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ミス・スタート・ストーリー  作者: モッチー!
2章 コロシアム
15/41

15話 トーナメント準決勝‼(後半)

いやー、割と早めじゃございません?

投稿したの。


だって前回なんて投稿したの4ヶ月後でしたけど、今回は1ヶ月!

成長したな!うん!褒めても良いんだすいませんすいません。


いや、こないだですね、妹が


妹「私の好きなケータイ小説、3日で5話も投稿してた‼」


作者「へ…へぇ〜?……ヒキニートなんじゃないのその作…ゲボッ⁉」(蹴られた)


なんてことがあってですね。

いやー、世間ではスゴイ作者さんも居るもんだなぁと。

もしこの出来事が無かったら余裕の笑みで自慢してましたよ!

今回の投稿の早さで!(汗)


ってことで、15話です!

前回のあらすじ!

色々あってユウとアスカ撃破!

あと残るはギースのみだ!頑張れショウタ!負けるなショウタ‼


ファナ「今のあらすじはないでしょ〜…。」


ショウタ「うるさいな!イイだろ別に分かれば!」


ファナ「いやわかんないし飛ばされてて」


ショウタ「てかなんで俺が考えてんだ!作者が考えろよ!」


ファナ「……作者とか言って良いの?」


では本編です!


****


ショウタ(ふぅ、後はギースだけだな。)


ショウタとファナは、なんとかアスカとユウを倒し、残るはギースのみとなっていた。


ファナ(うん!能力も戻ったし!倒せるよショウタなら!)


ショウタ(…だと良いんだけどな)


ファナ(……?)


ショウタ(さっき雷撃魔法が食らった時、平気な様子で立ち上がってた。あの分じゃ耐久力はハンパないな…。筋肉強化であの防御力なら……攻撃力とかホント、考えたくもねぇ……)


と、ショウタが後ろ向きなことを考えていると


ファナ(ショウタ!サヤカが‼)


ファナが焦った声を出していた。


見ると、サヤカはギースに追いつめられていた。


ショウタ(くっ……そうだ、相手に勝てるか、じゃない。守るために負けられないんだ‼)


ショウタ(あぁ分かってる!助けにいくぞ!)


ファナ(うん!)


〜サヤカside〜


サヤカ(はぁ、はぁ、もう、そろそろ、ヤバいかも……)


ギースに何度も炎や雷、極低温をぶつけ続けているのだが、いっこうに倒れる気配がない。


というか、まだ余裕がある上に、さらに上の力があるそうだ。


サヤカ(でも、最初から使わないってことは多分、なにか制限がついているんですね……)


と、考え少しでも時間を稼いでいたのだが、そろそろそれも限界だ。


ギース「終わりにしようか?キツそうなのだが。」


サヤカ「はっ、やれるもんならやってみろってんですよ!」


ギース「フム。では今より5倍強くなろう。」


サヤカ「五倍⁉」


すると、さっきよりも遥かに速いギースが寸前まで迫ってきた。


サヤカ「くっ!」


咄嗟に瞬間移動で回り込むサヤカ。


サヤカ「喰らえ!」


そして素早く風のハンマーで叩きつけた。


しかし、もうすでにギースはそこに居らず、代わりにサヤカが回り込まれていた。


ギース「そんなものか。」


バコッ‼


サヤカ「かふっ…‼」


ギースの拳がサヤカの腹に直撃。

3メートルほど吹っ飛ぶサヤカ。


急いで体制を立て直そうとするが


ピキィ


サヤカ「あ…が……‼」


胴体に激痛が走る。

もしかしたら肋骨に重大な怪我を負っているかもしれない。


サヤカ「が…痛……くっ……」


言葉にならない痛みがサヤカを襲う。


ギース「…まだ上限には達していないのだぞ?」


サヤカ「そんな…⁉おかしい。貴方は【レベル4】のはず…。…っ‼」


ギース「気がついたか。」


サヤカ「そんな……」


サヤカは驚愕した。


なんと、頭上に出ていたパネルが書きかわっており、ギースの能力欄に【レベル5】の【中】と書きかわっていた。


そして、その下には(先ほどの情報には間違いがありました。)などの白々しい言葉が連なっていた。


サヤカ「……主催者は……私達を負かそうと…?」


ギース「ほぉ。そこまで気づけたか。大した頭の回転だな。……惜しい存在だがな。こちらも、あいつらのために負けられないのだよ。」


今までの大会で、そんなミスは一度もなかった。

というか、力の変化で分かるのだから、間違えるはずがなかった。


そして、そのミスを初めからギースも知っており、なおかつ今までの審判のえこひいきや、前回の試合での精神操作、その前のDVD騒ぎなどを念頭に置くと、そうとしか考えられない。


サヤカ「くっ……」


サヤカ(そんな……主催者の仕業なんて…。なぜ?なぜ、そんなことを……。はっ‼…ショウタか……。)


そういえば毎回、この大会で脱出できた者は居ないと聞いた。

いま思うとそれはおかしなことだ。

たぶん、卑怯な手を使っていたのだろう。


なのに、ショウタというイレギュラーが出てきたことにより、テレビ局が押しかけ、いまや世界で有名になってしまった。


すると主催者は不正な手段で負けさせるのが難しくなる。

そのため、比較的安全な部分で、ショウタ達を負けさせようとしているのだ。


サヤカ(これから先も…ずっと邪魔を……。相手が主催者なら…勝てるわけが……)


ギース「終わらせるぞ!」


気がつくと目の前にはギースが居り、剣を振り下ろしていた!


瞬間移動で、身体は動かないがどうにか避けるサヤカ。


ギース「最後の足掻きか。面白い。非常に難しいとされる瞬間移動魔法がどこまで使えるかな?」


サヤカ「…っ!」


サヤカ(こんなところで死んでられない。生き残ってこのことをせめてショウタ達に伝えないと。じゃないと、ホントに危険なことに……)


と、サヤカは諦めずに避け続けた。


そして、瞬間移動を15回も使ったのだ。


サヤカ「は…は……くっ……げふっ!」


ギース「なんと上手い魔力の使い方だ。無駄がなさすぎて、もはやレベル4の域まで達してるぞ。」


ギース「それでも、まぁ、限界だな」


サヤカ(いや……だ。死にたくないよ。ファナ達だってまだ決着がついてないんだし……私が頑張らないと……)


ギース「では、すまないがトドメをさす。」


サヤカ「くっ…」


ショウタ「やめろ!」


ギースの手が一旦止まる。


サヤカも目を向ける。


その声の主は200mほど先で必死に走っている。


ギース「……俺を止めるには遅すぎる。」


しかし………あまりにも遠すぎた。


ギースはまたサヤカに向き直り、剣を構えた。

そして


サヤカ(ごめんねショウタ……あんなに必死に走ってくれて……嬉しかったですよ)


サヤカは目をつぶる。


ショウタ(な……ウソだろ?間に合わないのか…?…イヤだそんなの!認めない。認めない認めない!)


ショウタは必死で地面を蹴る!が、届かない。


ファナ(……このままじゃサヤカが死んじゃう?……ウソ……。ダメだよ。そんなの絶対に!)


そして、ファナは心の中にいるにもかかわらず思わず手を伸ばして足を蹴っていた。


“ショウタと全く同じモーション”で。


ガキン‼


ギース「なっ……⁉」


サヤカは目を恐る恐る開ける。

と、そこには、間に合うはずのない位置で、間に合うはずのない速度で走っていた少年が立っていた。


ショウタ「……クソッタレが。よくもサヤカを‼」


ショウタはサヤカに目線を向けず、ただひたすらにギースへの怒りをぶつけていた。


ギース「あの距離からどうすれば間に合うのだ……?」


ショウタ「吹っ飛べ‼」


ショウタは思いっきり蹴り飛ばす。


“ファナと全く同じタイミングで同じモーション”を


ギース「ぐっ!」


ギースはあり得ないほど高く遠くに吹き飛んだ。


サヤカ「ショウタ…?」


サヤカが声をかけるとショウタは振り返って


ショウタ「ま、間に合っちゃった…?」


と、自分でもなんで間に合ったのか分からないという表情で言った。


サヤカ「ぷぷっ。」


ショウタ「え?」


サヤカ「あはははは‼…さっきまでカッコよく決めてたのに、どうして疑問系なんですか!あははは!」


サヤカは死の危機がさった安堵と、ショウタが来てくれたという嬉しさ。

そしてショウタのギャップに思わず笑ってしまった。


ショウタ「え?いや、だって俺もよくわかんなかったから……」


サヤカ「ホント、フフッ、あはははは‼」


ショウタ「おい‼笑すぎだぞこのやろう!」


ファナ(サヤカ無事で良かったね!……それにしても…なんで間に合ったんだろう?)


ショウタ「そうだなぁ……。急に速くなったよなぁ…」


サヤカ「へ??あ、心の中ですか!私も聞きます!」


と、いうとサヤカはショウタに触れた。


ちなみに、サヤカは触れている間なら相手の心が読めるのだ。


ショウタ(なにか心当たりないのか?ファナ。)


ファナ(心当たり……あ!そういえば私、サヤカが心配で思わず走り出してたよ…?ショウタの中で)


サヤカ(それが原因…?)


ショウタ(ホントか⁉もしそうなら、ファナも動いてくれてりゃ、ずっとあの状態を維持出来るんだな‼よし、早速実験だ!)


ショウタはそう言うと、まだ体制を整えてるギースの方へと体を向ける。


ショウタ(走るぞ?いいか?)


ファナ(うん!)


サヤカ(ドキドキ)


ショウタ「せーのっ!」


ショウタ&ファナ『いっけぇぇぇ‼』


ショウタは右足を前に、ファナは左足を前に走り始めた!


ショウタ&ファナ(………あれ⁉)


しかし、何も変化のない、ただのショウタが走っているだけだった。


ショウタ(おかしいぞ⁉なんでダメなんだ!)


ファナ(あれー?なにか法則まちがえたのかな〜…)


サヤカ(うーん……法則はなんなんでしょうか…痛っ‼)


ショウタ「サヤカ?…そうだケガしてたじゃないか‼ちょっと待ってろ!今回復してやる!」


ショウタ(回復してくれ!)


ピカーン!


サヤカ「うぅん……く…む…」


しかし、ケガがひどくて、一瞬では治らなかった。


なのに、


ギース「うおぉぉぉ‼」


なんと、ギースがショウタに突撃している!


ショウタ「マジか⁉」


ショウタは慌ててサヤカから離れ、剣を握ると応戦する!


キン!キン!シュン!バッ!


戦闘が一時展開される。


ショウタ「サヤカ!メッチャ後ろに下がっててくれ‼ケガは大体治ってるから、あとで体力とか治す!」


サヤカ「あ、はい!気をつけてください‼」


サヤカは瞬間移動でけっこうな距離まで下がった。


ショウタ「よし!これで思う存分戦えるぞ!」


〜5分経過〜


ショウタとギーズは全くの互角で、両者ともなかなかダメージを与えられない。


ショウタ(俺運動能力25倍なのに!)


ファナ(やっぱ肉体系のレベル5は強いな……)


すると、ギースがショウタと距離をとってこう言った。


ギース「……これでは決着がつかないな。いいだろう、終わらせてやる」


ギースはいきなりしゃがみ込み、力を溜め始める。


そして


ピカーン!


眩い光に包まれたあと、紫色の気のようなものに包まれているギースが!


ギース「50倍といったところか…。」


ショウタ「50ば……」


ショウタが何か言うまえに、ギースはショウタを殴りつけていた。


ショウタ「あがっ…?」


サヤカ「ショウタ!」


ショウタは何が起こったか分からなかった。

飛ばされて受け身をして初めて攻撃されたと理解できたのだ。

そのくらい速かった。


ショウタ(まずくね…?俺、25倍なのに。相手、元々の身体がムキムキなのに、50倍?なにこの笑えないジョーク)


ファナ(ショウタ!落ち着いてまだ勝機はあるよ!)


ショウタ(勝機…?そんなのあるのか?)


ファナ(あのね、ギースは『筋肉』だけ発達してるの。そんでショウタは『運動能力』そのものが25倍なの。だから要するに、ギースは強い肉体を持ってるけど動体視力や反射神経は前のまんま、ショウタはそれら全て上回ってるの!)


ショウタ(そ、そうか!なら全然行けるじゃないか!よし…ガンバッ)


ファナ(いやでも、正直言うと、ギースは鍛えまくってるから、元々の能力差がスゴくて、実質2倍くらいしか上回れてない…。その上『筋肉』という一点のみではメッチャ負けてるから……)


ショウタ(ズズーン↓)


ファナ(あぁぁ……でも!ほら、さっきサヤカ助けたときみたいな、急激なパワーUPがあれば話は変わるよ!)


ショウタ(でも、今のところあの力を出す方法わかんねぇし……)


ファナ(私が動いたときに発動したんだから、私も適当に動いてればいつかなるよ!きっと!)


ショウタ(そう……か?)


ファナ(うんそう!だから元気だ…)


ギース「なにをぶつくさと…‼フン!」


追い打ちをしようとギースがすぐそばまで接近していた!


ショウタ「うわわ!」


キン!キン!


慌てて剣を打ち合うショウタ。


ショウタ(と、とにかくやるっきゃねえ‼ファナ、適当に動いててくれ‼)


ファナ(うん分かったよ!頑張ってね!)


ショウタ(あいよ!)


〜5分経過〜


キン!ブン!シュッ!


白熱した戦いが繰り広げられていた。



※先ほど全く反応できなかったショウタがなぜ互角に戦えているのかの理由について。


先ほどの一撃は、筋肉その一点のみメチャクチャ強いギースが、脚に力を込め一気に跳びこんだため、ショウタが全く反応できないスピードで突進できた、というわけなので

長期戦の接近戦になってしまうと、力を溜められず、ショウタでも反応できる速度まで下がってしまっているのだ。


未だ特殊なパワーアップは起きていない。


ギースはなぜか、なんとなく焦っているが、ショウタはもう死にかけていた。


スタミナ的な問題で。


ショウタ(死ぬ!死ぬ!いやホントきつい!)


ファナ(が、頑張ってショウタ!確かにこんなスピードで動いてればスタミナも……あれ?)


ショウタ(どうした?)


ファナ(いやショウタ、スタミナも25倍なんだよね?)


ショウタ(ギクッ!)


ファナ(もしかしてさ、元々からスタミナ無かったりした…?)


ショウタ(……ソンナコトナイヨ?普通より少し、劣ってるダケダヨ?)


ファナ(やっぱり!いくら一般人だからってそんなにスタミナ無いの⁉)


ショウタ(ぐぅ……しょうがないじゃんか!しがない普通の男子中学生ですよ⁉俺!しかも色々あって、その、スタミナが……)


結論、ショウタはスタミナが無かった。


それをギースも気づいたらしく、先ほどまでの焦りは消えていた。


ショウタ(ヤバイよなんかアイツ余裕っぽいんですけど!)


ファナ(知らないよもう‼……うーん…どうしよっか…)


と、話し合ってる間にも戦闘は続いているのだが。

ふとショウタは【右から左に剣を振り下ろす】動作を行った。

そしてギースはそれに応戦した。


そして、ファナも【右から左に剣を振り下ろす】動作を、たまたまタイミングも全く同じに行った。


ブォン!パキン‼


ショウタ「へっ?」


なんと、ショウタの振り下ろした剣が急に速くなり、ギースの剣に当たるや否や、あっという間に折ってしまったのだ。


ギース「っ⁉」


ギースは慌てて距離をとる。


ショウタ(…ファナ今なにかした?)


ファナ(……分かったよショウタ!このチカラの秘密!)


ショウタ(マジか⁉)


ファナ(うん!これはどうやら、中に入ってる人と、中に入られてる人が、全く同じタイミングで同じ動作をすると、能力がUPするみたいなの‼)


ショウタ(スゲー‼それだったら、何回でも)


ファナ(いや、ダメだと思う。確かに私がショウタに剣の型を教えてるから、モーションは同じなんだけど、どうしてもタイミングがね……。だから、私もショウタの中で戦って、戦ってれば自然にタイミングが一緒になるのを祈るしかダメだね。)


ちなみに、書かれていないがショウタは毎日、ファナに稽古をつけてもらっている。


ショウタ(せーのっ!ってやってもか?)


ファナ(うん…。やっぱり少しはタイミングズレるしね…)


ショウタ(そうか……。まぁとりあえずギースの剣折ったからな。もうヨユーだぜ!)


ファナ(いや、ショウタ!油断しちゃ…)


ショウタ「よし!食らえぇぇぇ‼」


ショウタはそのまま、ギースが戸惑ってるところに追い打ちをかけ、剣を振り下ろした!


すると


パシッ


ショウタ「あ、あれ?真剣白刃取り…っておま…‼」


ギース「ふん!」


ポキッ


ショウタ&ファナ(あ………)


なんと、剣が折れてしまったのだ。


ファナ(……えーっと………『もうヨユーだぜ!』)


ショウタ(うわぁぁぁ‼やめろぉぉぉ!リピートすんじゃねぇぇ‼)


ファナ(ヨユーねぇ…。はぁ、忠告きかないからなぁ…もう。)


ショウタ(う……)


と、責められていると、


ギース「吹き飛べ!」


ギースがどまどってるショウタに、お返しとばかりにパンチを放った!


ドゴォ!


ショウタ「うがぁ‼」


ショウタはギースのパンチを左肩にくらい、10メートルほど後方に飛ばされる。


ファナ(ショウタ!大丈夫⁉)


ショウタ(あ、あぁなんとかな…。咄嗟に、ジャンプしたから、かろうじて…)


ファナ(そう…。よかったぁ……)


普通、肩がポッキリいくはずなのだが、ショウタの説明にもあったように、咄嗟にジャンプをして衝撃を後ろに流したので助かっている。


ショウタ(マズイな…。運動能力5倍になっちまった…)


ファナ(剣無いとダメだもんね…どうする?)


ショウタ(どうするか……。くっ……これしかないか…)


ファナ(なにか考えがあるの?)


ショウタ(いや…その……サヤカとも合体すれば良いかな…と。そしたらまた25倍になれるし)


ファナ(名案だけど……。そういやなんで今まではそれしなかったの?)


ショウタ(う……あ……その、ファナの世話できないから……)


ファナ(世話……あ。)


ファナはショウタに吸収されると、代償として、戻ったときに動けなくなってしまうのだ。

裸で。


ファナ(そっか……。ショウタはサヤカも裸にする気なんだねっ!)(怒)


ショウタ(だから言いたくなかったんだよ‼)


ショウタは嘆きながらサヤカに向けて走り出した…すると、


ファナ(っ‼ショウタ!死ぬ気で走って!早く!)


ショウタ(は?いきなりどうし……んなっ⁉)


ふと後ろを見ると、ギースがショウタの意図に気づいてこちらに走ってきてる‼


ショウタ(しまった‼サヤカを先に倒す気か‼)


ショウタは少し遅れて加速した!


ショウタ(マズイぞマズイぞ!あいつは50倍でコッチは5倍……。死んでも抜かれてたまるか!もし抜かれたらサヤカは……)


後ろからの足音が徐々に近づいてくる!


ショウタ(くそっ!くそっ!間に合えぇぇ‼)


ショウタは必死で走った…が


フォッ‼


横をギースがすり抜けていった。


ショウタ「おい‼くそっ!待てよぉぉぉ‼」


ショウタは必死で走るが追いつけない。


それも当たり前だ。

もしショウタが時速4キロで走れたとしたら5倍で20キロ。ギースは同じ時速に直しても時速200キロという電車のような速さになるため、一度抜かれると追いつけるわけないのだ。


サヤカはまだ回復してないからか、辛そうに向こうをむいて倒れてる。


そのため、気づいていない!


ショウタ「くそ!どうすれば…」


ファナ(自分でなんでも解決しようとしないの‼サヤカに瞬間移動してもらったらイイでしょ‼)


ショウタ「そ、そうか!」


ショウタ「サヤカ!」


ショウタはあえてコッチに来いとは言わず、名前を呼んで両手を広げた!


サヤカ(ショウタ…?あ、そっか!)


サヤカはなけなしの魔力で瞬間移動した!


瞬間移動と、サヤカが居た場所にギースの鉄拳が飛んだのはほぼ同時だった。


パッ


サヤカはショウタの頭上に現れると、落下した。


ギュッ!


ショウタはサヤカをなんなく受けとめるとこう言った。


ショウタ「サヤカ、時間が無いから手短に言うな。俺に力を貸してくれ」


サヤカ「あ…」


ふと後ろを見ると、恐ろしい速さでギースが接近していた。


サヤカ「…ふぅ。悩む時間も無いですしね。…じゃ……はい…///」


サヤカはおずおずとショウタの背中に手を回した。


ショウタも照れつつサヤカの背中に手を回す。


そして…

ショウタ(チカラを貸してくれ!)


ピカーンと、いつもの眩い光に包まれる。


ギース「ちっ!間に合わなかったか!」


そして光の中からショウタが出てくる。


ショウタ「よぉーっし!念願の魔法使いだ!ボッコボコにしてやる……行け!」


と、ショウタは右手を相手に向け突き出した!


…がなにも起こらない。


ショウタ「あれ⁉まほ、魔法は⁉」


サヤカ(ショウタ!早く呪文唱えないと!)


ショウタ(呪文?な、もしかして唱えないとダメなのか?)


サヤカ(そりゃそうですよ!私だって唱えてたんですよちゃんと!)


ショウタ(そ、そんな……だったら俺は魔法使えな……)


ギース「なんだか知らないが……食らえ!」


ショウタ「っ‼」


ギースが寸前まで迫ってくる。

ショウタは気づくのが遅すぎた…。


ショウタ(当たる!)


と、目をつぶったその時!


サヤカ(防御魔法!)


バチぃっ!


ギース「なっ……」


なにもしてないのに急に防御魔法が張られ、焦るギース。


ショウタ「あ、あれ?」


そして今ごろ現状を把握するショウタ。


この時点でショウタとギースは勝敗が決してる気がしなくもないが、ショウタはサヤカに尋ねる。


ショウタ(ど、どうやったんだ?)


サヤカ(いや、思わず無意識に防御魔法唱えたら…出て来ましたよ?)


ショウタ(マジか⁉……そうだ、ファナ。俺を動かしてみてくれ。チカラ抜けばイケるかもしれない)


ファナ(えっ⁉私⁉…やってみるね)


ショウタは完全にチカラを抜いた。


しかしショウタの右手や左手が振り回される。


ショウタ(~~‼やったぁ!これはメッチャ嬉しい誤算だよ!)


ファナ(どゆこと?)


ショウタ(要するに!魔法は俺が頭に思い浮かばすだけでサヤカに繋がって唱えてくれるし、相手があまりにも剣の達人なら、ファナに俺の身体を譲れるから、戦略の幅が大きくなるってことだよ!)


ファナ(…あ、そうか!)


サヤカ(私が魔法唱え続けるのは決定事項なんですね…)


ショウタ(い、いや違うぞサヤカ!ごめんごめん、勝手に話進めてて。確かに毎度唱えるのはたいへ……)


サヤカ(まぁ、どうやらショウタの中でなら、私も思うだけで魔法使えるんでイイですけどね)


ショウタ(返せ!俺の謝罪返しやがれ!)


ファナ(っと、来るよ!)


ショウタ(っ!)


ギースがショウタに迫る!


ショウタは左手を左に突き出す!

と同時に炎が手から放射され、右に移動し、ギースの鉄拳を避ける。


そして右に移動しながら右足を右後ろに突き出し、また炎を出す。


ギース「なっ……⁉」


結果、ギースがスキだらけのときにショウタはギースの懐に潜り込むことが出来たのだ。


そして…


ショウタ「食らえぇぇぇ!!!!」


バキッ!!


ショウタの、右のヒジから炎を放出しながらのアッパーはよほど強かったらしく、受け身もろくに取れずに倒れるギース。


ショウタ(……やべぇ、メッチャ楽しい。)


ファナ(楽しい?なんで?)


ショウタ(だって!テレビのヒーローみたいじゃん⁉手を構えるだけで平行移動できるし、なんか、フェ○リーテイルのナ○みたいじゃん!!)


ファナ(○ツ…?よくわかんないけど、なんか楽しいのは分かった!良かったね)


サヤカ(私が魔法してるんですからね!)


ショウタ(分かってるさ、ありがとな!サヤカ!!)


サヤカ(〜〜!!いや、別に私も助けてもらいましたし!別にイイですけどね!!)


ファナ(……ツンデ)


サヤカ(違いますっ!!)


ショウタ(は?ツンデ……摘んで…?なにが?)


サヤカ(なにもありませんから!)


ショウタ(……まいっか。よし、じゃあ一気に行くぞっ!)


両手を後ろに回して炎を噴射!

そしてギースとの距離を一気に縮める。


ギースは迎え討とうと、左手でガードしながら右手を引いて構える。


ショウタは接触の瞬間、手の角度を少し下にむける。

ショウタの身体が前回りのように回転!

そして逆さまの状態で手を頭の上に伸ばし、炎を強く出す!


浮力を得て、ショウタはギースの裏に回り込む。

そして足から噴射させた炎の推進力でギースの方へ突進!

ギースの背中にゼロ距離で手を構えるとまた炎噴出させた!


ボォォォ!


ギース「ぐわぁぁぁ!!」


炎に焼かれながら前に転がるギース。


ショウタ&ファナ(か……)


サヤカ(か…?)


ショウタ&ファナ(カッコいい!!!!)


ファナ(なに今の⁉なにホント、なに⁉メチャクチャカッコ良かったよ!)


ショウタ(だ、だろう⁉ヤバかったよな今の!自分でも驚いたさ!)


サヤカ(いや、でも実際ムダが多かったような…)


ショウタ(そ、そんなの関係ねぇし?実際倒したわけなんだから!)


ファナ(……確かに最初から炎をギースに当ててりゃ済んだ気も……)


ショウタ(そんなぁ!!)


サヤカ(いや、まぁ確かに…その……カッコ良かった…のは間違いじゃ……)


ショウタ(だよな!!よ、よし!分かった次からはもっと考えて戦うよ!)


サヤカ(あ、はいお願いしますね!)


ギース「こしゃくな……。50倍を舐めるなよ!!」


ギースが突進してくる!


ショウタ(よし!…サヤカ頼むよ!)


サヤカ(はい!)


ショウタはまた、足から火を噴射してギースに迫った!


2人の距離がゼロになる瞬間、ショウタはまた空中に避ける。


しかし……


ギース「はぁっ!!」


ギースはそれを読んでいた様で、ジャンプするとショウタに蹴りをお見舞いする。


ショウタ「がっ…!」


ショウタは慌てて手をクロスし、ガードしたが地面に容赦無く叩きつけられた!


バーン!!


およそ100キロほどのスピードで地面に接触したため、ボロボロかと思われたショウタは、サヤカが咄嗟に出した防御魔法のおかげで、無事であった。


ショウタ「あ、危ね……」


サヤカ(まさか相手の攻撃を受けとめる魔法がこんな風に使えるとはですね……)


基本受け身的な場面で使われる防御魔法を、自分の突進力の相殺に使えるとは思いもしなかったのだろう。

サヤカは驚いていた。


サヤカ(あんまり速く動きすぎて、自爆しないで下さいよ…)


ショウタ(あ、あぁ…ごめんな)


ショウタ(だったら…次はこれだ!)


ショウタは両手をそれぞれ斜め下に真っ直ぐ伸ばす。

そして少し集中する。


すると、右手から炎の剣が、左手からは雷の剣が現れた。


ショウタ(クゥー!カッコいいよなこういうの!)


ファナ(あ、でも私の能力は適応されないみたいだね。剣じゃなくて属性の塊だからかな…?)


ショウタ(そうか…ちょっと残念だけど、大丈夫だ!行くぞ‼)


ショウタは剣を交差させてギースに振り下ろす。


サヤカ(ショウタ!それ炎と雷だから‼)


ショウタ(へっ?)


雷の剣と炎の剣。

これを交差させてギースに振り下ろす。

炎と雷が接触したら爆発するのなんて小学生でも想像がつくわけで…


キィン……チュドーン!


ショウタ「うわぁぁぁ⁉」


ギース「ぐぅぅぅ‼」


ファナ&サヤカ(…………。)


ショウタ(いや……ね?これも計算通りと言いますか、その…ね?完全に属性忘れてたとか、そんなわけ…)


ファナ(ショウタ……もう良いんだよ)


ショウタ(ファナに諭された⁉)


サヤカ(ごめんね、辛かったよね…ごめん…)


ショウタ(そんなにか!!そんなに俺可哀想か!)


ファナ(まぁ、一応ダメージ食らってるっぽいよ?ギース。)


ギースは先ほどからの連続攻撃で、ボロボロになっていた。


ショウタ(ホントだ。結果オーライってことで!)


サヤカ(…ん?なんか様子が変じゃないですか?)


ギース「ぐ、ぐ……クソぉぉぉぉ」


ショウタ「なんだ⁉」


慌てて構えるショウタ。

だが…


ショウタ(なにも起こらないぞ?)


ギース「ちっ!このやろう!」


ショウタ「は⁉」


ギースは特に何も起こさずただ走ってきた!

ショウタは応戦するも、何かおかしいことに気がつく。


ショウタ(こいつ……さっきより弱い…?)


ファナ(ホントだ。全然さっきと動きが違う)


ショウタ(だよなぁ?…どうなってんだ?)


サヤカ(…どうやら時間制限があったようですね)


ショウタ(時間制限?)


サヤカ(はい。私も最初、ギースがいくらレベル5だと言っても、50倍なんて強すぎだと思っていました。あと50倍ならなんで最初からしなかったのかも疑問でした。そして、今は紫のオーラのようなものがありませんし、無くなった瞬間から弱くなってます。ですから、そうなのではないかと……)


ショウタ(おぉ…)


ファナ(スゴイ観察眼だね!サヤカすごいよ!)


ショウタ(説明もわかりやすかったしな)


サヤカ(えっ?あ…そう…ですか…?)


ファナ(うんうん!えらいえらい‼)


ナデナデ


サヤカ(こ、この年になってナデナデなんて……ふやぁぁ…)


ショウタ(………)


サヤカ(……はっ⁉いやいや違います!違います‼ショウタ!これはですね……)


ショウタ(良いから良いから続けて、ね?お兄ちゃんは静かに見守ってるから…)


サヤカ(なんで年下設定⁉同い年ですよっ!)


ショウタ(いや、うん。見れなくて残念とか思ってないから、どうぞゆっくり撫でられときな)


サヤカ(なんか下心まざってる!いや、ですから私は別に…)


ファナ(昔はこうしないと寝れなかったくせに〜)


サヤカ(そんなわ……ふみゅ〜)


ショウタ(……)


サヤカ(……だぁー‼もう二度と魔法唱えません!)


ショウタ(わ、悪かった悪かった!ちょっと悪ノリしただけだから!)


サヤカ(いやです!ぜっったい唱えません!)


ファナ(そんなこと言わないの)


サヤカ(また撫でれば済むって思ってるでしょ!そんな簡単に……許しても良いかもぉ……なると思ったら大間違いですよ!)


ショウタ&ファナ&サヤカ(…………)


ショウタ(そうだよな!そうだそうだそうに違いない!)


ファナ(うん…ホント、ごめん…うん……)


サヤカ(うわぁぁぁぁぁ‼)


ショウタ「さてっ…と。そろそろ決着つけるか!ギース。」


ギース「ぐっ……」


ショウタ「つか、別にこっち痛めつけたくないんだ。降参してくれた方が良いんだけど……」


ギース「……うぉぉぉ!」


ショウタ「っ‼…やめようよ…」


バ!ババッ!


一時攻防戦が繰り広げられるが……


ダダン!


ギース「ぐぅ!離せ!」


ショウタ「だから…そっちのパワーアップは5倍まで下がっちまったんだろ…?ムリだよ。諦めてくれ」


ギース「く……」


呆気なくショウタに羽交い締めにされてしまうギース。


すると……


ギース「……こんなことは頼んでもムダだと分かっている。散々殴ったからな……。だが、頼む!俺たちに勝ちをゆずってくれないか…?」


ショウタ「……はぁ⁉なんだよお前、寡黙で潔いかと思ったら……勝ちを譲れだ⁉アホか!」


ギース「違う……なら俺はどうでもいい!俺だけ再戦不可能なキズを負ってもいい!勝っても逃げれなくて良いから!……あいつらだけは助けてやってくれ……」


ショウタ「…?……なんでそこまで……」


ギース「あいつら、今回が最後のチャンスなんだ。」


ショウタ「最後のチャンス?何言ってんだ。いくら俺でもそのくらい知ってる。一ヶ月に一回行われてるんだろ?今更そんなウソが通るとでも…」


ファナ(ウソじゃないよ。)


ショウタ(…え?)


ファナ(確かに一ヶ月に一回行われてるけど、同じ選手は3回しか出場できないの……)


ショウタ(なっ……‼)


サヤカ(3回目で負けてしまった人たちは……二度と出れません…)


ショウタ(そん……な……)


ギース「頼む!あいつらは最後なんだ!頼む!」


ショウタ(そんな…ウソだろ?じゃあ俺たちが倒してきた今までのやつらだって……もしかしたら2度出れなかったやつだって……?俺たちはまだ3回ある…譲るべきなのか…?いや…でも……)


サヤカ(ショウタ!しっかりしてください!皆だって分かってますよ!自分が勝つことによって誰かの希望がなくなる事くらい!それでも!そうするしかないんです!出れるのは自分達しかないんですよ!)


ショウタ(だ、だって!アスカもユウも…同い年くらいだろ…?なのに…もう出れないとか…そんな酷い…)


ファナ(じゃあ、もし私たちが最後のチャンスで、同じような人が頭を下げたらどうするの⁉その人たちのために、ショウタ…だけじゃない。私やサヤカを…諦めるの?)


ショウタ(っ‼)


サヤカ(辛いこと言ってるのは分かります…。でも!ここで譲ったりなんかしたら…!)


サヤカ本音(もう参加すらさせてもらえないかも…)


ショウタ(くっ!そう…だよな……。くそ!)


ファナ(そうだよ!皆ハッピーエンドなんてあり得ないんだよ!)


ショウタ(皆……ハッピーエンド……。あり得ない…よな。そうだよ何言ってんだ。まず勝ち上がれるかも危ないってのに人を構ってなんて……無視……出来るのか?ホントにハッピーエンドはあり得ないのか…?誰もが、皆が幸せな方法は無いのかよ……)


ファナ(ショウ…タ?)


ちなみに、ショウタは1人でもの思いにふけっているのだが、心の中にいるファナ達には聞こえているのだ。


ショウタ(なんかあるはずだ…。今までの情報を、整理しろ。なにか…新しい発想は……)


ギース(ここまで思い悩むとは……。正直言って相手にしてもらえないと思っていたんだが……。しかし、あいつらのために俺は…必ず勝ち上がらせないといけないんだ……)


ギースはばれないように、慎重に剣を持つ。


ギース(すまないショウタ。君は本当に良いやつだ…)


ギースは足に力を込めると、一気にショウタの首めがけて飛びかかる!


シュン‼


サヤカ(ショウ…‼)


ガキン!


ギース「な、なぜ……」


ショウタはあり得ない反応速度でこれをとめると呟いた。


ショウタ「分かったぞ…」


ギース「…?」


ショウタ「ギース!お前らも俺たちも幸せになる方法を思いついた‼」


ギース「なん…だと?」


ギース(こいつ……たった今裏切られたってのに…そのことしか頭に無いのか⁉)


ファナ(……ショウタ。ムリだよ、2チーム一緒に勝つなんてあり得ないんだ。だからどうやっても…)


ショウタ「そのルールがおかしいんだ!」


ファナ(ショウタ…?)


ショウタ「あいつは…主催者は自分に都合が良いようにルールを作ってやがるんだ。それに、今気づいたけど俺たちは目をつけられてるんだ、主催者に。そりゃそうさ、“俺”というイレギュラーのせいでテレビ局まで来て、今まで出したことの無い優勝者を出す可能性が出て来たんだからな」


キッと、ショウタは上の主催者が眺めているであろう、展覧室を睨む。


防弾シールドのおかげで、外に声は聞こえない。


ギース(こいつ…今気づいたのか⁉この…少ない時間だけで⁉)


サヤカ(私……何も言ってないのに……)


そう、サヤカはショウタに主催者の思惑を話していない。

そして、さっきまで全く気づいていなかったのだ。


それなのに、情報整理を本気で行ったところ、驚異の早さで気づいたのだ。


ショウタ「ファナ、国の王女だったって言ってたよな…?」


ファナ「え?あ……うん。今はもう吸収されて、この世界で2番目に大きな国になってるけどね…」


ショウタ「相手がどこだって関係ない。その国を取り返すぞ!」


ファナ(………え?)


ショウタ「だから!俺たちで国を取り返して、そこの法律で奴隷を禁止にし!世界中の奴隷を買い占めて自由にしちまえば良いんだ‼」


ギース(…なにを言ってるのだ…?)


ファナ(あ……)


ショウタ「な?どうせ俺は予定なかったんだ!どうせ帰るなら、なんか世界を変えて帰ったって問題無いんだ!そうだよ、奴隷を闘わせるなんて頭おかしいこと考えてるやつのルールに縛られてどうすんだ!俺は出身世界が違うんだ!パラレルワールドの世界のルールなんか知るか!」


サヤカ(……ふふっ)


ファナ(サヤカ…?)


サヤカ(いや、とってもショウタらしいなぁって…)


ファナ(……そうだね。ホント、笑っちゃうような大きすぎることだけど……それしかないねっ)


ショウタ「いよっし!道が決まれば動きやすいよな今後!じゃ、つーことでギース。ここは負けてくれ」


ギース「なんだと⁉なんのことだ!俺にも説明しろ!」


ショウタ「だからぁ、俺たちが金持ちになってお前ら買ってやるから、ちょっと待ってろっつってんだよ!」


ギース「な……お前、奴隷1人買うのにどれだけ金がかかるか…」


ショウタ「わかってるけど……それしかない。それしかないんだ。だから俺はやってみせる。」


ギース「…………。どうせ闘っても、今の不意打ちを不意打ちと思わないやつだしな…。勝てる気がしない。」


ショウタ「じゃあ……」


ギース「あぁ、頼んだ。夢物語だってのは分かるが……期待して待ってる。あいつらも喜ぶだろうよ。」


ショウタ「そうか……ごめんな。」


ギース「謝る必要性が無さすぎて逆に困る…。お前らはまだ勝てるかも分からないのに、そんな先のことを考えて俺たちに約束してくれた。…それだけでいいさ」


ショウタ「絶対に助ける。どんな形になっても絶対。」


ギース「あぁ、期待してる。」


司会「あぁーっと!ギース選手が降参の構えだ!試合終了〜‼」


「勝者!ショウタチーム‼」


観客「わぁぁぁあぁあ‼」


ショウタ(じゃ…戻るか…。)


ファナ(うん!)

サヤカ(はい!)


〜控え室〜


ショウタ(あは、あはは……さっきまで団結してたよな俺ら?)


ファナ(そうだね)ニッコニコ

サヤカ(そうですね)ニッコニコ


ショウタ(いや、うん。今の展開ぶち壊しだもんな。俺が『元に戻れ』って願えば裸になっちまうんだから……)


ショウタの能力で吸収された人は、(まだファナしか例がないが)裸になって1時間動けなくなってしまうのだ。


ファナ(はぁー……1時間だよね?)


ショウタ(いや、はい、そうです。)


サヤカ(変なことしたら……ぶち殺しますよ?)


ショウタ(しねーっての‼今までの俺の行動で分かるだろ⁉)




〜今までのショウタの行動〜


ファナにホッペにキスされる

裸のファナを押し倒す

サヤカの胸に頬を押しあてる

ファナの風呂覗く

サヤカと同じ布団でねる

ファナも同じく。

ファナの裸を見る(3回)




サヤカ(で、なんですって?)


ショウタ(なんでもございません……)


ファナ(ま、まぁまぁワザとじゃ無いんだし…)


サヤカ(ファナは甘いんです!警察沙汰ですよ⁉社会的に何度死んでる事か!)


ショウタ(すいません……)


ファナ(と、とにかく!元に戻してくれる?)


ショウタ(あ…あぁ分かった。元に戻れ言ってから、部屋出れば良いんだろ?そんで、部屋に誰も入らないよう監視…と。OKOK任せとけっ!)


ショウタ(じゃあ…いくぞ?……『元に戻ってくれ!』)


ピカーン


ショウタは眩い光に包まれ、そしてーーー


続く!






小説を書きながらいきなり路線変更する作者って居るんですかね?


べ、別にあれだっぺよ?

今回、なんか新展開になったのは、別に書きながらいきなり路線変更したからとか、そんなわけじゃねぇっぺよ?

元々のネタ無視したとか、そんなわけないだよ?


なにキャラだ(笑)


いやでも、しょうがないですよ!

ハッピーエンドじゃないとヤです!

俺はハッピーエンドしか考えたくないです!


つーか、普通そうするでしょ!

俺がショウタならそうするね!

あんまり言うとネタバレだから言いませんけど‼


ってか作者だし⁉

俺の手にかかればどんな不幸にも幸福にも、右手の人差し指一本でごめんなさいチョーシのりました。


まぁ、全く考えてなかったわけではありませんけど……ちょっと急展開です(笑)


頑張ってほしいですショウタ達には‼


そして、続きメッチャ気になる!

いや自分で書いといてなに言うんだって話なんですけど(笑)

すでに“主人公”が不幸になるのは決定事項ですが!(笑)


ホントにネタバレだからやめます。

あー……また作者の日常的不幸を話すの忘れてた……。


今度ネタに詰まったら話しますね!


では、また見て下さい!

投稿は相変わらず遅いんで気長に!

つか、感想を!我に感想を‼


読んでくださった貴重な方たち感想を‼

作者は褒められて伸びる子ですから!

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