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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四話 その遺跡の秘宝が何だったのかを彼らは知らない
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その地域の不自然さを彼らは知らなかった

「ウラッ」


 元番長が戻って来て報告していると、レディースの一人が近づいてきた。

 頭を掻きながらやってきたのは結構な美人さんだ。

 マスクしてないから素顔が見えているのだけど、赤髪にきつめの眼をしているので、僕は美しいというより怖いと思うのが先だった。


 眼が怖いです。

 多分日本でこんな女性が近寄ってきたらしっかりジャンプしながらお金が無い事をアピールしていることでしょう。

 それくらい圧力があった。


「オルァ?」


「ウラァッ」


 なんか会話が始まった。

 オルァウラァオルァウラァドラァウルァともはや会話なのか威嚇なのか全く分かりません。

 ……あ、バルスがジャンプしてる。


「ぶひ?」


「え? 何か知ってるんですかこのレディース」


「おっと、まさかの収穫アリ。えっと、カイン地図! 地図出して」


「お、おう」


 ネッテに言われて慌ててカインが地図を広げる。

 地面に広げられた地図を前にウ○コ座りを始める元番長とレディース。


「ウラァッ」


「オルァ?」


「ブヒ」


「えっと、この辺? ですか。というかあなた、レディースさんの言葉ってもしかして」


「ブヒ」


「やっぱりわからないのね。じゃあツッパリさん。申し訳ないんですけどレディースさんの言葉分かるように訳して貰えますか?」


「オルァッ」


「ぶひぷひ」


「あ、はい。ありがとうございます」


 ここに完成。レディースの言葉を元番長が訳し、元番長の言葉をバズ・オークが訳し、バズ・オークの言葉をエンリカが訳す伝言ゲーム。そして皆がようやく言葉を聞けるのである。

 長い。ややこしい。面倒臭い。もうエンリカにはレディースとツッパリの言語も覚えてもらうしかあるまい。


 どうやらレディースが縄張りにしている森の中に、絶対に先輩方が入ろうとしなかった場所があるのだとか。

 その近辺に入ろうとすると頭が痛くなるらしいので直ぐ分るとのことで、レディースたちも不用意にそこには近づかないようだ。


 可能性としてはそこが最有力候補かな。

 一応ツッパリとレディースの縄張りは分かれているらしく、この森は三つの種族とレディースの言う誰も近づかない地域とに分かれているらしい。


 カインが言われるままに線引きをしていた。

 それを見ると、北側が誰も近づかない場所。

 東がツッパリ、西がレディースの縄張りで、僕らがかいんのばーか川に向った道は南側を東から西に突っ切るルートだった。


 そこに生存するのがなんなのかは言わずもがなだろう。

 つまり、僕らは下手すればツッパリが屯しまくっている森を突っ切っていたかも知れないということだったのだ。ちょっと北上するだけで、だ。

 もしもそうだった場合確実に死んでたね。

 スマッシュクラッシャーが相手だったからなんとかなったけど、あれで出て来たのがツッパリだったらと思うと全員の顔が青くなっていた。


 とにかく、レディースの領地である場所を通ることになる今回の北側ルートは、目の前に居るレディースが現在レディースのリーダーらしいので、彼女の一声で何とかなるらしい。

 どうもこのレディース、元番長と同時期にリーダーになったことから仲が良いようだ。

 僕にはツンデレ入ったバカップルにしか見えませんが?

 どうでもいいけど、やっぱりリーダーは髪が赤くなるらしい。金髪なら次は青じゃないかと思うんだけどね。


「ウラッ」


 ついてきな。とでも言うように立ち上がるレディースが森の中へと入って行く。

 どうもこの泉が中心地になっているらしくレディースとツッパリの出会いの場になっているようだ。

 こうやって彼らは子孫を増やしているのだろう。

 魔物の生態を知った僕だった。いや、どうでもいい生態だけどね。


「渡りに船だな」


「見つかるといいですねクーフさん」


「ウム。しかし、そうすると我を飲み込んでいた蛇とやらは随分と這いずっていたのだな」


「た、確かに、そう思うとちょっと可哀想だった気もします」


 リエラに同意です。なんとか体内の異物を取り出そうと必死に助けを求める蛇は北から南へと蛇行しながらも移動、そして僕らと遭遇して討伐される結果となった。

 取り出して貰えたけれどその見返りが自分の命とか、やる瀬なさすぎる。


 僕らはテントをそのままにして動き出す。

 どうもここを拠点にする腹積もりらしいカインたち。

 元番長もそれに気付いて番長に再度ここに置いておいて貰うよう頼んでいた。


「ウラッ」


 どうもこの先がそうらしい。

 レディースがこちらに振り返って親指で背後を指示したので、元番長が頷く。

 バズ・オークが元番長の言葉を訳し。エンリカが僕らに伝える。

 やっぱりこの伝達、面倒臭いです。


 レディースリーダー……女番長でいいかな? はその場に留まるようで、元番長に心配そうに声を掛けていたが元番長は背中越しに腕を軽く振って一番最初に森を掻きわけ北に向って行った。

 僕らも彼に続くように歩きだす。


「ウルァッ!!」


「……大丈夫、ツッパリさんはきっと無事に戻ってきます。私達が、必ず無事に戻します」


 悲痛そうなレディースの声に、エンリカが振り返ってそう告げた。

 どうも先程までの会話で何かを学習していたのだろうか? それとも同じ恋する乙女の勘か?

 このエルフさんも結構謎な存在だと思います。

 スケ番

  種族:偽人 クラス:レディースリーダー

 ・セーラー服と裾の長いスカートを身に纏う魔物。実は皮の一部らしい。

 胸元はサラシのような物を巻いており、元の金髪から赤い髪になっている。

 ウラァとかッシャコラァとか叫ぶが、これは魔物の鳴き声のようなものらしい。

  無数のレディースを率いることがあり、彼女の率いる群れは国家災害級の実力がある。

  スキルの咆哮を喰らうと状態異常・恐怖になるらしい。

  敵対するなら一個大隊程のベテランパーティーを組まなければ人間は勝てないとされている。

  単体で出現することもあるが、群れを率いている場合のスケ番は国を挙げての準備万全死力を尽くした闘いでようやく五分五分だと言われている。

  ふつうは周辺国家と連携して少しずつ集団を削りながら滅ぼすのが通例。

  スキル女の矜持は舎妹の数が少なくなるほど自身の強化、多い程舎妹の強化に補正が付く。

 

  種族スキル:威嚇・激

        真・メンチ怪光線

        チェーンウィップ

        咆哮・極み

        カミソリお七

        お前ら許○んぜよ

        指揮Lv8

        女の矜持

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