ずっといっしょだよ 2
「……って会えるわけないか」
そもそも、彼女は神様なのだ。
望んで出会えるわけもない。
我ながら情けないな……と思いながら大きく溜息をついて境内に背を向けて帰ろうとした。
と、その先にはなぜか一人の人影。
瞬間、僕の心臓がドキっとする。
それは紛れもなく、ウチの学校の女子の制服だったからだ。
まさか、幼馴染の誰かが僕の後をつけてきたのか……?
僕はその場から動けなくなってしまった。
そのシルエットを睨んだまま、動きを止める。
誰だ? 誰が僕の後を――
「ふふふ。相変わらず、ビビリじゃのぉ、お主は」
その声。
酷く懐かしい声。目頭が自然と熱くなる。
「……か、神様?」
そのままその少女はゆっくりと近付いてきた。
白い髪が微かに揺れている。
妖艶なほどに美しい少女……
それは紛れもなく神様だった。
「ふふふ。久しぶりじゃのぉ、隆哉」
「か、神様……!」
僕はそのまま近付いていく。
なぜか神様はいつものように着物ではなく、うちの学校の女子制服を来ていた。
「ふふ、うまくやっておるようじゃの?」
ニコニコしながら神様はそう言ってきた。
「ま、まぁ……これも神様のおかげだよ」
「何? ワシの?」
少し意外だという顔で神様は僕を見る。
「だって……神様が僕を何度も生き返らせてくれたから、僕は学ぶことができた。自分で選択して、自分で動かなくちゃいけないんだ、って」
「ほぉ……」
「僕はこれから、流されずに、あの四人と付き合っていくつもりだよ」
「そうか。それは、良かったのぉ」
神様は目を細めて僕を見る。その瞳は優しさに満ちたものだった。
「それなら、もうワシの助けも必要ないようじゃのぉ……」
しかし、次の瞬間には悲しげなものになった。
「そ、そんな……じゃ、じゃあ、神様はどうなるの?」
「ふむ……今まで通り、影からお主を見守ることにするよ。最も、声をかけたり、姿を現すことはないじゃろうがな」
「え……そ、そうなの……?」
「ふふ……まぁ、少し寂しくなるのぉ。でも、今までもそうだったんじゃ。心配するでない。ワシはいつでもお主の側におるよ」
そういってもやはり神様はこの上なく寂しそうな表情だった。




