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ミシハセ  作者: 金子よしふみ
第二章

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乗船

 船に乗る前に上司に電話をした。すると、着船後、直帰してもよいとの許可が出た。ありがたいことこの上ない。船内でビールも飲める。その肩の軽さで船に乗り込んだ。

 出船してから島を見た。遠くなる稜線、島影。結局ミシハセは分からなかった。リサのことも分からなかった。業務は段取りよくできた。ファンタジックな出来事があった。素敵な、心の残りの出会いがあった。「面白かったところ」と言うならば、今ならこの数日が、と答えるだろうと感傷に少し浸りながら作屋守は島から目をそむけた。結局、船内でビールを飲むどころか爆睡をすることになった。


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