11話 トーナメント1回戦(後編)
今回、超長いです!!
いつもの2、3倍はありますね(笑)
戦闘シーンは書いてて楽しいです。…キツいけど。
明日は11時間くらい塾に軟禁されて勉強……。
死ぬ前にせめて……と、小説投稿しました(笑)
あ、感想ありがとうございます!!
もう…超超超嬉しいです!!
毎話、感想ほしいです!!
いや、むしろ投稿してなくても毎日感想ほしいです(笑)
~前回のあらすじ~
なんかいつのまにかテレビ局とかまで来るほど有名人だったショウタ達!!
つーか、魔法の世界にテレビとかあんの!?とか、それについての説明など一切無いとはどういうことなんだ!とか言いたいことは山ほどあるが、とりあえずトーナメント1回戦が始まった!!
ショウタ「か…観客メチャいるじゃん……。」
ファナ「こ…ここまでたくさんいるなんてね…」
予選の時とは比べ物にならないほど、トーナメントの観客量はスゴかった。
テレビのカメラなどもあり、熱気もスゴい。
サヤカ「だ…大丈夫ですよ。勝負が始まれば、被弾防止のためにシールドが張られるから、歓声とかも小さくなりますって」
ショウタ「あ、そっか。でもやっぱり…圧倒されるな」
ファナ「そだね。でもこの熱気や声があまり聞こえないなら集中出来ると思うよ」
司会「では、青コーナーの説明です!!青コーナーは『トウキ』『ソウタ』『ティファ』の3人チームで、予選は1度も敗北をしておりません!!」
ショウタ「へぇ~。」
サヤカ「やっぱり強いですね。」
ファナ「でも大丈夫だよ!私たちもなんだから、自信持とう‼」
アナウンス「さて次は赤コーナー!!今大会、1番注目の集まっているチーム!!『ファナ』『ショウタ』コンビに『サヤカ』も加わって、どのような戦いを見せてくれるのでしょうか!?」
ショウタ「おぉ~、今大会1番注目されてるって!!」
ファナ「やったね!!嬉しいね!!」
サヤカ「いや、注目されたらむしろマズイでしょ…。能力も筒抜けだろうし…」
アナウンス「それでは3分間の休憩の後、勝負が始まります!!」
ショウタ「3分間?なんで休憩なんか?」
ファナ「いや、それは休憩っていう名の作戦会議だよ」
ショウタ「え?」
サヤカ「ほら、今相手の装備を見たでしょう?それで能力を推測して、作戦を立てるんです」
ショウタ「へぇー、そんなのあるんだ。で、作戦あるのか?」
サヤカ「見たところ、前回話した作戦でいいですよ」
ファナ「作戦って、私が突撃して、サヤカが援護っていうやつ?」
サヤカ「はいそうです。『トウキ』さんは槍。『ソウタ』さんは短剣を腰に何個もぶら下げていたので、両者とも接近系だと思います。だから、その2人にファナが突撃してください。あとは私が守ります。」
ファナ「OK。分かった!!」
サヤカ「見たところ『ティファ』さんから強い魔力を感じましたから、魔法使いだと思います。それも…私より強い。」
ショウタ「え?じゃあヤバいんじゃ…」
サヤカ「ここでショウタの出番ですよ!ショウタが私に触れて魔力を常に補充されるようになれば、私は魔力を節約する必要がありません。最初から全力で戦えます。だから多分渡り合えると思いますよ?」
ショウタ「そ…そうか。なんかゴメンな、俺は何も出来なくて。」
ファナ「そんなこと無いよ!!ショウタは私たちの力の源なんだよ?」
ショウタ「でも……別に俺じゃなくたって、触れば回復する機械とかでも良いじゃんか。」
サヤカ「そんな…」
ショウタ「ファナとサヤカはさ、経験とかあるし戦いながら頭を使ったり守ったりしてくれるから、機械なんかじゃ代わりにならないけど、俺の能力は別に俺じゃなくたって良いだろ?だから…」
ファナ「ふ~ん?じゃあショウタはそんな悪い性格なんだ?」
ショウタ「えっ?」
サヤカ「ファナ、何を…」
ファナ「だってさ、もし私とショウタが逆の立場だったら私のことそんな風に思うんでしょ?」
ショウタ「そんなわけないだろう!?ファナは機械なんかじゃ絶対代わりにならない!!ファナが回復してくれるから嬉しいんだって思うに決まって…」
ファナ「ふふっ。ありがとう。私達もだよ? ショウタが思ってくれたように…私達もそう思ってるの、だからそんなこと言わないで?」
ショウタ「ファナ……。」
ファナ「ごめんね?ショウタが柄にもなく弱気だったから、ちょっとイジワルしちゃった。」ニコッ
ショウタ「いや、いいよ。むしろありがとな。なんかちょっと弱気でさ。おかしいな、相手のチームを見た瞬間からいきなりネガティブになっちゃってたんだ。でも、もう大丈夫だ!!」
サヤカ(ん?『相手のチームを見てから』?まさか相手の誰かが細工を…。…まさかね。っていうか反則だし)
サヤカ「そ…そうですよ!!いつもみたいにセクハラしてるショウタじゃないと!!」
ショウタ「そんなにいつもしてるか!?」
サヤカ「してます。」即答
ショウタ「……。サヤカだっていつも暴力ふるってるじゃんか!!」
サヤカ「そんなにふるってません!!……1日に、3回くらいです。」
ショウタ「1日の食事の回数と同じ!?」
ファナ「まーまー。そろそろ始まるよ?」
ショウタ「そうだな。よし行くか!!」
観客「わぁー!!」
司会「それではトーナメント1回戦を始めます!!用意は良いですね?」
被弾防止シールドが張られ、辺りは静かになる。
2チームがうなずくとゴングが鳴った。
カーン!!
ファナ「行っくよ~!!」
バヒュン!!
もの凄い速さでファナは2人の男に突撃する!
相手も同じことを考えていた様で、全く慌てず落ち着いて構えている。
バキッ!!キンキン!!ヒュンヒュン
両者が激突し、剣を打ち合ったり避けたりする音が聞こえる。
ファナは今回、2つも剣を持っている。ファナの得意な丁度いい長さの剣を2つ持ち、2対1という不利な状況を押し返している。
すると、ファナ達の頭上にパネルが現れる。
『ファナ』【レベル4】【最強】【剣の使い手】
『トウキ』【レベル4】【強】【槍の使い手】
『ソウタ』【レベル3】【中】【短剣の使い手】
ショウタ(なかなか強いなぁ。こりゃあ2対1はキツいんじゃないか?)
頭上に現れたのは一瞬で、勝負の邪魔になるためパネルはすぐに消えてしまった。
ちなみにファナとトウキとソウタのステータスは被弾防止ガラスの上に表示され、観客やファナ達はそれを見れば分かるようになっている。
その時ティファが杖を振るった。すると、無数の矢が現れファナ達に降りかかった!!
トウキやソウタに当たってもすり抜ける性質らしく、トウキ達は矢を意に介さず、ファナが逃げられないように激しく攻撃する。
ファナは何も慌てない。矢を見ようともせず、ひたすら剣をふっている。
あと1秒もたたない内に当たる距離まで来て、急に矢が消えた。
いや、消えたというより『燃え尽きた』が正しいだろう。
サヤカの熱魔法により、矢が燃え尽きたのだ。
ティファ「……。」
ティファは少しも驚かず、全て予想通りの如く次の魔法を詠唱し始めた。
サヤカ「危ない危ない、いきなり声も出さずにあんな大量の矢を出すなんて……はぁ、はぁ。」
サヤカは相当焦ったらしく、全力で矢を燃やしつくす熱魔法を繰り出したため、息があがっていた。
ショウタ「任せろ!!」
そこでショウタはすかさずサヤカの手を握り、回復を望んだ。
すると、サヤカに力がみるみる溜まっていき、息切れもしなくなった。
サヤカ「ありがとうございます、ショウタ!!出来れば常に触っていてください。アイツ、相当強いです。」
ショウタ「そんなにか!?サヤカは【悟り】なんだろう?」
サヤカはくいっと頭上に目線を行かすよう合図すると、すぐに次の防御魔法を詠唱し始めた。
ショウタはサヤカの見た方向見た。そこにはファナ、トウキに続いて、サヤカとティファのステータスが載っていた。
『サヤカ』【レベル3】【悟り】【魔法の使い手】
『ティファ』【レベル5】【強】【創造魔法の使い手】
ショウタ(……つ、強ぇぇぇ(汗)(汗)(汗)ありえねぇだろ!?強すぎるわ!!)
レベル5とか始めてだよ‼
サヤカが息切れを起こしたのも頷けてしまう。
『創造魔法』ってのがいまいち分からないが、それは後でサヤカに聞いとこう。
サヤカ「ショウタ?早く触れていて下さいよ、そろそろ相手が仕掛けてきますから。」
ショウタ「ん?あぁ、分かったけど……どこ触ればいい?」
サヤカ「え?どこでもいいから早く!!」
ショウタ「いや、どこでもってお前…」
今のサヤカの格好……典型的な魔法使いの服で上下に別れている。
ショウタ(手や顔ぐらいしか肌露出してないんですが…?)
手は両手で杖を振るっているため邪魔になる。
かと言って顔なんか触ってたら余計邪魔だ。
ショウタ「どうすれば…?」
サヤカ「あぁ~……。じゃあ私お腹の部分は上下に別れているんで、そこから手を入れて腹部を触っててください。」
ショウタ「服の中かよ!?……分かった。」
ショウタは恐る恐る手を伸ばし、服の中のお腹を触った。
サヤカ「ふぅ…!!……はぁ!!はぁ、はぁ。す…スゴいですね、魔力がいきなり入ってきて焦りました。」
ショウタ「そうなのか?いまいち実感は湧かないけど。それより今は…」
ショウタ(この柔らかいお腹を触ってるというのが色々と困るんですが!?)
サヤカ「なっ…!いきなり何考えてるんですか!!」
ショウタ「えぇ!?また口に出してた!?」
サヤカ「違いますよ。私は魔法で触れている相手の心はテレパシーで送られてくるんです。だから考えてること筒抜けですよ。」
ショウタ「そうなのか!?じゃあ…ごめんなさい」
サヤカ「いや、まぁ気持ちも分からなくはありませんからいいですけど……くれぐれも胸とかに当たらないように!!良いですね!?」
ショウタ「了解しましたー。」
ショウタ(でもサヤカの体だと、身長が小さくて体制がキツいんだよな……。ってか胸か腹か分からなかったり(笑))
サヤカ(ほほう?(-_-#)私がテレパシーで心が分かるってのにそんなこと考えるたぁいい度胸ですね!!帰ったら叩きのめして…)
ショウタ(…でも、サヤカもファナも超可愛いよな~。しかもサヤカはこんな小さな体でこんなにスゴい魔法が出来て、ファナは剣技がスゴくて……。こんな可愛くて強い2人とチームになれて、多分一生分の運使いきったかも(笑))
サヤカ(っ!!な…そんな…いきなり不意討ちとかズルいです!!(照)いや、ってかさっきテレパシーでバレてるって言ったのにもう忘れてる…?はぁ、今言ったらまたギクシャクしちゃうし……。試合終わってからわざわざ言ってもなぁ…)
と、ショウタは試合後のお仕置きを無意識に未然に回避したのだ!!←(スゴいな)
そんなことをしている間も必死でファナは戦っていた。
剣対槍。この構図は剣が不利である。
槍の方がリーチが長いうえ、『突き』という1番ムダなモーションがない攻撃を繰り出すため弾くには相当な技量が必要だ。
そのうえ、もう1人の能力者が短剣で襲ってくる。
ソウタは剣のリーチこそ長くはないが、力やスピードがスゴい!!
そういう条件下で、ファナはギリギリ均衡を保っていた。
ちなみにさっきの矢が無数に降ってきたやつは、見てないわけではなかった。
2人相手にしていたから避けれなかった…。それも間違いではないが『後ろや側面は任せてください』と言った幼なじみのサヤカを信じたために矢を無視できたのだ。
ファナ(はぁ、はぁ、キツい。休む暇がない。あと5分も持ちそうにない…)
ファナのスタミナは割と限界だった。
「まだ始まったばかりじゃん」
と周りの人は思うだろう。
けど、実はスゴいスピードで打ち合い、次の行動を頭で考えながら、サヤカたちの所にトウキ達を行かせないように牽制してるんだから、その疲労は計り知れない。
でもファナは力を温存しない。『出来ない』と言っても間違いではないが、こっちには秘密兵器があるからだ。
ファナ「サヤカ!!そろそろキツいよ!!」
サヤカ「わっかりましたぁ!!テレポート、行っけぇ!!」
シュン、スタッ。
ショウタがサヤカのテレポートでファナの近くに現れる。
そう、秘密兵器とはショウタのことである。(正しくはショウタの治癒能力)
ショウタ「お待たせファナ!!って相当押されてる!?」
ファナ「早く触って早く帰って!!ここは危ないよ!!」
ショウタ「あ、あぁ、分かった!!」
ヒュン!!
ショウタがファナの方を見た瞬間、トウキの槍がショウタの頭に!!
ガキン!!
ファナ「危ないな~、もう。」
しかしファナがぎりぎりで反応し、剣で弾いてくれた。
その間に、急いで肌が露出している肩を触り、こう祈った。
ショウタ(ファナの体力回復!!)
すると小さな光がファナの肩に現れる。
ファナ「よし、体力満タン!!ありがとね、よーし!!ショウタを戻してサヤカ!!」
サヤカ「りょ…了解…!!」
シュン、スタッ。
ショウタ「よし、ありがとうサヤカってうおぉ!?」
サヤカもサヤカで、ファナを襲うティファの魔法を必死で防衛していた。
ショウタ「くっ!!いま回復させるからな!!」
ショウタ(回復してくれ!!)
キュイーン。
軽く光に包まれながら回復するサヤカ。
サヤカ「ありがとうございます!!そのまま回復しててくださいよぉ!!」
サヤカはショウタが来てくれたため、魔力の残量を考えず、本っ気で魔法をぶっぱなした!!
サヤカの氷が、相手のファナに向かって飛ぶ剣や槍を弾く。
するとティファは杖をふり、その剣たちに炎を纏わす。
サヤカはティファが杖をふった瞬間から先読みをして、今度は土弾を撃って剣たちを弾く。
息もつかせぬデッドヒートでショウタの理解するスピードはワンテンポ遅い。
ショウタ「スゲェスゲェ!!さすがだな…。せいぜいケンカぐらいしかしたことない俺じゃあ役にたてねぇ……。」
そんな状況で30分が経過した。
ファナやサヤカは確かにキツく、いつも倒れそうになるまで力を使いきっている。しかし、ショウタが居るため力尽きることなく戦えている。
その点、相手は時間が経てば経つほどスタミナや魔力を消費し、少しずつショウタ達に勝機が見えてきた。
ショウタ&ファナ&サヤカ『このままいけば……勝てる!!』
そう3人が思ったとき……。
敵が動き出した。
まず、ティファのファナへの追い撃ち攻撃がストップしたのだ。
これにより、サヤカは一旦休憩。
ホントはファナを助けたいのだが、それに気を取られると、いきなりティファが攻撃した際に反応出来ないかもしれないので、うかつに手はだせない。
ここまでは良かった。だが…
ティファ「トウキ!!ソウタ!!作戦Bよ!!」
トウキ&ソウタ『ラジャー!!』
ショウタ&ファナ&サヤカ『作戦!?』
すると、ティファの杖からきらびやかな光が一直線にトウキヘ!!
ティファがその光を出した瞬間、ティファはその場にしゃがみこみ、ゼェゼェと荒い息をしている。
もう、レベル3くらいの魔法しか出すことが出来ないほどに体力を消費していた。
サヤカ(あの魔法を放ってから、ティファの魔力がガクンと減った!?あそこまでして何を…!?)
しかし、その疑問はファナの悲鳴で明らかになる。
ファナ「キャア!?」
サヤカ&ショウタ『ファナ!?』
サヤカとショウタが慌ててファナを見るとそこには、攻撃自体が全く効かず、無敵状態になっているトウキがファナを一方的に攻撃していた。
ショウタ「な…なんで!?」
サヤカ「くっ!!『無敵になれる力』を創造したんですか…!!」
ショウタ「なんだってぇ!?」
サヤカ「ですから!!彼女の力は『創造』!!剣を作ったり炎を纏わしたり……一定時間無敵になれる光を作ったり…。」
ショウタ「そんなこと出来んのか!?」
サヤカ「現に出来てるでしょう!?私もよく知りませんけど、彼女は代償に相当な魔力を消費してます!!今なら…倒せる…!!」
サヤカがティファに向かおうとしたとき…
ショウタ「さ…サヤカぁ!!そ…ソウタが…こっちに来る!!」
サヤカが振り向くと、剣を構えてこちらに走ってくるソウタの姿が!!
多分、無敵になったトウキでファナを足止めし、近距離戦が苦手なサヤカが焦っている間に回復源であるショウタを倒すつもりなのだろう。
そう、サヤカは判断すると、ショウタの周りに防御魔法を唱え始めた。
しかし!!サヤカがそれをした瞬間ソウタは標的をサヤカに変更。
そう。この作戦の真骨頂はサヤカの無力化にある。
一見、ファナやショウタを無力化するのが効果的、と思うが実は、ショウタの回復が行き渡るのもファナが思う存分戦えるのもサヤカのおかげなのだ。
サヤカの瞬間移動が無ければファナは回復をしない。
ティファの魔法を見て、それから魔法を撃っても間に合わない、そのため先読みをして魔法を撃つ集中力。
レベルが2違うのに、戦える魔法力。
ティファと戦いつつも正確な位置にショウタを移動させる技術。
どれを取っても、サヤカの存在によってこの戦いが成り立っていた。
これを予想し、策士なティファはサヤカを狙う作戦を作っていたのだ。
サヤカは突然の事で動けない。
ファナも来れる余裕がない。
ショウタは見当たらないが、助けることは出来ないだろう。
絶体絶命!!
サヤカ(あぁ、こんなときマンガとかなら颯爽と助けてくれるカッコいい人が来てくれるんだろうな…)
そう思いながらサヤカは目をギュッと瞑った。サヤカに剣が当たるまで残り1メートル…、すると誰かが間に入った。
ガキン!!ズザザザー!!
サヤカが薄く目を開けると、そこには軽く震えている、とても颯爽と現れたって感じが全くしない、カッコいいとはかけ離れた、しかしサヤカを必死で庇った…ショウタが立っていた。
1メートルも距離があったのにも関わらず、サヤカの目の前まで下がった所を見ると、相当な力量差がわかる。
それでも……彼はこう言った。
ショウタ「へっ!!こんな雑魚は俺に任せて、サヤカはファナを助けるなりティファを倒すなりしてきてくれ!!」
サヤカ「え…でも」
ショウタ「よ…余裕余裕!!……頼む、さっさと行ってくれ。俺のこと心配してくれるならチャチャっと倒して助けに来てくれよ。」
サヤカ(ショウタが余裕って言ったってことは…無理してるんですね。それでも…ショウタの言う通りです。ホントにショウタを思うなら…。)
サヤカ「っ!!…分かりました。強いですよその人!!気をつけて下さい!!」
サヤカは自分自身を瞬間移動でティファの元へ。
ソウタ「う~ん…サヤカを追わないとティファに怒られちゃうんだよなぁ…」
ショウタ(ま…マズイ!!足止めしなくては!!)
ショウタ「えっ?アンタまさか無能力者も倒せないの?(笑)」
ソウタ「…は?」
ショウタ「だって、怒られるとか言い訳つけて逃げるんだろ?」
ソウタ「ほぅ…挑発か…。いいぜ、ザコはでしゃばるなっておしえてやる。」
ショウタ「へへっ…。そこまでザコじゃねえハズだぜ?」
ソウタ「そうかな!!」
ソウタが向かってきた!!
ショウタ(俺だって、日頃ファナの訓練に耐えてきてるんだ!!レベル3くらい…!!)
キンッ!キン!ザシュ!!
ショウタ「うがぁぁ!!」
ソウタ「ふん、口だけか…」
ショウタの左肩にちょい深めの切り傷が!!
ショウタ(くそっ!!やっぱ少し訓練した程度じゃ敵わないか!!どうにかコイツを足止めしないといけないのに…。)
ショウタ(俺とソウタのステータスで唯一勝てるもの……腕のリーチの長さ…か。)
ショウタはソウタより背が高いため、リーチも長かった。
また、剣と短剣なのもあって大幅にリーチが勝っている。
ショウタ(これを活かせる攻撃はなんだ!?考えろ!考えろ!!……そうだ!!突きだ!!)
ソウタ「次は致命傷を負わせてやる!!」
ショウタ「来い!!」
ショウタ(ソウタが迫ってくる……。待てよ、待てよ……引きつけて引きつけて……おりゃあ!!)
ザクリ!!
ソウタ「なっ!?」
ショウタ「や…やった!!」
まさか反撃をすると思っていなかったソウタは、ショウタの突きをギリギリで避けようとした。しかしほとんど体は動かず、脇腹に深く剣が刺さっている。
ソウタ「ウグゥ……キッサマァ!!」
ショウタ「はっ!!もう戦えないだろう?さっさと降参したらどうだ?」
本音(頼むから降参してくれ~!精一杯虚勢張ってるけど勝てる気しないから!!)
ソウタ「降参…?笑わせるな、このまま逃げ帰ったんじゃあホントにティファに殺されちまう」
ショウタ「ふ…ふ~ん?なら、戦って…し、死ぬのか?」
ショウタ(マズイ、声が軽く震えてる…。ソウタは致命傷を負ってるはずなのに、あそこまで威圧感があるなんて…)
ソウタ「死ぬのはキサマだ!!
と、致命傷を負っているにも関わらず、ソウタは突進してきた!
ショウタ「ちっ…。さっさと帰れば良かったのに!!」
ショウタも死ぬ気で剣をふってガードし、必死で避ける。
ソウタ「はっ!!逃げてばかりかぁ!?腰抜けが!!」
ショウタ(くっ、このまま逃げてもいずれやられる。なら、一か八か…)
ショウタ「腰抜け?…上等だ!!食らえぇ!!」
ショウタは剣を前に構え突進する!!
ソウタはただ待ち構えてるだけだ。
ショウタの剣はあと数センチでソウタの首へ!!
ショウタ(勝った!!)
ショウタはそう思った…しかし。
サッ!!ヒュンヒュン!!…グサッ!
ショウタ「かはっ…!!なん…で…?」
ソウタ「別に?ただ避けて攻撃しただけだが?速すぎて見えなかったんだろう?」
ショウタ「…くっ…」
ショウタの後ろから短剣が背中に刺さっている。
幸いにも『短』剣なので、致命傷では無いが、体が痛みで言うことをきかない…。
ショウタ(へ…へへっ…。ホントに死ぬかもな…俺。ファナやサヤカはまだ倒していないんだろうか…)
ソウタ「じゃあさっさと死にな!!」
2本目の短剣を逆手に持ち、ショウタにふりおろした!!
ショウタ「くっ!!」
ショウタは強く目を閉じた。
時は戻って…
~ファナ視点~
ファナ「無敵なんてズルすぎるでしょう!?」
トウキ「これも魔法だ。諦めろ。」
ファナは無敵になったトウキに動揺しながらも必死で戦っていた。
ファナ「あきらめないわ!!どうせ永遠に無敵ってわけじゃないでしょ!!」
トウキ「まぁ、そうだが?確かにあと5分程度で魔法が解けるだろう。しかし、無敵魔法が解けるまえに倒せば良いだけの話」
ファナ「っ!!言ってくれるね!!負けないよ!!」
ファナ(5分くらい耐えてみせる!!)
トウキ「そうか。じゃあとりあえず食らえ!!」
槍をファナに向けて真っ直ぐに突いてくる!!
ファナは剣で軌道をずらしつつ、華麗に避けた。
しかし、それで終わりではなかった。
バキッ!!
ファナ「キャア!!」
槍を避けられたが、無敵なので怖がる必要もなく近づき、顔面にパンチを繰り出したのだ。
たまらず距離をとるファナ。
ファナ「お…女の子の顔殴るなんて…」
トウキ「ふん、女も男も関係ない。このまま殴り殺してやる。」
トウキはそういうとまた突きを繰り出した。
ファナは先ほどと同じように避けた。
トウキのパンチが来たが、それを右手でファナは受け止めた。
だが、そんなもの意に介さず左手で頭を殴る。
ファナ「うぐっ!!」
逃がさずに肘打ちを頭に食らわせ、蹴りを脇腹に入れる。
槍を構え直しまた突いたが、それだけはファナもどうにか防ぐ…が、またフルボッコに…
ファナ「うがっ!!キャア!!うっ!!かはっ!!」
見ていて悲惨なほどに悲鳴をあげるファナ。
トウキ「さぁどうする?降参か?それとも死か?」
ファナ(痛い、痛い。でも降参なんて嫌だ。絶対倒す!!でも…このままじゃ…。……せめてダメ元で攻撃を…!!)
ファナ「ふんっ!!誰が降参なんか!!ダメ元で攻撃してやる!!」
トウキ「ビクゥ!!」
ファナ(ん?震えている?)
トウキ「そ…そんなことはしない方がいい。ムダなあがきは止めろ、無敵を攻撃すれば自分に跳ね返ってくるぞ!?それでも良いのか?」
ファナ(様子がおかしい?……まさか)
ファナ「そっか…じゃあやめておこう。」
トウキ「ほっ…。じゃあとどめを食らわしてやる!!」
ファナ「ちょっと待って!!死ぬまえに1つだけお願いをきいて?」上目遣い
トウキ「うっ…。まぁ良いだろう、言ってみな。」
ファナ「こ…こんな観客が居るなかじゃ…言いづらいの…。耳、貸して?」
トウキ「な…そんな…なにを言うつもりだ…?」
ファナ「あのね、あのね、ゴニョゴニョ」
トウキ「なんだって!?」
ファナ「もっと近づいて…。もっと…もっと……」
シュバッ ザシュッ!!
トウキ「ぐわぁぁ!!」
先ほどまで無敵だと偉そうにしていたトウキに剣がヒットした!!
ファナ「やっぱり!!さっきのお返しだー!!」
ザシュッザシュッ!!ザク、グサッ!!
トウキ「う…ぐ……」
バタッ
トウキは気絶、審判は戦闘不能とみなし、トウキは救護の人にたんかで運ばれた。
ファナ「やった!!このゲス男!!散々殴りやがって!!…痛っ!!」
殴られた、身体中の至るところがアザとなっていた。
ファナ「痛てて……。よし、ショウタたちの加勢に……ってショウタ!?」
見るとショウタはソウタに追い詰められており、絶対絶命だった。
ファナ「今、助けるからね!!」
~再びショウタ視点~
ショウタ「くっ!!」
ショウタは自分にふりおろされる短剣を避けられないため、ギュッと目を閉じた。
しかし、いつまで経っても痛みはこない。
恐る恐る目を開くと……
ショウタ「ファ、ファナ!!」
目を開くと、そこには逆手持ちでふりおろそうとしているソウタの手を握り、守ってくれているファナの姿が!!
ファナ「大丈夫?私が来たからには安心して!!」
ファナはソウタと戦闘を始めた。
しかし、2分ほどで勝敗は決した。
ファナの勝利で!!
ショウタ「ありがとな、ファナ!!」
ファナ「うん!!でも良く頑張ってたね、スゴいよショウタ♪」
ショウタ「あ…ありがとう(照)」
ファナ「うん!よし、あとはサヤカを助けなきゃ…痛っ!!」
ショウタ「ファナ!?怪我してるのか?よし、俺に任せてくれ!!」
ショウタはファナの手を握ると、強く祈った。
ショウタ(ファナを回復させてくれ!!)
ファナ「んっ…。はぁ~…ありがとうっ!!傷が治ったし体力満タンだよ!」
ショウタ「あぁ!!俺こそごめんな、助けてもらってさ」
ファナ「ううん!!良いんだよ。」
ショウタ「よし、サヤカを…痛っ!!」
ファナ「ショウタ?あっ!!背中に短剣が…。任せて、私これでも近衛騎士団の隊長だったから、包帯とか応急処置なら出来るから。」
ショウタ「あぁ、頼む。」
3分後…
ファナ「良し出来た!!あとはサヤカを探して本格的に……あぁ!!」
ファナはいきなり指差すと、驚いた声をあげた。
ショウタ「どうしたんだ?……っ!!」
ショウタがファナの目線を追うと、そこにはサヤカが大きな岩のようなものに囲まれており、大ピンチだった。
ショウタ「ファナ!!サヤカを助けるぞ!!」
ショウタは一目散にサヤカに駆け寄った!!
再び時間は戻り…
~サヤカ視点~
サヤカ(ショウタは心配だけど、今はティファを倒さなきゃ!!)
サヤカはショウタにソウタを任せ、ティファの目の前に来ていた。
ティファ「…もう…。なぜソウタは足止めをしないの…?」
サヤカ「こんにちはです、ティファさん。さっそくですけど……食らえぇ!!」
サヤカは杖に炎を纏わせ、ティファに向けてふる!!
すると杖から無数の炎がティファのもとへ!!
だがティファは無数の炎を見ても全く動じず、冷静に杖をふるった。
すると何もない所から巨大なゴーレムが発生!!
炎の全てを体で受け止めたゴーレムは、そのままサヤカに拳をふりおろした。
サヤカ「ちょ…ちょっと待って~!?」
急いで横っ飛びに攻撃を避ける。
サヤカ「あ、危な…。ってかなんで詠唱時間もほとんど無いくせに巨大ゴーレム出せるんですか!?」
ティファ「だって、私、創造の使い手だから、創ることに長けてるの。」
サヤカ「長けすぎでしょう!?」
サヤカ(どうしよう、創造の使い手がこんなに強いなんて…。ファナも戦っているから早く倒さないとショウタが危ないのに…)
ティファ「そろそろ…攻撃する。」
サヤカ「へっ?…わぁあ!!」
ゴーレムが動きだし、横殴りをしてきた!!
サヤカ「くっ…」
サヤカは急いで物理防御魔法を唱え、目の前にまるい紋章が現れる。
バチィ!!
ゴーレムの拳と防御魔法が激突!しばらく硬直状態になる。
サヤカは素早く魔法を唱えると、ゴーレムの肘に爆発魔法を当てた!!
たまらずゴーレムの腕は切断される。
サヤカ「まだまだぁ!!」
休む暇も与えず膝や首などの脆い部分に集中爆破!!
ゴーレムは粉々に砕けちった。
サヤカ「どうです!!」
ティファ「スゴいスゴい。はい、じゃあ次。」
と、無機質な声で3体のゴーレムを出した。
サヤカ「う…うそ……」
ティファ「…その絶望した顔……。そのままあの無能力者みたいにネガティブになってやられちゃったら?」
サヤカ「『あの無能力者』?ショウタに何かしたんですか!?」
ティファ「えぇ、ちょっと精神的に…ね」
サヤカ「あ、あなたのせいでショウタは危うく戦意喪失しそうになったんですよ!?」
ティファ「危うく?彼、どうやって私の魔法に勝ったの?」
サヤカ「ファナが目をさまさせてくれたんです!!」
ティファ「へぇ、それは残念。ところでね、そろそろ殺ってもいい?」
ゴーレム3体が一斉に攻撃をする!!
サヤカ「くっ!!」
サヤカは苦しいタイミングだったが、シャボン玉のような全身防御魔法を張った。しかし、一瞬持つのが限界だった。
パァン!!
と音をたててシャボン玉は壊れる。
サヤカ「くぅ…!!」
ティファ「もう防御張れない。私はまた2体ゴーレム出した。終わりね、バイバイ。」
サヤカの周りから5体のゴーレムが走ってくる!!
サヤカ「や…!いや……」
サヤカは恐怖で何も出来ない。
すると、なぜか空から声が聞こえてきた。
ショウタ「サヤカぁぁ!!!!」
サヤカ「ショウ…タ?」
ショウタは力が5倍になったファナに投げられて、ものすごいスピードでファナの近くに着地。
そのままダッシュでサヤカの元へ。最初は自分で走っていたが、とても間に合いそうになかったため、ファナに手伝ってもらったのだ。
サヤカ(ダメ!!来たら死んじゃうよ!!来ないで!!)
恐怖で声が出ないがサヤカはそう思った。
しかしショウタはサヤカの元に着くと笑った。
ショウタ「来たら危ないよ!ってところか?サヤカが今思ってるのは。みくびんなよ?大丈夫、もう俺が来たから安心してくれ。」
サヤカ「っ!!」
ショウタはサヤカを優しく抱き寄せる。サヤカはひどく怯えていた。
ショウタ(さーて、夢中で飛び出したけどどうすっかな~)
ショウタ(まだファナは来てないし、ゴーレムは肩を寄せあって俺達を磨り潰そうと走ってくる。……逃げる隙間すらねぇな………仕方ない、この作戦しかダメだな。)
この作戦とは、ゴーレムが衝突する瞬間、ショウタはサヤカを力いっぱい上に投げ、ゴーレムの殺人ショルダーチャージを避けさせるという作戦だ。
もちろんこの作戦だと、ショウタは逃げられないことが前提となっている。
そのあとは、多分、新たにゴーレムが攻撃する前にファナが助けてくれるだろう。
サヤカ(ダメ!ダメ!!そんなので助けられても嬉しくないです!!)
と、触れている相手なら心が読めるサヤカは、ショウタがしようとしていることが分かり、止めようとした。
しかしもうゴーレムはすぐそばに来ており、どうしようもなかった。
ショウタ「そんな泣きそうな顔すんなって、運が避けりゃ生きてるさ」
そう言いながらショウタは力いっぱいサヤカを投げた。
サヤカ「イヤだ、イヤだ!!ショウターー!!」
すぐ近くにゴーレムが来ており、ショウタは巻き込まれるだろう。
サヤカ(わた…しのせいでショウタが死ぬ?……そんなの…ダメに…決まってます!!!)
サヤカ「うわぁぁぁ!!」
サヤカは杖を必死でふった!!
ショウタを助けることを祈りながら…
するとサヤカから、ティファが出したようなきらびやかな光が出て、そのままショウタに激突!!
それとほぼ同時にゴーレムが衝突したが、パキュン!!と奇妙な音を出して一瞬で崩れ去った。
触れてはいけない、本当の『無敵』を攻撃した罰として自分に衝撃が帰ってきたのだ。
ティファ「そんな!?私のような不完全な無敵じゃなくて、本物の無敵だなんて……」
ファナ「驚いてる場合なの?」
ティファ「っ!!」
ティファは咄嗟に杖をふった!!
しかし何も起こらない…。
ティファ(な…なぜ…。はっ!!さっきゴーレムを出しすぎたせいで…)
ティファはもう魔力が足りず、魔法を放つことが出来ないでいた。
魔法が出せないティファなどファナの敵ではなく、一撃で勝敗は決した。
司会「終了~~~!!!!勝者、ショウタ&ファナ&サヤカチーム!!!」
観客「わぁぁぁ!!!!」
歓声があがり、指笛を鳴らされ、拍手のなかショウタ達は自分の控え室に戻った。
サヤカ「ショウタ!ショウタァ!!」
サヤカは泣きながらショウタに抱きつく!!
ショウタ「うわぁ!!…サヤカ!?」
サヤカ「なんであんな危ないことするんですかぁ!!二度としちゃダメですからね!!」
サヤカは泣きながら怒っていた。
ショウタ「あ…うん。悪かったよ…」
10分後…
サヤカ「ひっく…ひっく」
ショウタ「もう…大丈夫か?」
サヤカ『ギロッ!!』
ショウタ「そ…そんなに睨まなくたって(汗)(汗)」
ファナ「それにしても…サヤカ?どうやってショウタを助けたの?」
サヤカ「分かりません。ただガムシャラにしてたら、急に力が…。」
ファナ「そっか…。あ、それとティファが『私のような不完全な無敵』って言ってたけどどういうこと?」
サヤカ「あぁ、あの無敵は1分しか保てないらしいです。」
ファナ「えぇ!?」
サヤカ「最初に無敵だと思わせれば、攻撃が来なくなるし、もしくは降参してくれるのを狙ったらしいです」
ファナ「だから、私の攻撃当たったんだ!!」
ショウタ「え?俺の無敵は本物だろ?じゃあ俺って今無敵?」
サヤカ「いや、私が願っている間だけは無敵です。しかし、集中力を要するので、その間は他の魔法が出来ません。」
ショウタ「そうか…。でもスゴいじゃないか!!」
サヤカ「はい!でも、まだガムシャラに出せただけなので、次も出るか不安です。」
ファナ「いやいや、十分だよ。…フフッ、それにしてもサヤカがショウタを助けようとして無敵魔法が目覚めるなんて。」
サヤカ「う……。」
ファナ(小声)「ね?ショウタも良いところあるし、カッコいい所もあるでしょう?少なくとも、サヤカが言うようなゲス男じゃないよ?」
サヤカ「うぅ……。」
ショウタ「なんだなんだ?何の話だ?」
サヤカ「な…なんでもありませんよバカァ!!死ねぇ!!」
ボォォォォ!!
サヤカの熱魔法がショウタを襲う。
ショウタ「さ…サヤカ!?ちょっ!!冗談の域越えてるって!?」
今回の熱魔法はいつもの3倍ほどでかい。
ショウタ「死ぬって!!さっきまで『死んじゃだめ!!』って言ってたじゃねーか!!」
サヤカ「はい、死んじゃだめですよ?私が殺しますから」
ショウタ「なんでぇ!?今日は何もしてねぇだろ!?ってかファナ!止めてよ!!」
ファナ「え~…?今日はしょうがないんじゃない?」
ショウタ「え!?あれ!?ファナまで言うなんて……なんかしたのか俺!?って…危な…ギャァァァ!!」
ホントにさっき助けてくれたのが彼なのか疑いたくなるほど、情けない悲鳴をあげているショウタに、サヤカは心の中で感謝した。
サヤカ(ありがとう…ショウタ。今日だけは…ちょっとだけ、ホントにほんのちょっとだけ……カッコよかったですよ)
~このコロシアムの最高責任者達の話し合い~
男「ちっ…また勝ってしまったのか…」
女「えぇ、これによりまた有名になってテレビ局がくるでしょうね」
男「あぁ…。頭がいたいな。やはり試合前の精神ダメージでは無意味だったな。…このまま優勝されてしまったら…」
女「早急に手をうちましょう。奴隷は優勝しても外に出られないことをばらさないためにも」
男「君!!あまり大声で言うんじゃない、…誰が聞いてるか分からないからな。」
女「……申し訳ありません。軽率な物言いを許してください」
男「あぁ。分かった。下がりたまえ」
女「はい、失礼します。」
男(あの厄介な男をどうにかしなければ……。名前は何だったかな……おぉ、そうだ。確か…『ショウタ』だったな)
女(やはりあの男、今回も奴隷を出さない気ね…。弟を助けるためにも、どうにかショウタ選手達には勝ってもらわないと…)
書くことないんで、また学校の話をします。
今日も体育でバスケがあったんですよ!
先日のリベンジだ!!
と、意気込んでいたのを友達が知っていたので、今回は積極的にパスをくれました。
そして、ついにシュート入りましたよ!!
やったねっ(^o^)/
日曜日、密かに4時間くらい練習したかいがありました!!
以上、つまらない後書きでした!!
早く受験終われ~(-.-;)
終わったらカラオケ行く予定が5件くらいあります(笑)
お金が…