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ミス・スタート・ストーリー  作者: モッチー!
番外編 とある高校生の不良騒動
23/41

おまわりさんとクレープとブッキング

いやぁ、一度は言ってみたいですよね!

バカとテストと召喚獣的なタイトル!!!!


ってことで、こんなタイトルに…あぁ、待って!帰らないで!読んでいって!!!!


というわけで、代理で投稿してくれてた夕凪に感謝しつつ…。

どうぞ!

ガタンゴトン〜

ガタンゴトン〜


プァーーーーー


ショウタ「やっと……着いた……」


電車で揺れることおよそ30分。

ショウタはようやく博○についた。

あんまり名前出すと、作者の出身地がバレるので伏せ字で、○多と書いておく。


ショウタ(つっても人は多いわ、みんな雰囲気冷たいわで……あんまり来たいところじゃないんだけどなぁ……)


ショウタが住んでいるのは、ここから電車で30分ほどの、とある田舎。


ショウタは何度も転校していたが、そこはその中でも2番目に過ごしやすい環境だ。


多分、学校が近かったり駅が近いなどを考えれば1番なのだが、どうしても、昔の思い出の場所というのは美化されて記憶されてしまうものである。


ショウタにとって1番楽しかった時代を生きていた、小学3年生の時の、あの場所を忘れられないのだ。


ショウタ(んなことはどうでもいいんだ。それより、アイツ…どこにいるんだ……?)


ショウタは言われた通りの場所で待っているのだが、それらしい人物は見当たらない。


ショウタ(まさか……これも嘘☆、とかって言うんじゃねぇよなぁ⁉)


ショウタの顔は青ざめる。


ショウタ「そんな……無い金無理に使ってわざわざ来たってのに……ウソだ!!!!さすがにそんなことは……!!!!!!」


ゆい「なーいよっ」


ピトッ


ショウタ「うお冷たぁっ!!!!」


ショウタの服の背中に、冷たいジュースの缶が差し込まれる。


ショウタ「冷たっ!とってよ!ちょ、冷たい‼ヒィッ⁉」


くねくねと苦しむショウタを横目に、ゆいは一言。


ゆい「おまわりさーん。不審者ー」


ショウタ「なんてこと言いやがる⁉ここじゃホントに捕まりかねないんだからな⁉」


おまわりさん「どうしたんですか、お嬢さん。」


ショウタ「ホントにきたぁぁぁぁぁ」


*******


ショウタ「はぁ。はぁ。」


ゆい「いやぁー、まさか今日最初の思い出が『おまわりさんの誤解を解く』から始まるとはねぇ。」


ショウタ「誰のせいだ誰のっ!!!!!!」


あれから、おまわりさんに不審者扱いされたショウタは、慌てて反論をするが、誤解は解けず。

しょうがないから、ゆいが話すと、ようやくおまわりさんは去って行った。


ゆい「私がいないと、ショウタはどうなっていたやら……」


ショウタ「お前が引き起こしたことを、お前が片付けただけで恩着せがましいわ!!!!!!」


ゆい「テンション高いねぇー↑↑↑」


ショウタ「お前もな!!!!なんだその矢印!」


ゆい「さぁーって、クレープはどこかなぁ?」


ショウタ「なっ……!お前、俺を呼び出しといて、結局理由は⁉」


ゆい「うーんっとねー。」


ショウタ「早く教えてくれよ」


ゆい「クレープ屋さんあった☆」


ショウタ「話をきけぇぇぇぇ」


ゆいはピョンピョン跳ねながら、クレープ屋さんに直行した。


ショウタ「はぁ。ったく。」


ショウタも渋々後をつける。


ショウタ(なーんかあったんだろうな……。家出でもしたのか?いやー、そしたら家の電話は使わないか……。全くホントに何があったのやら……)


ゆい「ショウター!遅いよ!早く早く‼」


ショウタ「だぁー!わかったから跳びはねんな!」


チョコレートクレープ(280円)

バニラクレープ(250円)を購入。


ショウタ「もうすでに…1000円が消えた……」(電車賃込み)


ゆい「美味しいー!さっすが、ここのクレープ美味しいんだよ!」


ショウタ「だろうな……。じゃないと買った意味がねぇよ…」


ゆい「なんでショウタ、チョコにしなかったの?」


ショウタ「少しでも出費を抑えたかったからだよ!お前が『一緒に食べなきゃ教えなーい』とか言うから‼俺は別にいらなかったのに!」


ゆい「あー、そういえば言ったね、そんなこと。」


ショウタ「そんなこと⁉死活問題だぞこっちは!」


ゆい「うるさいなぁー。はい、じゃあこれ食べていいから」


ショウタの前にクレープが渡される。


ショウタ「え……?」


ゆい「い、いいから……食べなよ…」


ショウタ(ちょっと待てこれ間接キスとかそういうアレで、いやいや待て待てここはクールかつ冷静に……)


ショウタ「お…おう…」


ショウタ(おう、じゃねぇぇぇぇ‼バッカやろう、もう引けねぇじゃねぇか!いや、待て、ゆいはどう思ってんだ?そりゃ、昔は食べあいっこしてたけど、さすがにこの年で意識しないのか⁉)


ゆいをチラッとみる。


ゆい「っ‼」プイッ


ゆいはそっぽを向く。


ショウタ(意識してんじゃねぇかぁぁぁぁ!!!!!あれか!俺と同じく『思わず言っちゃったのは良いけどよく考えたら間接キス』パターンか!…全く、そんじゃ、助けてやるかな)


ショウタの思考は斜め45度にズレたまま、進んでいく。


ショウタ「あー、やっぱいいわ。無理しなくて良いぞ」


ゆい「えっ⁉」


ショウタ「ほら、思わず言っちゃったんだろ?さすがにその……ゆいも嫌だろうし、全部食べていいよ。」


ゆい「ち、違うよ!私は最初から……」


ショウタ「最初……から……?」


ゆい「………なんでもない。」


ショウタ「だ…だよな。」


ショウタ(一瞬勘違いしそうになったわ!ったく、恋愛感情そんなめで俺は見られてないっての…)


ゆい「…じゃ、じゃあ私が貰う‼」


ショウタ「なっ⁉」


パクッ!


ゆいはショウタの隙をついて、ショウタのクレープに噛み付いた!


んぐんぐ……ゴックン。


パァァァァァ

ゆいの顔が輝く。


ゆい「これ、すっごい美味しいね!うわ、すごい!1番安いのに美味しい‼」


ショウタ「な…な……お前……」


ショウタが口をパクパクしていると、


ゆい「え?あ……。」


シュボッ

ゆいの顔が真っ赤に染まる。

どうやらクレープが美味しすぎて忘れていたようだ。


ゆい「しょ、しょーがないなぁー!おあいことして、私のもあげるかなぁー!」


照れ隠しか、思わずそんなことを口走る。


ショウタ「いやいやいや、だから!さっきの話聞いて……もぐぅ⁉」


ゆい「もういいから食べなさい‼」


ゆいはショウタの口にクレープを詰め込む。


ショウタ「ちょ、まっ……息できなっ…」


ショウタ「プハッ!」


ゆいのクレープを半分近く食べたショウタは、ようやく解放された。


ショウタ「こ、こんなに食って良かったのかよ……」


ゆい「え?……あ……」


ゆいの顔がすっごく悲しそうになる。


ショウタ「だー、もう。ほら、俺のやつも全部食べて良いから。」


ゆい「え?ホント⁉」


ゆいの顔がパァァァァァってなる。


ショウタ「う……あぁ、ホントだよ」


ゆい「ありがとうっ‼」


ショウタ(ほんと、バカなんだかずる賢いのか、よくわかんねぇやつだな……)


そんなことをしてると、ふと向かいの歩道のバス停に目がいった。


ショウタ(あれ…?確か、あいつって……同じ学校の…?)


そこには、同じ学校で悪名が高いことで有名な『黒石 ユウト』がいた。


なにやら、甘いものに思いを寄せているような雰囲気でボーッとしている。


ショウタ「なんであいつがこんなところに……」


ゆい「んー?どうしたの?」


ほっぺたにクリームをつけたままのゆいが聞いてくる。


ショウタ「ん?あぁ、いや知り合いがいたんだよ。」


ゆい「えーっ!どこどこ⁉」


ショウタ「……まずは、お前のそのクリームをどうにかしような。」


ショウタは手でゆいの頬を触る。


そして……


ショウタ「あむ。……うん、やっぱ美味しいなこれ。」


ゆい「なやっ⁉へ、へ、はれ…?」


ショウタ「どうしたんだ?」


ゆい「い、いま……なにした…?」


ショウタ「え?なにって、お前のほっぺにあったクリームを……ゴフッ」


ショウタ(しまったぁぁぁぁ!!!!!つい、昔のくせで!!!!!アホか!俺、アホか!さっきのゆいと大差変わんねぇじゃねぇか!)


ゆい「た……食べ………」


ショウタ「たーべてないたべてない!いや、えと、ティッシュ!そうティッシュで拭いたんだよ!」


ゆい「あ…そうなの…?いや……美味しいみたいなこと言ってたよね…?」


ショウタ(やばいっ⁉か、考えろ俺…なんか誤魔化す手を……‼‼)


ショウタ「あれは…そう!ほら、よく牛とかは胃から口に戻すっていうじゃん!あれ!」


なぜそれで誤魔化せると思ったのか。


ゆい「えぇっ⁉そ、そんなことできんのショウタ⁉」


もちろんできるはずがない。


ショウタ(がぁぁ!もう、しょうがねぇこうなったら突き通してやる!)


ショウタ「お……おぉ!もちろんだってばよ!そんくらいガッテンだ!」


ゆい「ショウタが壊れたぁぁぁぁ」


そんなやりとりをしてると、


ショウタ「ひいっ⁉」


ゆい「ど、どうしたの!」


ショウタ「い…いや……なんか、バスから殺気が……」


振り向いたが、もうバスは角を曲がって見えなくなっていた。


ショウタ(さっきユウトがいたバス停を通ったやつ…?殺気ってもしかして……)


ゆい「ショウター?」


ショウタ「あぁ、ごめん。どうした?」


ゆい「なんか……さっきからずっと外ばっかり見てるね。」


ショウタ「えっ⁉」


ゆい「……下僕のくせになまいき」


ショウタ「げ、下僕じゃねぇだろ!ってか、そんな怒んなって‼」


ゆい「怒ってないし!ショウタの存在がうざいだけだし」


ショウタ「怒ってんじゃねぇか……ってヒドイ⁉」


ゆい「ふん!」


ゆいはショウタを置いてずんずんと歩いて行ってしまった。


ショウタ「ま、待てって!」


ショウタは慌てて追いかける。


*******


ショウタ「悪かったってばー。」


ゆい「……………」


ショウタ「頼むから話聞いてくれよー。」


ゆい「……………」


ショウタ「はぁ。」


ゆいは全く口を聞いてくれない。

ずんずんと1人で歩いている。


ショウタ(なんか良い話のネタないかなぁ……)


ショウタは、なにか会話の糸口は無いかと、適当に周りをみる。

特に食べ物屋さんはなく、むしろ女性の服などがたくさん売ってる。


ショウタ(こ……ここで『なんか奢ってやる!』って言おうもんなら、たちまち帰りの電車賃まで消失するな……)


ふと、目を移すと、そこは下着売り場だった。


ショウタ「うわっ⁉」


ショウタは慌てて目をそらす。


ショウタ(しょうがないな……周りの物じゃダメだから、俺が呼びかけるしかないか……)


ゆいを見ると、なぜかさっきより怒りのオーラが強くなってるような気がした。


ショウタ「あ…あれー?ゆいさーん?」


ゆいは無視して歩く。

そうとう頭に血が登ってるようで、前すらよく見ていなく、時折人とぶつかりそうになっている。


ショウタ「ったく。危ないぞー!お前、そろそろ交差点に差し掛かるんだから……」


ショウタ(ん?あれは……)


ショウタはあることに気がつく。


ゆいは今、ちょっとした小道を渡ろうとしている。

そこは、いい。


いつもの田舎なら、それは何も問題はない。


しかし、ここは大都会の博○。

小さな道路にも信号機がある時がある。


ショウタ「赤だぞ!おい‼」


この道もその一つで、信号があり赤だった。


ゆい「……………」


しかし、ゆいは聞く耳をもたないようだ。


今にもその信号を無視して渡らんと歩くゆい。


ショウタ「ちっくしょう‼」


ショウタはたまらず駆け出した!


******


ゆい(なにあれ!せっかく私が誘ったって言うのにさ!ずっとキョロキョロして!)


ゆいはずっと不機嫌だった。


ゆい(せっかく、私が久しぶりにショウタを遊びに誘ってさ!……ちょっと強引だったかもしれないけど…それでも来てくれたショウタを嬉しく思っていたのにさ……)


それなのに、ショウタがキョロキョロしていたのが、ゆいは気に食わないようだ。


ゆい(あれか、どうせ周りの大人な女性に目移りとかしてたんでしょ⁉この、えろショウタ!)


そんなことを思いながら、チラッとショウタをみる。


ショウタはちょうどたまたま下着売り場に目がいっていて、慌てて目をそらしていた。


ゆい(そら見ろ!やっぱりそうだったんだ‼……せっかく来てくれたし、クレープも買ってくれたからさ。一緒に買い物したり、喜ばせたりしようと思ってたのに‼ショウタなんて知らない!)


ショウタはなにやら焦った様子でゆいに話しかけている


ゆい(ふーんだ。いい気味!私に無視されて慌ててるんだわ。ざまぁみろ、私と同じさみしさを味わうがいい!)


そんなことを思いながら、小さな道路を渡ろうとすると、


ププーっ‼


ゆい「……へっ?」


ショウタ「ゆい‼」


ドンッ


ゆい「キャア‼‼」


*******


ショウタがゆいに追いついたとき、ちょうど車が横からゆいに衝突しようとしていた!


ショウタ「ゆい!」


ショウタは慌てて、後ろからゆいの前に右手を回して引っ張る。


ププーっ

ブォォン!


間一髪、目の前を普通乗用車が通った。


ゆい「……あ……あれ?」


ショウタ「はぁ……はぁ……。」


ゆい「ショ…ショウタ……?いま…どうして」


ショウタ「ゆい‼‼」


ゆい(ビクッ)


ゆい(ショウタ怒ってる…?もしかして、今私、轢かれそうだったの⁉)


ショウタ「お前……ホントに……」


ゆい(ど、怒鳴られる!)


ゆいが身構えると


ギュッ


ゆい(へっ?)


ショウタはゆいを、後ろから抱きしめる。


ショウタ「なにやってんだよバカ……。心臓止まるかと思ったじゃねぇかこのアホが……」


ゆい「え……え…あ……」


ゆい(いま……助けてくれたの?…あ、信号赤だ……。そっか…車が横からププーっていってたもんな……。……私が身勝手に怒って、勝手に危ない目にあったのに……。ショウタはそんな私を心配してくれて……)


ショウタ「悪かったから……もう、他のもの見ないから……頼むから、危ないことしないでくれよ…」


ゆい「あ……えと………………うん。」


*******


ショウタ「反省してますか?」


ゆい「うぅ……はい……。」


ショウタは一時は安堵して、ゆいに優しかったものの、落ち着いてきたのでゆいに説教をしていた。


ショウタ「あんな、前もろくに見ないでガンガン歩いてたら!不良とか柄の悪い人にぶつかったりして!危ない目にあったりとかするんだぞ!」


ゆい「うー……わかってるもん。」


ショウタ「わかってないだろ⁉……ったく。もういいよ。次から気をつけてくれよ」


ゆい「……ふん。」


ゆいはそっぽを向きつつも、ショウタの横にくる。


ゆい「つ…次も危ない目にあっちゃダメだし……。でも私また同じことしちゃうかもだから……。……その……手…持っててよね」


ショウタ(っ⁉)


ショウタ(手ぇ繋ごうってことですかそうなんですか⁉ちょ、そこまで俺は言ってな……)


と、そこまで考えたところでゆいを見ると


ゆいの肩が震えていた。


ショウタ(そうか……ゆいも怖かったんだな)←違います


ショウタ(そりゃそうだよな。轢かれそうになってたし)←違います


ゆいの肩が震えてるのは、手を繋ぐことに対する羞恥心です。


キュ


ショウタはゆいの手を恐る恐る握る。


ショウタ「ほ、ほら!これでもう、危ない目にあわないだろ‼」


ゆい「あ……えと……」


ギュッ

ゆいもショウタの手を握り返し、


ゆい「うん………」


と返した。


*******


そんなこんなで、ショウタ達は手を繋いで歩いていた。

周りからすれば、ただの暑いカップルなので、時折目線が痛かったが、それでも頑張って手を離さないようにしていた。


ゆい「あ…かわいい!」


すると、ゆいがなにかを見つけたようで、手を離してショーウィンドウに駆けよった。


ショウタ「なんだ?ここ。えー…ラブリーショップ?……また典型的な……」


そこは、女の子しか入れないような、可愛い小物やぬいぐるみなのがたくさんあるお店だった。


ゆい「ねーね!ここ見ようよ‼」


ショウタ「うぇぇ⁉俺も⁉」


ゆい「もちろん。」


ショウタ「い…いや……俺はいいかな…?」


ゆい「あー、また轢かれちゃうかもなぁー!私、ショウタに見捨てられて、不良に襲われちゃうかもなぁー!」


ショウタ「少なくとも、そんな可愛い店ならその心配はねぇよ!つーか、反省してないだろ絶対‼」


ゆい「むー……いいじゃんか」


ショウタ「……はぁ。それじゃ、ちょっとだけな」


ゆい「やったぁー!」


ショウタとゆいは店内に入っていった。


〜10分後〜


ショウタ「プハッ‼死ぬ!死んでしまう!」


店から出たショウタは、人目も気にせずそんなことを言った。


ショウタ(な、なんであんなに長いんだよ⁉ただでさえ辛い店なのに、あんな長い間選ぶなんて‼)


ゆいは、というか女の子は買い物がすごく長い。

物より、買うこと自体を楽しんでいるようだ。


ショウタ(俺にとっちゃ、常に毒状態みたいなところなのに、反対にゆいは常に回復してるみたいにイキイキとしてたな……)


それで、限界になったので、外の空気を吸ってくる…と、逃げ出したのだ。


ショウタ(ふぅー……と?あれは?)


ショウタが辺りを見回すと、なにやら揉めてる人たちがいた。


男は高校生くらいの人で、身長はそんなに高く無いが、がらの悪いやつで、一般的にいえば不良だった。


そして、揉めてる相手は、ショウタと同い年くらいの女の子で、ボーイッシュな子だった。


こちらは、全く不良などではなく、むしろどことなくお嬢様育ちのようなオーラがあった。


不良「ぶつかっておいて、ただで済むと思ってんのか⁉」


女の子「だから、謝ってるじゃないか‼」


不良「謝って済むと思ってんのか⁉あぁ⁉」


ショウタ(まーた、逆に珍しい絡み方だなおい。今さらこんなやついるかよ……)


ショウタ(それにしても、女の子気が強いなぁー。あんな典型的な不良にも怯えてないし。)


その女の子は不良の啖呵にも怯えず、立ち向かっていた。


しかし……


不良B「おい、どうしたんだ?」


不良C「なにか、面倒ごとか?」


不良A「ん?あぁ…」


女の子「っ‼」


ショウタ(おいおいおい。)


なんと、不良があと2人合流して、女の子を取り囲むように立っていた。


これにはさすがの気が強い女の子も、怖そうにしている。


ショウタ(はぁぁぁぁ。1人ならどうにか話せばわかってくれそうだったのに……3人かよ……)


ショウタは下を向いて、やれやれと考え始める。


不良は焦れて、その女の子の手を取った。


しかし、ショウタは下を向いて考え事をしている。


ショウタ(乱入するのは決定事項なんだけど……問題はどう行くかだよなぁ……。)


女の子は、急に増えた不良に怯え、助けを求めるように周りを見る。


ショウタ(まぁー、多分あの不良も問題は起こしたくないはずなんだよ。だから…あの女の子と知り合いだって思わせればいいんだよな?)


そして、女の子はある男の子と目があった。


ショウタもそれを見ていれば、下手に動かずにその男の子に任せて、きっとこのあと続くような悲劇は怒らなかっただろう……。


ショウタ(そんじゃ、上条当○さんの作戦で行くか!)


スタスタスタ。


ショウタは不良集団に近づく。


なんか、もう1人も近づいてる気がするけど、きっと気のせいに違いない。


そして、女の子に手をあげ、こう言う。


ショウタ&???「「いやぁ、ごめんごめん…!待たせた(かな)?」」


ショウタ(あれ……?)


声がだぶった。


ショウタ(いや、まさかそんな……。こんな不良集団にこんなアホな作戦で行くやつが……しかも、タイミング一緒なんて………)


ないない。

そう思いショウタは、女の子の手を取ると、右に行こうとする。


が、動かない。


ショウタ(どうしたん……だ……?)


ショウタが振り向くと、なにやら女の子の右手をとって、ショウタと同じように反対方向に行こうとしている少年がいた。


信じられなかった。

もちろん、さっきも言ったように同じタイミングで同じことをした…という点もだが。


その少年というのが……


ショウタ(黒石 ユウト⁉)


これが、この2人の最初の物語の始まりだった……。

お疲れ様です。

読んでくれてありがとうです。


えー、いやー、ラブラブイチャイチャとよくまぁ白昼堂々とね!

なにやってんだショウタ!!


久しぶりにこのサイトにきたので、あたかも他人が書いた小説読んでるみたいです(笑)


さーて、奇跡的なブッキングをしたショウタとユウト!

続きはどうなるんでしょうね!

読んでいってください。えぇぜひとも。


こんな作者ですが。

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