいるんだ?」


ゆうや「右……手………」


ショウタ「え?あぁ、うーん。話すと長くなるんだけど」


ゆうや「痛かったなぁーーーー‼‼‼‼殴った手とか!投げたおした時の肩とか!ショウタ助けたせいで全身傷だらけだぁー‼‼」


泣きながらショウタに飛びかかるゆうや


ショウタ「うわぁっ⁉ちょ、まっ痛い!痛いってば!」


聖二「おい!ごまかさねぇで詳しく聞かせろって!」


ショウタ「ちょっと待てよ!この状況…ぶっ⁉たゆう!どさくさに顔面殴ってくんじゃねぇ!」


号泣しながらポカポカ叩くゆうやと、詰めよる聖二に全力でつっこむショウタ。


不良達とケンカしたばかりというのに、3人はいつも通りだった。





〜説明開始〜


ショウタ「…というわけでさ。」


今までの経緯を話しているショウタ。


聖二&ゆうや

「ほう…」


まだ説明途中にも関わらず、頭に怒りマークを浮かべている2人。


ショウタ「え、え?なんで怒ってるの?」


そんな2人に思わず後ずさりするショウタ。


聖二「女の子とキャッキャッウフフ…ねぇ?」


ショウタ「え?いや、まだ話の途中…」


聖二「俺が電車間違ってる間にお前は…」


ショウタ「話きけよ!」


ゆうや「僕が低血圧でローテンションだっていうのに!」


ショウタ「低血圧もとからだろ‼︎」


ゆうや「お黙り!」


ショウタ「はうっ!」


首にチョップを食らうショウタ。


聖二「その後だって、俺たちはたゆうの方向音痴で散々迷っててさ…」


ゆうや「あ、あの…その節は…まことに申し訳なく…」


ショウタ「謝ってどうすんだよ!」


ゆうや「お黙りっ!」


ショウタ「庇ったのに⁉︎」


聖二「いいご身分だなぁ?えぇ?ショウタさんよ!」


ショウタ「だから!このボロボロな状況を……ってさっきの説明聞いてた⁉︎」


ゆうや「どうせ不良に電撃くらって『も、もっとぉ』とか言ってたんじゃねぇの?」


ショウタ「んなわけねぇだろ!」


聖二「うわぁ…引くわぁ……Mとは思ってたけどドMとか引くわぁ…」


ショウタ「Mとは思ってたの⁉︎」


ゆうや「ねぇどんな感じだった?ねぇねぇ?スタンガン食らった時ぃー、どんな感じだった?」


ショウタ「うぜぇ‼‼‼つか、話を聞けぇぇぇぇ」


〜説明終了〜


ショウタ「はぁ、はぁ。こちとらボロボロなんだから、叫ばせんなっつーの、くそ。」


ゆうや「ん?じゃァこんなところで油売ってる場合じゃないんじゃねぇの?」


ショウタ「っ‼」


ショウタの脳裏に、連れ去られるゆいの姿が思い出される。


ショウタ(どうしよう…。どうやって助ければ?場所もわからない、間に合うかもわからない。たどり着いた所で、あんな黒服連中に勝てるのか…?)


聖二「…?八橋?どしたんだよ」


ショウタ(紅達に…助けてもらう?……いやダメだ、既にこんな迷惑かけてるし、ボロボロな俺じゃあ、万が一の時にこいつらを守れないし……)


“守る”という表現を使っている時点で、無意識に助けを求める対象と思えていないショウタ。


ショウタ「行かなきゃ…」


聖二「お、おい」


のろのろとした動作で聖二を押しのけ、歩き出すショウタ。


聖二「場所わかってんのか?」


ショウタ「……わからない。」


聖二「じゃあ無理だろ?」


ショウタ「でも、それでも行かなきゃ…」


とめる聖二と、それを押しのけようとするショウタ。


ショウタ「ゆい…待ってろよ…。今、助けに行くから…!!」


ショウタは、ゆいが危険な目に遭ってるかもしれないという考えで、頭がいっぱいだった。


聖二「チッ…ったく聞いちゃいねぇ…。おい!たゆうもなんか言ってやれよ‼」


ゆうや「……あ?なんで僕が言わなきゃいけねぇんだよ」


たゆう特有の『急にテンション低くなる』が発生している。


聖二「お前、こんな時に…‼」


ゆうやはチラッとショウタの眼を見る。


焦点があっていないようだった。


ゆうや(チッ…)


ショウタの目の前まで歩いてくるゆうや。


ショウタ「なんだよ、邪魔するなら」


ガン!


有無を言わさずに、ゆうやのパンチがショウタの胸を突く。


バタッ。


ショウタは倒れる。


聖二「なっ……‼‼」


ゆうや「そんなパンチで倒れるくせに、行ってなにができるってんだ?しかも場所もわからないのに『行かなきゃ』ってアホか!」


ショウタ「でも行かないと!…自分の決心が遅いせいで間に合わないのは、もう、嫌なんだ…」


倒れながら、土を握りしめるショウタ。


ショウタ「助けようとするだけじゃなくて!ホントに助けれる主人公のような人に……‼‼」


そしてフラフラと立ち上がろうとするショウタに、


ゆうや「それでホントに助けれんのか?」


ショウタ「っ……」


ゆうやはショウタの手を足で払う。

そして、また倒れるショウタ。


ゆうや「そんな闇雲に動いて、ただでさえ少ない救出の可能性を消して!それでも『俺はがんばった』『主人公になろうとした』か⁉」


ショウタ「そんなこと!」


ゆうや「お前がやってんのはただの自己満足…いや、失敗を恐れて言い訳を作ってるだけだ。」


ショウタ「……」


ゆうや「目的はなんだ」


ショウタ「ゆいを…助けること……」


ゆうや「なら主人公がどうのこうの言うんじゃねぇ、その時点で間違ってんだよ。」


ショウタ「………」


ゆうや「……まだわかんねぇのか?」


ゆうや「言ってやれよ、聖二」


聖二「へいへい。」


笑いながら、近づく聖二。


聖二「こいつは、頼れって言ってんの。お前1人で突っ走ってんじゃ限界があるだろ。」


ゆうや「僕は助けるつもりはねぇけどな」


そう言いながら、顔をそらすゆうや。

それを見て吹き出す聖二。


聖二「おま、それツンデレ」


バキッ


ゆうや「殺すぞ」


ギャアギャアと騒ぐ2人を見ながら、ショウタは信じられないとばかりに反論する。


ショウタ「助けてもらう…?何言ってんだ、どういう状況かわかってんのか⁉相手はよく分からん大人で!こっちはただの中学生!しかもこんなボロボロで…何かあったらどうすんだ‼」


そんなショウタの心配に対し、2人は心底呆れたようにため息をつく。


聖二「…はぁ〜」


ゆうや「よし、もっかい殴っていいか?聖二」


聖二「待て待て待て待て。俺が説明するから…。」


聖二はゆうやを制止しつつ、ショウタに向き直る。


聖二「八橋?」


ショウタ「な、なんだよ。」


聖二「お前の言ってることは確かに正論だ。……ただ、今自分で言ったこと、ショウタにも当てはめてるのか?」


ショウタ「あっ……」


聖二「お前も俺らも条件一緒!客観的に落ち着いて考えてみろよ。ただでさえ勝ち目が少ないんだ。中学生1人で行くのと、3人で行くのと。どっちがいいよ?」


ショウタ「でも、お前らもしかしたら死んじゃうかもしれないんだぞ⁉︎」


泣きそうな顔で反論するショウタ。


ゆうや「自分の心配しろハゲ」


バシッ

唐突にショウタの頭を叩くゆうや。


ゆうや「舐めんなっての、テメェよりは強いつもりだわ」


聖二「そうだそうだ。俺たちテニス部とラグビー部。卓球部のお前に負けるかっての」


そこで、ショウタは水をぶっかけられたような感覚になった。

自分の考え方が丸々ひっくり返ったような…。


ショウタ(頼る…。友達に自分のできないことを…頼る……。)


それは、今まで自分一人で解決してきた(と思い込んでる)ショウタにとって、未知の選択だった。


ショウタ「……………………………」


たっぷりと間をあけてから、口を開くショウタ。


ショウタ「…あの、」


聖二「なんだ?」

ゆうや「あ?」


ショウタ「………俺1人じゃどうにもできないんだ。頼む、俺とゆいを…助けてくれ‼」


聖二「おうよ!」

ゆうや「…ん。」


******


ゆうや「…で?」


聖二「え、え?な、なにかな?」


現在、ショウタにお願いされ、かっこ良くOKした聖二達は、ショウタから離れた所でコソコソ作戦会議をしていた。


ゆうや「あんなカッコ良く、『おうよ!』とか言っといて?まさか何も考えがないってわけじゃぁ…」


聖二「お、お前だって『うん』とか言ってたじゃないかよー!」


ゆうや「『うん』じゃありませんー。『ん』ですー!」


聖二「どうでもいいわそんなの!ってか、たゆうは何か作戦ねぇのかよ‼」


ゆうや「あ、あるに決まってるジャナイカー。バ、バカにしてんじゃねーダヨー」


聖二「恐ろしく棒読み!?くそ。というか、そもそも相手はヤクザかなにかだろ!?どう考えても勝ち目がn」


ショウタ「あ、あのー?」


聖二&ゆうや『ビクッ』


気がつくと、ショウタは真後ろに立っていた。


聖二「ど、どうしたんだ?」


ショウタ「いや、なんか考え込んでるみたいだったからさ…。なにか方法考えついたか?」


ショウタにとって、自分じゃなくて誰かに頼るということは、なんとなく気恥ずかしく、不安だった。


それと同時に、そんな2人が頼もしくて、嬉しかった。


しかし、そのキラキラした視線を向けているショウタに耐えられず、思わず視線をそらす2人。


聖二「ど、どうすんだよ!たゆう!!」


ゆうや「ん、んなこと言われても…」


ショウタ「え?なんか言った?」


聖二「ななな、なんでもない!なんでもないぞ!!な、たゆう!」


ゆうや「お、おぉ!すでに作戦はばっちり考えてるから!!」


聖二「ちょ…バカッ!」


ショウタ「えっ!ホントか!?教えてくれよ!」


ゆうや「うえぇ!?」


あわてて聖二に助けを求めるゆうや。


聖二(このバカ…!)


ショウタ「なぁなぁ。たゆう?はやく教えてくれよ。」


ゆうや「あ、あぅ…それは…」


ゆうやはすんごい目を高速で泳がせながら聖二に目配せをする


聖二(この状態で俺にどうしろっつーんだよ!!)


対して聖二は、お手上げだとゆうやに伝える。


ショウタは楽しみに続きを待っている。


ゆうや「~~~~~!!」表情がすんごい事になってる


絶体絶命!!


ゆうや「あ、あ~ほら!んと、え~…」


そんなゆうやの視界に、倒れている不良のポケットから飛び出しているケータイが写る


ゆうや「そうだよ!こいつらのケータイ使えばいいんだ!!」


シーン


ゆうやがそう叫んだ瞬間、場が静寂に包まれた。


ショウタ「……」


聖二「……」


ゆうや(詰んだ!?ですよねダメですよねっ!!こんな役立たずの僕がとっさに考えた案なんて)


聖二「お、おぉ…」


ゆうや(…あれ?)


ショウタ「なるほどなっ!!さすがたゆう!!」


ゆうや(え?なにが?)


ショウタ「こいつらはさっきから何度もケータイを見てた。恐らく依頼主からの連絡を待ってたんだよ。ってことは、こいつらと依頼主は連絡先を知ってる。」


ゆうや(あ、なるほど)


聖二「まぁ、さすがにこんな不良に連絡先をホイホイ教えてはないだろうけどな。少なくとも、足止めしてるかの確認は来るだろ。」


ゆうや(確かに)


ショウタ「そしたら、その時に不良の仲間のフリして上手く場所を聞き出せば!!」


聖二「あとは現場に行くだけってわけだな。おぉふ…やるなぁたゆう!」


ショウタ「さすがだね!!」


思わぬ好反応に対し、ゆうやは…


ゆうや「だ、だっろう!?そうだろそうだろ!!僕も全く同じこと考えてた!!」


知ったかぶった。

いつもの事である。


ショウタは早速ケータイを拾い上げる。


ショウタ「え~っと?あぁ、やっぱり。非通知だけどいっぱい連絡とってる。」


着信履歴にはズラーッと非通知の文字が並んでいた。


聖二「ちょっと見せて」


聖二にケータイを渡す。


聖二「あぁホントだ。非通知だらけ……」


聖二(ん?これは…)


着信履歴の時間を見ると、30分置きに連絡がきていた。


聖二(最後の履歴は……今から29分前っ!?ってことは…)


バシッ


聖二「あ、たゆう…!!」


横からケータイをブン取るゆうや。


ゆうや「僕にも見せろよ!」


ゆうやが画面をのぞき込み始めたため、ショウタは苦笑しながら聖二に近づいた。


ショウタ「ったく、別に3人とも見る必要ねぇだろ…。なぁくれな……紅?どした?顔色悪いぞ?」


すると、聖二はぎこちない笑みで口の端をひくつかせながら答えた


聖二「なぁ、たゆうって電話苦手だよな?」


プルルルルル!プルルルル!


と同時に電話が鳴った!!


ゆうや[ビクゥ!!]


口をパクパクさせながら、うろたえるゆうや。


ショウタ「もう来たのか!?ってたゆう落ち着け!」


聖二(言わんこっちゃねぇよ!)


ゆうやはテンパりながらも、なんとかショウタにケータイを渡す。


もう着信音は5回も鳴っている。


全く心の準備ができなかったショウタは、ケータイを受け取ってから深呼吸した。


ショウタ「すぅー…はぁ。落ち着け、落ち着けよ俺。普通に出れば」


プツン


3人「あ……。」


6回目のコールで、ケータイは黙ってしまった。


3人「………。」




最後の望み、消える。



とある学生達の不良騒動~完~

皆さんご愛読ありがとうございました。

ショウタ「って終わらせんじゃねぇ!!」


えっ?どうしたの?


ショウタ「え?どうしたの?じゃねーよ!!…ってつっこんでる場合じゃなかった!ま、まだまだ続きますよー、この小説!」


いやぁ、終わりどころが見つかんなくってさぁ。


ショウタ「ふざけんな!!」


…というわけで。

お久しぶりです。作者です。

お年玉入ってウハウハです。

宿題終わってなくてガタガタです。


とりあえず、『この小説は未完結のまま3ヶ月以上放置etc』を無くすために、PSPで必死こいて投稿しました。


「PSPで小説書くとか聞いたことねぇよ!!」

「もし書いたらマジ尊敬してやるよ(嘲笑)」

と言っていた、紅と高橋のモデルの友達よ。

やったぞ。俺は成し遂げたぞ。


まぁ、お年玉でアイフォーン手に入れようと思ってたので、PSPで書いたという軌跡(奇跡)を残すために投稿しました。


この小説、番外編はおろか、次の次まで話を考えていますので、アイフォーンさえ手に入れば怒濤の更新速度を記録する…予定であります。


もしかしたら、待っていてくれた読者さんありがとうございました。

こんな作者ですが、これからもよろしくお願いします。

……予定ですから

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