冬月亜里沙と俺
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16 冬月亜里沙と俺
あまりの美しさに見惚れていると目の前の少女が声をかけてきた。
「あのー……起こしちゃいましたか?」
その少女から放たれた声はまるで妖精のようなーー知らないがーー全てを包み込み包容感と温かさ、そして美しさが兼ね備えていた。
「あのー」
反応を返さない俺にもう一度声をかけてきた所で俺は我に帰った。
「あ、はい!大丈夫で、うっ!」
「あっ!」
俺は大丈夫と言うおうと腕を上げた瞬間、痛みが走った為に呻き声をあげてしまった。少女は扉を閉め、手に持っていた桶を机に置くと駆け寄ってきてくれた。
「本当にすいません! 私……回復系の魔法が使えないから消毒と包帯するくらいしか出来なくて…」
俺はその言葉を聞くと手を見た。確かに包帯が巻いてある。他の部分、体や膨ら脛肩や頭にも包帯が巻いてあった。
なんか悪い事をしちゃったな……一応謝っておくか…
俺は確か……イノシシを倒した後に正体不明の症状によって意識を失った。て、ことは俺はあのまま倒れていたはずなのだ。
それを目の前の少女は多分、ここまで俺を背負うか引きずるか……引きずられてない事を祈るが連れて来てくれたのだ。
しかも、さっき消毒と言うっていたし、この状況からして彼女が俺の看病をしてくれたのは一目瞭然、それなのに先に謝らしてしまった自分に恥を覚えながらも俺は少女に向かって頭を下げた。
「いや、謝るのは自分のほうさ。ここまで連れて来てくれてありがとう! しかも看病までして貰って! 本当に助かった!」
「い、いえ! 当然の事をしたまでですから!」
これが当然の事? なんて性格も完璧な子なんだ!
そんな事を考えながらも頭をあげると俺は自己紹介をした。
「えーと、じゃあ一応自己紹介する? お互いまだ何にも知らないし」
「そう…ですね。自己紹介しましょう」
「オケ、なら俺から…俺の名前はリュート。現実の名前は宮本龍輝。職業は魔法剣士、一応、もう一人の連れといつもは一緒に行動してる。えっとー、これからよろしく? でいいのかな?」
「はい、なら次は私ですね。あの〜、敬語やめていいですか?」
「ん?あ〜いいよ、俺に敬語なんて使わなくて」
「ありがとうございます! ふー……なら自己紹介ね? 私の名前はアリサ。現実の名前は冬月亜里沙。職業は二刀流剣士、正直ずっと森で彷徨ってたから人と話すのはあなたが初めてなの。これからよろしく」
……敬語じゃなくなったら何だが雰囲気がだいぶ違うな……例えるならハリポタのハーマヨニーみたいだな…
そんな事を考えながらも俺は痛む手を持ち上げると少女、アリサと握手をした。
「それじゃーこれからよろしく! アリサ?」
「ええ、これからよろしく、リュート」
ーーーー
「リュート。魔法剣士って攻撃魔法を使って戦うって、パンフレットに書いてあったけど何でリュートは回復魔法も使えるの?」
俺が自身の体に初級回復魔法の《ヒール》を使っているとアリサが気になったのか聞いてきた。
アリサには借りもあるしマヤにしかまだ話した事はないけどいいかな
俺は別のゲームで使ってきた魔法が使える事をアリサに話した。
「ああ、これ? これにはちょっと訳があってこの世界に来るときにアリサもあったと思うけどフードの存在、始まりの街に現れたアーティ・フィシャルに気に入られたんだ」
そう言った瞬間、思ってもない答えが返って来た。
「アーティさんと話したの?」
「アーティさん? もしかして……アリサも何か言うわれたのか⁉︎」
あまりの出来事につい声を大きくしてしまった。
「うん……なんか最後の一人とか、特別な力をあげるとか言うわれたかな?」
「え? 特別な力? アリサもこの世界にない魔法が使えるのか⁉︎」
「え? いや、私はまだ分からないかな? 結局、アーティさんに言うわれた通りの結果になったから力はあると思うんだけど…」
「言うわれた通り? ちょっと詳しく教えてくれ」
俺は回復魔法を使ってだいぶマシになった体を起こすとアリサの顔を見た。
アリサも何か思うところがあったのか一度だけ頷くと急に立ち上がった。
「え? どうかしたのか?」
そう聞くとまたまたアリサの口から思ってもない返事が返って来た。
「うん、お腹空いちゃったから先にご飯にしましょ?話は食べた後で…ね?」
「……うん」
なんか……天然なのか?
そんな事を俺は思いながらアリサの後ろ姿を見ていた。
そのあとは本当に凄いものを見た。
リアルハリポタ! もう凄かった! アリサがアイテムウィンドーを開いて具材を取り出して切った具材をフライパンに入れていくとフライパンが勝手に料理をしだしたのだ。
木ベラが宙に浮いて野菜を炒めたりしているとこなんかは何か感動した。
十五分後…
机の上には白いパン、シチュー、サラダ、が置いてあった。
こんな時だがアリサは今は鎧を脱いでおり、代わりに白のセーターと青のロングスカートと言った服装だ。
アリサは「フゥ〜、ご飯ご飯!」などと言ういながら席に着くとこっちをジーっと見て来た。
「な、何だよ?」
そう聞くと今度はため息をついた。
「早く座ってくれるとありがたいんだけど?」
「え、俺の分も作ってくれたのか?」
俺はあまりの出来事に目を丸くした。
「当たり前でしょ? さっき言ったでしょ? 食べながら話すって」
「本当にいいのか?」
「いらないならいいけど?」
「いや! 食べます! いります!」
そう言うと俺はベットの横に立てかけてあった愛剣、ルシフェルを松葉杖がわりにしながら席についた。
ごめんよ、ルシフェル……今日だけ許してくれ
心の中でルシフェルに謝りながら俺は席についた。
「それじゃ〜頂きまーす!」
そう言うとアリスはすぐに食べ始めた。
俺も一応「頂きます」と言うとシチューに口をつけた。その瞬間、俺は食欲と言う名の魔獣に身を任せた。
全てを食べ尽くすのに十分もかからなかった。
よくよく考えたら俺は昼を食ってない。だから、これ程一気に食べてもいいのだ。これでいいのだ。
茶番はさておき真面目な話をしよう。
俺は椅子に座りなおすとアリサとさっきの話の続きをした。
「アリサ……さっきの話、詳しく教えてくれ」
「分かったわ…私が最初に目を覚ましたのは……」
と言った感じで互いにアーティ・フィシャルとの会話を話した。
そのあとは互いにどんな力を持っているのかを話した。
まぁ正直な所、これに関してはアリサもまだ分からないらしいから俺が一人暴露したみたいなものだった。
知ってるように俺の力は魔法剣士ととても相性がいい、《現実でやっていたゲームの魔法や格闘術全般が使える》 と言うチートレベルの力だ。
アリサにどんな力があるかは分からないが、この力を言ったら凄い顔で見られた。
……なんか悲しい…
……その後は明日の話をして今日は寝た。
一応傷は《ヒール》で治した、ということで床で寝ることになった。
「絶対に何かおかしい……最初にあったアリサは一体どこに……」
そんな事を呟きながら俺は目を閉じた。
今回も読んで頂きありがとうございます^_^
最近ふと自分の小説の評価を見て見たら何と期待の週間2位になっていました‼︎パチパチ
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