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私は望んで大人になった訳ではない。だから過剰な大人扱いはしないで欲しい。だって、まだ子供の心も宿しているのだから。
2010年10月29日の作品です。
私は今、大人と言われる存在になった。
いや、少し前から大人になっている。
決して自ら望んで大人になった訳ではない。
時間が勝手に大人にしたのだ。
私は別に大人になど成りたくはなかった。
ずっと子供のままでいられるなら、それでも良かった。
しかし、時間はそれを許してくれなかった。
人は生まれた時から子供から大人へ、大人から年配者へと時間に逆らえないレールの上に立たされている。
大人になった事に後悔している訳ではない。
ただ、子供のままでいたかった。
大人になった私は何か変わったであろうか。
子供の頃と比べて何か変わったであろうか。
悔いても戻れないレールの上で私は今、それを考えてしまった。
そしてこれからも、時間に抗う事を許されず老いていくのだろう。
そう、それは仕方の無い事なのだ。
若者よ。若者達よ。大人が大人に見えるのは、外見だけだ。
中身は同じ。少し人生という経験が長いだけ。
皆平等に生きていこう。頭や体の優劣はあるであろうが、同じ人間なのだ。
ただ時間に押されて大人になっただけなのだ。
そう、理解して欲しい。
そう、理解して欲しい人間が、ここに一人存在する。




