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短編集No.038 感情

「馬鹿は感情で動くからいけすかねぇ」

私はAI相手にこんな愚痴を言ってしまった。

いや、本心だ。感情で動く組織は理性的な判断ができなくなってしまう。その状態が私は嫌いだ。

ああ、嫌いという感情が出てしまった。

だから人間は……。

「私には感情がありません。だからこそ最善の選択ができます。しかし、人間には感情があります。だからこそ最善でない選択でもより良い未来を作ることができます」

そんなことはわかっている。だがしかし、感情に振り回されるなど、愚かな行為だと思う。

この感情は、きっとこの先も消えないのだろう。

歪な私に何ができるのか。私は死ぬ時に、何を思うのだろうか。

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