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創造主たる神は、目の前に青く輝く星、光に満ち溢れた世界を見ていた。
この世界を生み出した神は思った。生き物は争い、戦い、苦しむものだと。
かつて地球という星があった。美しい星だった。だがもうその輝きは失われ、最後に見たのは何万年も前のことだった。
この世界も、また同じ歴史を繰り返すのだろうか。
いまはまだ生き物たちも多くはない。豊かな自然が織りなす世界は美しい。摩素は星を巡り、大地を、大空を、大海を廻している。
生まれたばかりの星は健全で、抱える摩素は量も質も安定している。植物は大いに繁栄し、様々な生き物たちもまた、その恩恵を受けて力強く生きている。
神は思った。不変の理を持たせてみてはどうか、と。制約のない世界は崩壊へと向かった。水が高き所から落ちるように、光が輝けば影ができるように、当たり前の枠組みで生き物たちを囲ってみてはどうだろう。
まだ生き物たちが知性を持つ前ならば、上手く馴染むだろう。
そしてこの世界に、理がもたらされた。
神はまた別の星のことに取り掛からねばならなかった。忙しい身である。
この星はそうしてゆっくりと育ち、変わらずに美しい星であった。生き物たちは様々な進化を遂げ、至るところで繁栄していった。
神の思いの通りであったのかそうではないのか、争いは無くならなかったが、星はその美しさを失うことなく、青く輝いている。
これは、そんな世界にある男が迷いこんでしまった、そんなおはなし。
初投稿です。初めて小説なるものを書いてみようと思いました。なにもかも手探りの状況です。まずは完走目指して頑張ります。書き方とか、もし気になる点がありましたら、ぜひ、ご指摘いただければと思います。よろしくお願い致します。




