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ミス・スタート・ストーリー  作者: モッチー!
番外編 とある高校生の不良騒動
26/41

助け合う主人公達

いやー、久しぶりの投稿ですねー!

エヘヘへへへへヾ(´▽`)


……笑ってごまかしてる?

え、、なに、なににががが?


すいませんでした。

いやもうね、近頃、書く度に謝ってるんでね。

謝り方にもバリエーショ痛いっ!

すいません!調子に乗りましたっ!!


ってわけで、番外編です。

刮目せよっ!

1回言ってみたいですよねこういう言葉。


かつもk


ショウタ「ふ…ふざけんなっ……!!」


ゆいが連れ去られた。


その事実だけが、ショウタの頭をガーンと殴ったように突きつけられた。


フラフラする意識の中、ショウタは赤信号を前に、ただ立ち尽くしていた。


不良A「あれー?誘拐するのは1人って言ってたはずなのになぁ?……まぁいいか」


などと言いながら、不良達が近づく。


ショウタ「誘……拐…?」


ショウタはその不良の独り言のような言葉に…耳を疑った。


不良B「おーよ。まぁテメェはもう何も出来ないだろうがな。」


混乱した頭のまま、ショウタは思いついたことを口に出す。


ショウタ「お前らは……なにを…しているんだ?」


さっきの不良と今の黒ずくめ達が関連している。

このことが、まず理解できなかった。


不良C「俺たちは簡単なことさ。あの子を足止めして、待ち合わせ場所に行かせないこと。それだけで5万くれるってよ!」


ショウタ「なにを……言ってるんだ…?」


不良A「わっかんねぇかなー。俺たちは雇われたわけ!誘拐する意味とかは知らねぇけど、悪い話じゃないだろ?」


不良B「わざわざ俺たちみたいなのを雇う必要は無かったらしいんだけどさ、その子の行く『待ち合わせ場所』っつーのにどうしても黒ずくめの連中は間に合わないみたいなのよ。」


不良C「そんで、俺たちがあの子の足止めをして、黒ずくめ達が到着するのを待ってたわけ!」


不良A「まぁお前らのせいで、失敗するかと思ったけど。どうやら何とか間に合ったみたいだなぁ?」


信号は依然として赤に染まっている。


ショウタはなんとか情報を整理する。


ショウタ(つまり…なんだ?井坂ちゃんが絡まれていたのは、その『待ち合わせ場所』とやらに行かせないため。)


ショウタ(黒ずくめ達は『待ち合わせ場所』とやらに井坂ちゃんが行くと、彼女は回収不可能。しかし、それまでに捕まえることも困難。だから……こいつらに依頼した。)


ショウタ(でもそれは、俺たちの介入で失敗しかけた。……にも関わらず、井坂ちゃんは捕まった。)


ショウタ「お前らは失敗したんだろ?…ならなんで間に合ったんだ!!!!」


ショウタの叫びに不良は答える。


不良B「簡単なことだ。お前が長々と逃げてくれたおかげさ。そのおかげで!ヒーローごっこの囮作戦のおかげで!あの女を足止めできたってわけよぉ⁉おい!わかるかぁ?」


ショウタ(お…俺のせい……?)


不良C「お前がさっさとやられるなり、俺たちを倒すなりしていたらなぁ?あの女もテメェを待ってなくて済んだんだ!」


不良A「いやもっと言えば。お前が妙なことに首突っ込まず傍観者気取ってりゃ、お前の『彼女』も捕まること無かったんだよ!」


ショウタ「そんな……俺のせいで…?」


とーりゃんせー、とーりゃんせー♪

こーこはどーこの……


ハッと気づくと、ショウタを足止めしていた信号は青になっていた。


ショウタ「ゆい…!!!」


たまらず走り出すショウタ。


すると、目の前には、グタッと気を失っているゆいと井坂ちゃんをお姫様抱っこしている黒ずくめの姿が。


ショウタ(なにをして…⁉)


抱っこしていない男が、タクシーを止める。


ショウタ(タクシーで逃げる気か…⁉)


こんな公にして大丈夫なのかと、疑問に思うがそんな場合じゃない。


ショウタは一目散で駆ける!


ショウタ「まっちやがれぇぇぇ!!!!!」


黒ずくめ達はその声に振り向くと、さらに焦った様子で中に入り出す。


ショウタ「くっそ……」


どう考えても間に合う距離ではない。

しかし、そんなの関係ない。


間に合わない=BAD END

だ。


そんなの、絶対認めるわけにはいかない!


しかし……


バタン、ブロロロロロ……


タクシーは走り出してしまった……。


辺りからは、怪訝な目で見られるショウタ。

しかし、そんな目にも気づかないほど、ショウタは追いつめられていた。


ショウタ(どうすればいい⁉一体、俺はどうすれば……。そうだ、俺もタクシーを呼んであれを追いかけてもらえば……!!!!)


バチバチっ!!!


ショウタ「あ……が……?」


そこまで考えたところで、急に電気が体を走る。


後ろからスタンガンを当てられたのだ。


ガクっと不良の肩にうな垂れるショウタ。

不良はそのまま、路地裏の奥へと消えていった……。


*****


ユウト「ふざけんなよ!!!」


伊坂ちゃんのカバンを見たユウトは、我に返ると急いで階段を駆け上がった!


そして、待ち合わせをしてるらしい、立ち止まっている男の人を見つける。


ユウト「すいません!少し前に倒れた女の子がいませんでした?」


ユウトがここにたどり着くまで、そこまで時間が経った訳ではない。


五分くらい、この場に居たなら見たはずだ。

そう思い、ユウトは尋ねる。


男「え?ああ見たよ?」


ユウト(うっしゃ、一発目からヒット!!!)


ユウト「本当ですか!?何処に?そして、どんな状況でしたか?」


成るべく、焦りを表に出さないように聞く。


男「えぇっと…男の人三人が焦った様子で出てきて、タクシーを呼んで下さいって言ってたよ?病院に連れて行こうとしたんじゃないかな…?女の子は意識が無いみたいだったけど…」


ユウト「そうですか…。ありがとうございます!」


ユウト(くっ、無駄に巧妙な手口だな…。)


と、ユウトは悔しげに呻く


ユウト(あたかも自分達は倒れている女性を見つけた振りをして、行動を正当化させ、タクシーを呼ぶことにより、病院に連れていったという、先入観を持たせることが出来る…)


ましてや、救急車を呼ばれないように、タクシーを大声で呼ぶなんて、本当に巧妙である。


ユウト(ちくしょう、誰があの子をさらったんだ⁉……三人組って、まさか、あの不良たちじゃないよな⁉)


ユウトはぐるぐると混乱しながらも、少しずつ情報を整理する。


ユウト(くそ……最後の手段だ…。)


ユウトは井坂ちゃんを助ける一つの手が思いつき、近くの公衆電話へと、向かおうとした。


男の人「君はあの子の知り合いかい…?」


ふと、後ろから男の人が聞いてきたので、ユウトは振り向く。


友達と言えばそれで良いのに、ユウトは一瞬戸惑う。


そして………


ユウト「従姉妹の友達です!」


そう告げると、踵を返して公衆電話へと向かった。


*****


……俺の名前は「紅 聖二」!

ピチピチの中学2年生さっ‼


まぁせっかくシリアスなムードのところ悪いのだけども。

俺の話を聞いてほしい。


いやね?別に用事があったわけでもないんだけど。

友達に誘われて○○に来たんだ。


朝に集合してたんだけど、5分遅刻しちまってさ。

まぁ5分くらいどうってことない。さっさと次の電車にでも乗れば済むのだから。


しかし……問題だったのは…『1人』で電車に乗るということ。

駅で皆で集合だったんだけど、俺の遅刻でおいてかれてしまった。


メールで待ち合わせ場所は決めたものの、とりあえず○○までは1人電車だ。


そして……自慢じゃないが俺は……電車に乗れない。

いやぁ、あのさ、電車ってさ、マジどう乗るの?


いやもう、この際だから教えて欲しい。

何番乗り場やら、時間やら、はたまた快速?高速?電車にまで種類がありやがる。

ほら、わけわからんだろ?(ドヤ)


つっても、俺も腐っても中学2年生。

たった5駅くらい離れた○○に行くくらい出来るに決まってる。

そうして乗った電車が……。


反対方向だった。

なーんて、簡単なフラグに乗るわけない。

おいおいバカにしてんのか?

この俺を誰だと思って


その通りだった。


もう、まさかとは思ったが、いや、そんな。


しかも終点まで気づかなかった!

いや、ホント途中で変な気はしたけども!

下手に降りた方がエライ目に遭いそうな気がしてさ!

いやもう遭ってんだけども!


ってわけで、仕方ないからもう一度電車に……


と、そこで隣にいるやつに見覚えがあった。


聖二「高橋 ゆうや⁉」


『高橋 ゆうや』

聖二の友達。

ショウタと3人でよく遊んでいる。

極度の中二病を患っているが、日常では隠している。

あと、天然。

計算してボケを放とうとして失敗し、そっちの方が面白いというホントに残念な子。


ゆうや「……あ?」


聖二「こえぇよ。なんでお前は朝そんなローテンションなの!」


ちなみに、朝はすんごいテンションが低い。

いやぁ、恐ろしいほど人格が違う。

あと中二病。


ゆうや「うっせぇな……つか、なんでこんなとこにいんだ?」


聖二「おぉ?あ、いやぁ……その…」


ゆうや「……?あぁ、大方乗り違いでもしたんだろ?」


聖二「ギクッ」


ゆうや「口にだしてギクッとか言うなや」


聖二「い、いや!俺を舐めてもらっちゃあ困るぜ‼電車に乗り違えたなんてそんな……」


ゆうやはおもむろにスマホを取り出すと、なにかを再生した。


スマホ「……電車間違えたぁっ!!!!!」


聖二「んなっ……!!!」


それは、聖二が先ほど駅で叫んでいたことだった。


聖二「なんでお前そんなもん録音してんだよ⁉」


ゆうや「いや、なんかオロオロしとる紅見っけ、ラッキーて感じで」


聖二「きぃぃぃ‼なんて嫌な子なの‼見つけてたんなら先に声かけろよ!」


ゆうや「いや、なんで僕がお前に声かけなきゃなんないの」


聖二「お…おっふ……。今日もキツい…言い方が………」


とまぁ、こんな感じでな?

友達の『高橋 ゆうや』にあったんだ。


いやぁ、確かに酷いこと言われてたけど、内心俺は喜んでいた。

Mじゃないぞ?Mじゃないからな!!!


そうじゃなくて、1人で電車に乗らなくて済むからだ。

いくらなんでも、俺ほど電車オンチなやつはなかなかいるまい←(自分で)


とりあえず、こいつに任せて○○に着いた。

たまたまこいつも○○に用事があったようでな、いやぁ運が良いなぁとか思ってた。


そう、『思ってた』


着くや否や、やつはズンズン歩いて行った。

ちなみに集合場所も同じなので、行く方向は同じだ。


聖二「おい、どこ行くんだよ!」


ゆうや「……こっちだ。」


なにやら、スマホでマップを扱いながら歩いているらしい。

頼もしいな!ホント!

電車も乗れてガイドまで出来るなんて……。


やだ高橋くんイケメン!

なんて思ってたんだ。


聖二「……なぁおい『たゆう』?」


ちなみに、高橋ゆうやのアダ名は『たゆう』だ。

『た』かはし『ゆう』や

で、たゆう。


ゆうや「……なんだ?」


聖二「こっちであってんだよな?」


ゆうや「…大丈夫だ。問題ない。」


さらに数分後…


聖二「たゆう、たゆうよ。」


ゆうや「そんな!こんなはずはない‼待て、今さら迷ったなんて聖二にバレたら……どうした?」


聖二「いやもう手遅れだから。完全に聞こえちゃったから。」


ゆうや「い、いやぁ……○○っていいね!都会な感じがこうね!!!」


聖二「ここに来てようやくテンション上がりやがったか……ったく。」


ゆうや「さ…さーってと、聖二?帰り道どこ?」


聖二「ふざけんなよぉぉぉ!!!!」


………と、いうわけでだ。


ここからがようやく本題。

俺が言いたかったことだ。


現在俺たちは絶賛迷っている。

2人とも、コミュ障を患ってることも手伝い、なかなか人に尋ねることができないが、なんとか駅まで戻っている…ハズだ。


ちなみに友達はとうに遊びに行ってしまい。

ゆうやも一人ぼっちのようだ。


戻ったら、2人でゲーセンにでも行くかなぁ…。


と、思っていた時だったんだ。


ふと、


ゆうや「……なにかに…導かれてる気がする」


と、たゆうがいつもの『中二病』をこじらせた発言をしたので


聖二「導き……ねぇ?」


などと面白半分で、脇道にそれたのがマズかった。


見計らったかのように、たゆうのスマホの電源が切れ。

進めど進めど、大通りには戻れず。


路地裏へどんどんと迷ってしまったのだ。


聖二「だぁぁ!!!もう!どうすんの!帰れないじゃんか!!!」


ゆうや「ヒュー、ヒュ、ヒュヒュヒュー」


聖二「口笛できねぇからって、口で言って誤魔化すな‼」


などとバカなことを言いながら、路地裏をふっと、右に曲がった瞬間!


不良A「あぁ?なんだテメェ?」


不良さんにごたーいめーーん!!!


その気配を敏感に察知し、違う脇道に逃げるたゆう。

くそ、なんて友達がいの無いやつだ……!!!!


聖二「え、ええっとですね……俺は…」


そこで、信じられないものを見る。


聖二「やつ…は…し……?」


*****


ショウタ(頭がガンガンする。目もチカチカして……。俺は……どうなったんだ……?)


ショウタは目を覚ました。

そこは、路地裏の奥のようで、ちょっとした広い空き地だった。


不良B「おぉ、目が覚めたかよ?ヒーロー君?」


不良C「アヒャヒャヒャ」


胸くそ悪い声がやけに脳に響く。


ショウタ「…あぁ?」


睨もうとするが、上手く身体が動けない。


そこで、ようやくショウタは自分の状態に気づいた。


ショウタ(縛られている⁉)


ショウタは適当な縄で上半身グルグル巻にされていた。

特に上手な結びでもなく、第3者の介入があれば簡単にほどけそうではあるが、相当きつく縛ってあるようだ。


不良A「ふー……ま、兄ちゃんはもうどうしようもねぇな。別にボコったりしねぇよ。労力の無駄遣いだ。」


不良C「はー?こいつリンチしねぇの?」


不良B「さっきこいつにぶん殴られたんだぞ⁉」


不良A「うるせぇな…。あんなフラフラなやつの一撃で沈んだテメェらが悪いんだろうが」


不良B「ちっ……」


不良C「だってよ……」


不良A「とにかく!金が来るまでもうちょっとだ。こいつを足止めさえすりゃ、もう邪魔は入んねぇだろ。」


ショウタ「くそ……が……」


なんとか縄を解こうともがくショウタ。


不良A「あー、ムダだ。そいつは死ぬほどきつく縛ってある。外そうとするだけ疲れるぞ?」


ショウタ「うる…せぇよ……。ゆいが……大切な人が捕まってんだ。こんなとこで……」


不良C「ヒュー!大切な人。だってよ!」


不良B「面白いやつだなぁ…。万が一解けたとして、俺らから逃げれると思ってんのかよ?」


ショウタ「そうしねぇと助けに行けないなら……そうするさ。」


ショウタは日常では絶対しないような表情で、不良の顔を睨む。


不良B「あぁ?テメェ…今の状況わかってんのかよ!!!!」


バキッ


ショウタ「がはっ……」


抵抗できないショウタの腹を思いきり蹴る。


不良A「やめとけ、疲れるだけだぞ。」


不良B「……この野郎が…。」


ショウタは腹痛に顔を歪める。

どうしようもないほど痛かった。

まさか、ノーガードで蹴りを受けるのがここまで痛いとは……。


ショウタ(そんなことに……ビビってるようじゃ…。助けれるもんも助けれねぇぞ俺!!!!)


自分にそう言い聞かせて奮い立たせる。

しかし、そうしたところで……なにもできない。


縄は解けないし、解けても勝てる可能性は低い。

万一勝ったとして、どこに行けば良いのだろうか。


ダメもとで電話してみても良いが、ゆいに繋がることはまず無いだろう。


すると……


不良A「なんだテメェ?」


ショウタ(なんだ…?)


なにやら、このシチュエーションで誰かが来たようだ。


ショウタ(…なんだ……。1人の一般人かよ……)


ショウタはその訪問者を見て、最初にそう思った。


?「え、ええっとですね……俺は…」


しかも、その人はビビっているようだ。

無理もない、こんなガラの悪い連中。誰だって怖い。


なのに、こんな状況なのに。

下手に言葉を発さず、黙って逃げればいいものを。

その人は俺を見て、こう言った。


?「やつ…は…し……?」


バッともう一度、ショウタが来訪者の顔を見ると……。


ショウタ「くれ…ない……!!!」


ショウタの友達の『紅 聖二』がそこにいた。


*****


聖二(バカー!俺のバカバカバカ‼なんで、名前呼んじゃったの!)


不良B「あ?テメェ、あいつの知り合いか?」


聖二(ひぃぃ!!!そう思われますよね!ですよね!…ちっくしょ、遅刻といい電車間違えるといい、迷うといい……ホントに今日はついてない‼)


不良C「どうにか言ったらどうなんだ、えぇ⁉」


聖二「そ……そうだよ。」


不良C「あ?小さすぎて聞こえねぇぞ⁉」


聖二「俺は……そいつの友達だ!!!…俺の友達に……なにしてやがる!!!!!」


不良C[ビクッ]


聖二(なにしてやがんのー!俺、ホントになにしてんのよー!!!バカか!勝てるわけ無いだろが!なに熱くなってんだ!)


不良B「お……おぉ。なんだ?3対1で勝てると思ってんのか?」


精神的に優位に立ってる者は、数の有利などいちいち口に出さない。

それを口に出すということは……精神的に押されてるということ。


紅聖二の所属部活動はラグビー。

元々はサッカー少年だったのだが、幸か不幸か後輩思い(?)な先輩に誘われ、ラグビー部に入った。


そして、この小説の登場人物の中で、1番ガタイがいい。


そのため、不良達は気圧されているのだ。


聖二(どうしよー!どうしよー!俺ー!!!)


…気圧されているのはどちらなのだろうか。


不良C「舐めてんじゃねぇぞごらぁ!!!」


と、男のうちの1人が、聖二に殴りかかった!


聖二「っ⁉」


聖二は慌てて手をかざし、そのパンチをガードした。


ドスッ!


聖二(……あれ?)


聖二は、今まで不良に怖いイメージしかなかった。

不良は強そうだし、怖いし。


しかし、ラグビー部に入って、先輩のようなガタイの大きな人のタックルを食らっている聖二からしたら。


このパンチは、とても軽かった。


聖二(こんな……もん…?)


不良C「ちっ……おらぁ!!!」


ガシッ!


不良C「なぁっ⁉」


今度は、明確に拳を掴む。


聖二「えーっと……覚悟しろ?」


不良C「なんで疑問…オブっ⁉」


聖二の右ストレートが、顔面に炸裂した。


一発でその場に崩れる不良C。


不良A「ちっ!!!こいつは俺がやる!お前はヤツを見張って……」


不良B「な⁉なんだテメェは⁉」


ゆうや「やっほー、たゆう君の登場だよー!」


ショウタ「た…たゆう!!!」


見ると違う脇道から、ゆうやがショウタを救うべく、もう1人の不良に突っ込んでるのが見えた。


聖二「へへっ……そんじゃ、いっちょやりますか!!!!」


2人の救出(ケンカ)が、今始まる。


*****


ショウタ(な……なんで2人が…?)


ショウタは疑問符がいっぱいだった。

なんで地元の同級生がこんな路地裏に来てるのか。


そして、迷いもなく自分を助けてくれるのか

ショウタは正直言って、1年前までイジメと同様のことをされていたいじめられっ子だ。


いくら近頃は友達が増えてきたと言っても、こんな自分を助けるメリットがない。


なのに…なんで……。


ショウタ「なんで……なんで助けてくれるんだよ……?」


ゆうや「はっ!自分のため……じゃなかったか⁉テメェの好きな主人公はよ!!!」


ゆうやは不良の右ストレートをしゃがんで避けるという芸当をこなし、そのまま敵の懐に潜り込んでいた。


ゆうや「おらぁ!!!」


不良B「うごぁ⁉」


ゆうやの右アッパーがアゴにクリーンヒットする。


それだけでは終わらない。


フラついた相手の右手を掴むと、そのまま回転した。


ゆうや「俺が助けたいから助ける!ただそれだけだろうがよ!!!」


背負い投げだ。


中学から柔道を少しかじっているゆうやは、基本的な技はある程度網羅しているのだ。


不良Bはとっさのことで反応ができない。


ブオン……ズターーーン!!!!


不良B「カハッ……」


ろくに受け身もとれず、思いっきり叩きつけられた。


あまりの痛さに、身体が思うように動かないようだ。


その間に、ゆうやはショウタの元へ辿り着く。


そして……


ゆうや「お前も働け!!!」


助けに来たなんて押し付けがましいことは言わない。

ただいつも通り、軽口を言う。


言いながら、ショウタの縄を解いてくれた。


ショウタ「……ありがとな」


ゆうや「あぁ?なんだって?」


ショウタ「なんでもねぇよ!おら、紅んとこ行くぞ!」


ゆうや「おうよ!!!」


****


聖二「痛ってぇな…………」


不良A「くそったれが……」


両者とも、何発か攻撃を受けていた。


聖二(こいつはなんか別格って感じだな……あの3人の中で。)


不良A(なかなか良いガタイしてやがる…。こいつはめんどくせぇぞ…?)


聖二「おいおい。俺、ケンカなんてしたことねぇのに、まだ片付けれねぇのかよ?」


聖二は挑発する。

後ろで縄を解いてる、ゆうやとショウタの存在を気づかせないために。


不良A「あぁ?ただちょっと筋肉ある中坊が、調子のってんじゃねぇぞ!!!!」


不良は踏み込む!


ブン……


聖二(パンチがくるっ……!!!)


ブオン!


右下から抉りこむような起動で、左手が飛んで来た。

聖二はなんとかこれを避ける。


しかし、敵は聖二を逃さない。

避けて重心がずれた聖二に向け、右手を振り下ろすように叩きつける!!!


ドゴォッ!!!!


聖二「うがっ……!!!」


思わず左肩を抑えそうになる。


不良「隙だらけだぞ⁉」


そんな聖二の顔面に向け、頭突きが放たれた!


バキッ!


聖二「あがっ……」


不良は素早く体制をもどし、右手を強く握る。


不良A(ハッ。言ってもただのガキか。部活で筋肉つけてるだけで、ホントにケンカしたことねぇみたいだな。……ま、こいつさえ倒せば後は見たところただのモヤシ。楽勝だろ。)


不良「これで終いだ!!!」


大きく振りかぶって、右ストレートを繰り出す!


フォン……


不良A「なっ……」


聖二はフラフラしていた。


不良A(ば、バカな……)


立て続けに繰り出される攻撃に、翻弄されているはずだった。


不良A(今のを避けれるわけねぇだろが!頭揺らされてたんだぞ…⁉)


聖二の顔が不適に笑う。


不良A(そういえばこいつ……最初は全くと言って良いほどノーガードだった……)


聖二は、その隙だらけの顔面向けて、拳を握る。


不良A(最初に『ケンカなんてしたことない』と相手に教え、そのあと不甲斐ないケンカをすれば……)


苦し紛れに左手でガードする不良A


不良A(俺は、まんまとこいつの読み通りに油断した……)


しかし、そんな左手は聖二の左手で叩き落とされる。


不良A「初めっからこの時を……!!!」


バキィッ!!!!!


聖二の右ストレートが決まった。


聖二「あ?なんだって?」


ドサッ


不良Aは倒れた。

お疲れ様です。

読んでくれてありがとうです。


そして、次回作は死ぬほど先です。


どうしよう、また謝らなきゃいけない(^_^;)


iPhone取られてるんでですねー、どうしようもないんですよ。


バイト始めますので、自力でiPhone買いますっ!!!!


それじゃ、皆さんまだまだ私モッチーは書き続けますので!

末永く待っていてくださいっ!!!!

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