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小さな約束

森の中で金髪の男の子はきょろきょろと当たりを見回す。そして高すぎず、低すぎない木に目をつけると軽い足取りで上り、太めの枝に腰をかけた。



しばらくすると男の子に続いて男の子よりも3.4歳程低そうな女の子がなにかを探すように森の中へ入ってきた。それは最初のうちはにこにこと笑っていたが、小半刻もするとさすがに不安に思ったのか銀髪の髪を振り乱しながら当たりを見回す。


男の子はその女の子の様子を見て小さく息をつくと近くの枝を掴んで少し揺らし始めた。

ゆさゆさと揺れる枝から数枚の木の葉が落ちると少女はハッとしたように上を見上げた。女の子は男の子の姿を目で捉えると溢れんばかりの笑顔で男の子を見つめる。


「ジークみーっけ!」


えへへ、と嬉しそうに笑う女の子を見てジーグと呼ばれた男の子は少し目を細めた後座っていた所から飛び降りて地面に着地した。

それを見た女の子は目を丸くし、顔が青くなったと思えばふつふつと赤くなり顔を危ないじゃない!とジーグを叱りつける。


「これくらい大丈夫だ。見つかったんだからかくれんぼは終わったがまだ続けるか?」


ジーグは女の子に問いかけると、女の子は少し考えるように腕を組んでから、ふと手を伸ばし空へと仰いだ。その手をゆっくりと下ろしジーグと目を合わせる。


「疲れちゃったから今日はもうおしゃべりすることにしましょ!」


そういってジーグが隠れていた木の下に座り込んだ。ジーグも女の子の隣に腰掛けると女の子は沢山の話をジーグに語る。


どれくらい立った時だっただろうか、女の子は顔が赤く緊張した面持ちでジーグに何かを問いかけた。


「ジーグ…あ、あのね……その…」


どうした?とジーグが女の子に尋ねると意を決したように何かを伝えた。


「わたし…………なってもいい…?」


その女の子の願いにジーグは戸惑ったが、女の子の頭を撫でながら約束した。

その証としてその木の幹にお互いの名前を短剣で彫って……ーーー


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