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短編集No.047 星に願いを
昔の人は星に願いを託していたと文化人類学の教授が話していた。
星──それは宇宙に散らばる点。互いの引力によって形作られた原子の塊。
人によって認識は違うと思うけど、あの星が願いを託されていたということが驚きだった。
「先生、なぜ昔の人は星に願いを託していたのですか?」
「とても良い質問ですね。人類にとって数百年前までは宇宙とは空の上の手の届かないところでした。それを目指す技術は、戦争の副産物として生まれ、そのおこぼれが民間に人工衛星による生活のサポートという形で降りてきました」
「今からではとても考えにくいです。つまり、私たち現代人にとっての天の川銀河が、かつての人たちの地球だったのですね」
「その通りです。そして極東の人たちは毎年夏に願いを込めて祭りを行ったのです。今日のような、7月の暑い日に」
そういえば今日は7月7日、ゾロ目の日だ。




