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出会い

「図書館って1度も行ったことないけど…」

3人は上を向いた。そこには何階あるのか不明なほど本がたくさんあった。

「行ってみましょう。」

「行くって?」

マリアがエレナに問うとエレナは上を指差した。

えぇ!!と叫んだマリアを無視してエレナは階段をのぼりはじめた。その後ろをマリアとルルーが付いて行く。

(もうすぐ、会えるんだ…)

ルルーは階段をのぼりながら思った。


3人は、1番上から2番目の階に着いた。あと数段階段を登れば不思議姫がいると思われる最上の階に着く。

「準備はいい?」

ルルーはエレナとマリアの顔を見た。

「ええ、私は準備いいですわよ。」

「私もOKです。」

2人の確認をしたルルーはゆっくり階段を登った。


「わぁ…」

ルルーが見た物、それは豪華な物であった。そこには植物園があった。植物に囲まれている真ん中には机と椅子が置いてあった。

「これは…」

「植物園?」

エレナとマリアも驚いていた。そしてルルーは気が付いた。

(不思議姫は?)

そこには誰1人人がいなかった。机と椅子は確かに誰かが使っている感じだった。3人は真ん中にある机と椅子に近づいた。

「ねぇ、誰も居ないよ?」

マリアは周りを見渡した。エレナとルルーも周りを見回したが3人以外誰1人いなかった。

(噂は嘘だったのかなぁ…)

ルルーがそう思っていると後ろから声をかけられた。

「あら、ここまでたどりつけるなんて結構体力あるのね」

3人に声をかけてきたのは…

「オルエールさん!?」

「…ティアでいいわよ」

マリアが驚いているとティアは苦笑いを浮かべた。

「あの…ティアさんが噂の不思議姫なんですか?」

ルルーは、いつもより真剣な表情で(いつもはそんなに真剣な表情はしないが…)ティアに聞いた。

「ええ、そうよ。」

あまりにもあっさりした答えに3人は固まってしまった。だがルルーは聞いた。

「あなたは『姫』なんですか?仮に『姫だとしてもどこの『姫』なんですか?」

ここからはルルーとティア、2人の戦いになった。エレナとマリアは大人しくただ聞いているだけだった。

「私は…この、エルセント王国の『姫』よ。オルエールという名前は私の父でもあり、この国の国王でもある人が私のためにオルエール公爵と話し合ってオルエール公爵の娘としてこの学園に入ったのよ。私の本名は、ティア・エルオッド・クエール・エルセントなの。」

本当の事を話したティアは目を閉じた。そして沈黙が訪れた。だがその沈黙を破ったのはエレナだった。

「でも…どうして偽名を使ってこの学園に入ってきたのです?」

ティアは美しくも悲しい笑顔になった。それには3人とも見惚れていた。

「それはね…この国全体に関わる事なの、だから話せない…でもいつか、近い日に…話すときが絶対来る。すべてはその時に話す。私の正体を着きとめたルルー、エレナ、マリア…あなた達3人に。」

ルルーはその時思った。王族、国、大きなそれを背負っているのにこんなに毎日を楽しく過ごしている。これがティアなのかそれとも・・・ルルーは考えるのをやめた。今は…今だけはこうやって楽しく過ごそう。それがずっと続くと願って。


ついに3人とティアがで会いました!

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