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第二章 16話 人間楽器・音坂幾

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シュウ「授業か……」


 この日、シュウは取る授業を考えていた。


ワグ「お?シュウ、朝からなにしてんだぁー?」


 ワグは興味津々でシュウに近寄る。


シュウ「今授業のカリキュラムを考えてるんですけど、何から取るべきか考えてるんですよね…」


ワグ「なるほどな!じゃあ俺が真面目に教えてやるよ!授業ってのはな、まずは必修科目から取るべきだ!」


シュウ「…その必修がめっちゃあるんですよね……」


ワグ「じゃあ俺と一緒のやつ取ればいい!」


シュウ「分かりました……って同じ?ワグさんいくつでしたっけ?」


ワグ「俺は20だぜ?」


シュウ「……あれぇ………」


ワグ「何だよ。」


シュウ「俺17ですよ?」


ワグ「だから何だよ。」


シュウ「……必修科目ずっと取れてないんですか?」


ワグ「だって忙しいしよぉーってか授業受けるの面倒んだよな!」


シュウ「……」


ワグ「まぁぶっちゃけ授業は仕事や遊びやトレーニングが優先になっちゃってしっかり全部受けれてないやつのほうが多いぜ?」


シュウ「え、そうなんですか!?」


ワグ「まぁ中にはそういう中で勉強する空気が好きって言って受けにくるやつもいるけどな。」


シュウ「本当自由なんですね…」


ワグ「ちなみに俺は現代文取ってるからそれ取ればいいんじゃねぇか?楽だし。」


シュウ「ロッドさんが教えるやつですよね!是非受けてみたい!」


ワグ「多分一番しんどいのが伊勢原隊長の数学だな。二番目に走川さんの体育。楽しいのがフランクさんの化学だな。実験しかしないし。」


シュウ「なるほど…全部取れたんですか?」


ワグ「全部落としてるぜ!」グッ


 ワグはグッと指を立てる。


シュウ「あーこれは駄目だ。」



 取り合えずは一緒に現代文を取ることにした。




ワグ「後は提出だな!」


シュウ「オペレーターに提出か事務室に提出ですよね!」


ワグ「その前に飯行こうぜ飯!」


シュウ「了解です!」


 シュウとワグは食堂へ向かう。


-----------------


 食堂─


 二人はお盆を持ってカウンターに並ぶ


ワグ「今日何喰おうかな~♪」


シュウ「あ!アリサさんだ!」


ワグ「調度いいじゃん!話してこいよ!」


 シュウは後ろを並んでるアリサに並ぶ。


シュウ「おはようございます!」


ワグ「おう!アリサ!」


アリサ「あら、おはようございますわ♪シュウさま!ワグさま!」


シュウ「何か今日ご機嫌ですね。」


アリサ「そうですか?いつも通りですわよ?」


シュウ「あ、今日授業のカリキュラム書いたんで渡しても良いですか?」


アリサ「分かりましたわ!だったら私達と同じ席で食べません?食べ終わったらしっかり受け取りますわ!」


ワグ「良いぜ!」

シュウ「分かりました!」



 アリサはバランスの取れた和な朝飯をワグは朝から揚げ物、シュウはハムエッグとパンを選んだ。

 三人は席に向かって歩く。


シュウ「アリサさん、意外ですねなんか。」


アリサ「えー、食べ過ぎって事ですの?」


シュウ「いやいやいや!全然食べ過ぎって感じじゃないですよ!んー何か和より洋だと思ってました。」


 アリサのお盆には少なめの白飯にひじき、納豆、焼き魚と味噌汁が置いてある。


アリサ「ふふ、私、和食結構好きですの♪」


?「って、言うよりアリサは食べることが好きだもんねー!」


 声が聞こえた方を向くとそこには席に座ってる少しダボッたとしたTシャツを着たB系ファッションの女が座っていた。


アリサ「(イク)!声が大きいですわ!」


 アリサは顔を赤くする。 ワグが後から追い付き幾と呼ばれた女に話しかける。


ワグ「おー!幾じゃん!そうかそうか!ミッション近いから二人で飯か!」


幾「そうそうー!二人足りないけどあの二人は仕方無い!」


ワグ「あー…一番大事な椎名はあんなんだし、宝来(ホウライ)は忙しそうだしな。」


幾「宝来はあの能力だから使い勝手が良いんだよねー…ってあ!ごめんごめん!アリサから聞いてるよシュウくん!初めましてだよねー!よろしくー!私は音坂幾(オトサカイク)だよー!さぁ座って座ってー!」


シュウ「よろしくお願いします!失礼しますね!」


 三人は席に座って談笑が始まる。


幾「へぇー君がシュウくんねぇほうほう。良いじゃない!可愛らしいですなぁー17才!」


ワグ「幾オバサンはいくつなんですかぁ?」


幾「ワグには24時間雑草狩りの仕事を丸3日与えてやるー。」


ワグ「やめろーー!!!!」


シュウ「話聞いてると、幾さんはワグさんの担当オペレーター何ですか?」


 幾がグッと親指を立て少し振るとピンポーン!と音がなった。

幾「その通りー!このお調子者の担当オペレーターだよー!」



シュウ「え!さっき正解音が手から鳴ったんですが、、」


 幾は頭を横に二回リンリンと音をたて傾ける。


幾「そうだよー!私の能力は[鳴らす]能力さー!聞いた効果音は体で鳴らす事が出来るんだー!声は真似る事は出来ないけどねー!」


ワグ「めちゃくちゃやかましいよな!」


幾「お前が喋ってるときだけピー音ならしてやろうかー?」


シュウ「俺はめちゃくちゃ楽しそうな能力だと思いますけどね!」

ワグ「何だその感想は。」


幾「まぁーでも確かに何か特別何かに特出した能力ではないけどねーでも子ども達はめちゃくちゃ喜んでくれるからそれで良いんだよねー!」


アリサ「私も幾の能力は大好きですわ!その能力1つで皆笑顔になってくれるんですもの!」


幾「アリサの能力とは比にならないよー!」


アリサ「フフフ、そんな事は無いですわ?」


シュウ「アリサさんの能力って、」

幾「ってかお腹減ったよー!冷めないうちに食べようよー!」


ワグ「そうだな!」

アリサ「はい!、でもシュウさま何か言い途中ではありませんでした?」


シュウ(まぁ俺もお腹減ってるし、また後で良いかな。)「いや、大丈夫です!食べましょう!」


アリサ「そうですか?んーまぁいつでも言って下さい!では、いただきます♪」


シュウ「いただきます!」

ワグ「いただきまーす!」

幾「いただきますー!」



 今日はいつもよりごきげんな朝御飯になれた気がする。

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