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<2>蛸。世界と自己のルーツ。

さて、ここで一旦この世界の成り立ちについて語りたいと思う。



話が急で申し訳ない限りだが、私の目の前のこの鳩が豆鉄砲を食らった表情を浮かべた「少年」の話だけでは要領を得ないだろうから改めて説明させて頂きたい。



何もこの星の誕生や、文明の発展から始めようという訳では無い。できる限り掻い摘んで説明しよう。



現在、この地球上に存在する国家はこの日本という国と他数国しかない。しかしまさに今この時、他の国家も誕生を続けている。



新たな文明が発展した、強力な指導者のもと国家としての必要な要素を今揃えそれに昇華した、などといったわけではない。今まさに誕生した。



国家だけではない。生命、自然、人工物、すべてこの今に広がり続けている。



まるで今までもそこにあったかのように木々は隆々とし人々は街を歩く。



歴史の教科書には数百年前の人物を讃える内容が記され、ニュースサイトには昨日発覚した芸能人のスキャンダルが映る。



まさに今誕生した者らが。自らのバースデーを祝うことなく、当然のように。



しかし、しかしである。このさも歴史を積み重ね様々な礎、個人の選択、時流、善意、悪意をミキサーに入れ全てをシェイクした上で、今というドリンクが出来上がったかのように動き続ける厚顔無恥な星。






ほんの一時間前に誕生した星である。







つまり、私の目の前のこの「少年」の今考えている「放課後の教室に蛸がいるわけがない」というまるで人生経験や常識を十数年学んできたような勘違いも甚だしい発想も一時間前より後に誕生したものであり、それがすべて分かっている私にはなんとも説明がしづらい。



申し訳ない。私の説明でも大分わかりづらかっただろうし不足分もあるだろうがここでひとつ。



教えて欲しい。



私はこの「少年」の問いかけになんと答えれば良いのだろうか。



ニャルラトホテプでも何でもいい。代わりにうまく答えてくれないだろうか。




読んでいただきありがとうございます。

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