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夢
俺は夢を見た。
それは俺と小柄な少女が共に桜の咲き誇る公園を歩く夢。
とても幸せな夢だった。
少女は誰かに似ていた気がする。
忘れてしまった。
だがこれだけははっきりと覚えている。
その少女は彼女ではない。
そして何故か、
未来を見ているかのようだった。
そしてその夢の最後、俺とその小柄な少女は見つめ合う。
桜の舞う公園で。
俺はその少女の名前を夢で呼んだ気がする。
だが思い出せない。
忘れてしまった。
あの少女が誰であったのか、なぜ桜の木の下で共に歩いていたのか。
だがもう思い出せない。
何も、思い出せない。




