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22話:吉祥寺の影山家を訪問

 そうなの、そう言う理由とは知らずとごめんなさいねと言い、そのうち、お食事でも、ごちそうさせてくださいとうので、あなたのような美人が、僕の様な男と一緒に、食事してもよいのと聞くと、ずいぶん謙遜されるのねと笑った。


 もちろん、お誘いは光栄であり、喜んで、お供させていただきますと答えた。和光市駅、周辺だと目立つから、私の住んでる吉祥寺の実家に来て下さると彼女が言うので、わかりました、それで日時はと聞くと、今週の日曜午前11時でいかがと言われ了解しました。


 すると改札東口の改札付近で待っててくださいと言った。それでは、楽しみにしていますと、彼女が言い、去っていった。よく見ると、良家のお嬢様と言った雰囲気がして、良い香りがした。


 日曜日、11時に吉祥寺東口へ行くと、すぐに、彼女が見えて、こんにちはとあいさつし、改札を出た。その後、タクシーに乗り、数分で、車3台が並ぶガレージ付きの立派な鉄筋コンクリート3階建ての豪邸が見えた。


 タクシーを降りて、家に、上がると、お母さんが出てきて、主人は、今日、会合があって出かけていますと言った。そして、お食事は、まだでしょと言い、蒸し暑いから、そうめんを作ったのよと言った。


 そして、お盆に、茶碗と竹のざるに乗った、美味しそうな、そうめんと、漬物と刺身が出てきた。どうぞ、召し上がれと言われ、光栄ですと言い、秀一が配をつけて、食べ始めて、冷たくて、おいしいので、かなりの勢いで食べた。


 すると、お母さんが、次のざるを持ってきた。見事な食べっぷりですねと言った。そうして、昼食を終えて、珈琲、紅茶、どちらがよろしいですかと聞かれた。そこで珈琲をお願いしますと言うとわかりました、少々お待ちくださいと言った。


 そして、台所に入ると、珈琲豆を砕く機械音がして、すぐに消えた。少しすると、良い香りが漂ってきて、はいりましたと言い、3つの珈琲カップと角砂糖と粉末ミルクを持ってきた。


 その珈琲の香りを秀一を嗅ぎ、良い香りですねと言い飲み始めるとモカですねと言い、おいしいと言った。さすが、よくご存じですねと言い、モカですと言い、うちの主人は、これが一番好きで、こればかり買って言うのですよと言った。


 その後、歓談が始まり、大学は、どちらなのと聞くので早稲田大学経済学部ですと答えた。ご出身はと聞かれ、生まれは、多摩ニュータウンで、父は銀行員で、マンションよりも一軒家に住みたいと言い、和光市に引っ越したと話した。


 どちらか留学されたのと聞くので、えー1回だけ、4週間、シアトルのワシントン大学に留学しましたというと、うちの娘は、ボストン大学へ4週間行きましたと言った。


 でも、英語が苦手と言うか、小さい頃から人みしりが激しいので、コミュニケーションが、苦手で、4週間の留学はきつかったようですと言った。じゃー英語は、話せるのですねと聞くと、えーまー、英語検定、準1級ですがねと言った。


 それを聞いて影山里美が、それなら海外へ行っても安心ねと言った。私、人と話すのは苦手ですが、興味は、ありますのよと言った。具体的にどこへ行きたいのと聞くと、ラスベガスへ行って、多くのショーを見たいわと言った。


 そうなんだと、島村は、驚いたように言った。シルクドソレイユなんか、大好きですと、嬉しそうに言った。なんで、和光市役所に入られたの聞くのと、特に、強い理由はないのですがと言い、自由に使える時間が一般企業に比べて多いと思ったからと答えた。


 その時間で何をなさるおつもりなのと聞くので投資で若いうちに資産を作れれば、早期退職して、世界中を回ってみたいと思っていますと言った。定年退職60歳以降ですと、気力、体力が落ちますと言った。


 その気持ちよくわかるわと、彼女のお母さんが言った。うちの主人は、ほんとに忙しくて、一緒に旅行に出たのか新婚旅行くらいかしらと言うと、あら、ごめんんない、何か、探偵の身辺調査みたいになってと笑った。


 すると里美さんが、お母さんは、留守番ばかりで、外に出られなくてかわいそうなのと言った。だから、来客があると、つい、いろいろ聞いてしまうのと同情したように言った。

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