クエスト
今回も短めです!
27 クエスト
俺達は今、開拓使ギルドと書かれたレンガを主に使った二階建ての建物の前に立っている。
ここは元、職業認定所である。一応説明しておくが名前の通り職業を決めて登録する場所である。
まぁ、俺はアーティ・フィシャルが職業を登録していたからお世話にはなってないけどな……
話を戻して、職業認定所は職業を登録するだけではなく、もう一つの役目がある。それはギルド登録。
このユグドラシルの世界には冒険者ギルドと開拓使ギルドの二つのギルドがある。そのギルドを決めるのが職業認定所のもう一つの役目なのだ。
そして登録を済ませると、二階層からは職業認定所は名前を変えてギルドの活気場所となり、クエストを受けたりする事が出来るのだ。
そもそも、何故俺達がクエストを受けに来たかと言うと理由は二つある。
一つ目は金である。金が圧倒的、絶望的に足りないのだ。俺、マヤの二人は今まで全てのボス攻略に参加していて、ボスドロップアイテムを売ったりしながら政経を立てて何とかやりくりして来たのだ。
だが、そこにミドリが来たことによって宿代や食費の負担、また新しい武器や防具の購入により、今の所持金は銀貨三枚。日本円にしてたった三千円しかないのだ。その為、宿に泊まることもこれ以上は出来ない、物を食べる金もほとんどない、なら調達をしようと言うことでここに来たのだ。
そして二つ目の理由はパウロからの依頼だった。それは昨日の夜の事である。
三人で宿のロビーに集まり、明日の話をしている時にパウロからメッセージが届いたのだ。
内容は「紫電を作るのに必要な鉱石をとって来て欲しい」と言うものだった。
ー 紫電とは前にパウロに作ってもらうように頼んだ刀もどきの名前の事であるー
開拓使ギルドの役目は、未知の世界を求め、探し続ける事、がこのギルドの存在意義であり、未知の場所を探すクエストや調査、またその場所の魔物討伐などを主な仕事として運営しているのだ。
俺達は全員、開拓使ギルドに入っているため、パウロが依頼をして来たのだ。
結果、剣を作る事と報酬を弾ますと言う事で依頼を受ける事にした。
パウロには色々と世話になっいるため、今度礼を言うおう。
俺は依頼を受けた時にそう誓った。
そんな感じで、二つの理由からクエストを受けるためにギルドに来たのだ。
俺は木の扉を開け、中に入っていった。
中には様々な武装をした男女が受付嬢と話をしたり、クエスト板でクエストを考えているチームがいたりと中々に賑やかな空間が広がっていた。
「結構、活気がありますね」
ミドリの問いかけにマヤが答えた。
「でも、最初の時よりは少ないです」
最初のとは、ゲーム開始時の職業認定をした時の事だろう。
確かにあの時は多かったからな……
そんな一週間とちょっと前のことを思い出しつつ、俺達はクエスト板の所まで歩いていった。
ーーー
「このクエストをお願いします」
俺は手に持つクエストの張り紙を、笑顔で座っている受付嬢の女性に渡した。
「このクエストですね。了解しました。ではここに参加する方のお名前と、証をお見せください」
俺は自分の名前と一緒にマヤ、ミドリの名前を書くと首から下げている、水晶のネックレスを見せた。
六角柱状に形成された約三センチの水晶の中には魔法陣が描かれており、そこには補助魔法を一つだけ宿すことができる。
さらにこの水晶はモンスターを倒す事によって色を変える。
それを見て受付嬢は本当にそのクエストに適正なレベルか判断すると同時に、開拓使ギルドに所属しているかを確認するのだ。
「確かに確認しました。リュート様とマヤ様とミドリ様ですね。では次に注意事項の説明に移ります」
ギルドに加入したからにはその身はギルド側が保証すると言うこと。ギルドに入るからにはその品位や名誉を意識すること。もし、殺人などギルドの名誉や名を汚す行為をした場合は捕縛や指名手配など、それなりの処罰が待っていると言うこと。最後に、クエストの失敗や命を落としたとしても、ギルド側は一切の処置をしない。
と言う事を受付嬢の女性から聞いた。
「これで注意事項の説明を終わります。今の話を聞いて何か質問はありますか?」
「いえ、特にないです」
「了解しました。では、クエスト頑張って下さい!」
受付嬢はクエストの紙にハンコを押すと、机の下になおして笑顔で頭を下げた。
、と同時にピコンと言うメールの届いた時になる音が聞こえた。
この音はちゃんとクエストが登録されたことを意味しているのだ。
「はい、ありがとうございます」
俺は受付嬢に礼を言うとギルドを後にし、ついにこの世界に来て初めてのクエストへと踏み出した。
今回も読んで頂きありがとうございます!
皆様のお陰で年始早々沢山の方々に読まれてもう満足満足です!
これからも暇があれば読んでもらえるとありがたいです!




