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出会いと再会

今回は少し長めになっています!

あとちょびっとだけ人によってはグロい感じの所も出てきます。

15 出会いと再会



私の名前は冬月亜里沙ふゆつきありさ

市内では中の中の高校に通っている高校二年生。

父親は日本人、母はアメリカ人のハーフ。

ハーフなのに英語の名前、ミドリネームがないのは自分でも珍しいと思う。


高校生活は退屈の一言しかない。

何故か? それは友達と呼べる存在が一人もいないからだ。

たまに男子が……いや、私が何かをする時は必ず何人かの目線を感じるがそれだけ。

誰も話をかけてこようとはしてこないのだ。

たまに話しかけてくる男子もいるにはいるが 何故か私の顔を見た瞬間、 何処かに走って行ってしまう。

そして、たまに女の子も声をかけてくれるが 本当に数回しか話さない内に何処かに行ってしまう。

やっぱり、自分がハーフだから? それとも目の色? それとも髪の色? それ以外の何か? 今まで何度も考え、今も考え続ける、そしてこれからもこの事については考え続けるんだろうな…

なんていつも考えている。


そんないつもの学校生活を終え、私は普段なら歩いて帰る道を走って帰った。

理由は今日家に届いているはずの新しい VRMMOをするためだ。

VRゲームとは今から一年前に出会った。

父親が買ってきたのをこっそりやったのが始まりで、それ以来はまってしまったのだ。

特にVRMMOのたぐいを…


家に帰ると玄関には案の定、 小さな小包が置いてあった。


「お母さん! 今帰ったよー」


「おかえり! アリー!」


私はいつものようにリビングに向かって帰ったことを知らせるとすぐに階段を上がり、二階にある自分の部屋に向かった。


部屋に入るとすぐに制服を脱ぎ捨てると、小包を開け、中に入っている黒い服を着るとその上からパーカーと短パンを履きてベットに腰掛けた。


ベットの棚に置いてあるベリアンにカセットをセットした私は目を閉じ、一言


「ゲームスタート」


と呟いた。



次に目を開けると、そこには白一色の世界が広がっていた。


「え? 何処ここ?」


ゲーム設定では目を覚ます場所は知らない部屋のベットの上と書いてあった。

それがどう言うわけかこの何もない無垢の世界になっていた。

私はただ呆然としていると後ろから足音が聞こえてきた。


すぐに後ろを向くと、そこには茶色のフードを被った存在が立っていた。


一瞬だけ、目があった気がしたのは気のせいだろうか?


そんな事を考えているとフードを被った存在が口を開いた。


「あら? 随分と可愛いくて、いい目をした子が最後にきたはね」


女だ!


そう思いながらも私も口を開いた。


「あのー、あなたは一体?」


こんな状況なのにすごい普通の会話をしている事に違和感さえ覚える。が、フードの存在もちゃんと答えてくれた。


「ああ、私の名前はアーティ・フィシャル。

これから数分だけどよろしく〜」


とアーティ・フィシャルと言う女はフードの袖から白い手をヒラヒラさせてきた。


「え、あ、よろしくお願いします」


「うん、本当にいい子が来たわね」


なんだかさっきから自分の事を言って来ているが無視して話をかけよう。聞いていたららちがあかない気がする


そう考えた私は再びアーティ・フィシャルと言ってきた女に声をかけた。


「アーティさん? え〜と、ここは一体…?」


「ここは無の世界、何もないただ広いだけの世界。いるのは私とあなただけ」


「え? なら他のプレイヤーは?」


一瞬あの有名漫画の部屋を思い出してしまった…


「みんなあなたより先に行って待ってるわ。

それより、あなたはあなたが生きている世界以外の世界……ゲームのような世界で生きてみたいと思ったことはある?」


いきなり質問返しを受けためつい「はい!」と答えてしまった……ま、いっか。そんな事も考えた事もあるし…


するとフードの存在が続けざまに変な事を言ってきた。


「はい! 決定!最後の1人! あなたには何個か特別な力とかを与えてあげる、 あっちに行ったら死なないように頑張ってね〜」


え? 最後の1人? 特別な力とか? 死なないように頑張る?

なんの事を言っているのかさっぱり分からず困惑しているとアーティは何かを思いだしたかのように右手を左手の上にポン! と置くと一番奇妙な事を言ってきた。


「ああ、あなた……あっちの世界でもし雨の中倒れてる男の子見つけたら助けてあげなさい。そうしたら力が目覚めるはずよ」


「え? 男の子を助ける? 力が目覚める? 一体さっきから何を言って…」


その瞬間、突然、何処からともなく鐘の音が響いてきた。

私はさらに訝しげな顔を浮かべた瞬間、いきなり頭が痛くなった。


「え! 何……これ…!」


「ほほぅ! これを耐えますか? さっきの男の子も耐えていたし、あなたには助言をしましょう。

次に目が覚めたら第二の街の東側に広がる森に行きなさい。それじゃ〜ね〜」


第二の街・東側の森、その二単語が頭に入ってくると再びフードの袖から白い手をヒラヒラさせているアーティの姿を最後に私は意識を失った。



目を覚ましたのは沢山の人が倒れている時計台がある場所だった。

最初は焦ったが、その倒れている人々の中から一人、また一人と起き上がっていく姿を目にした時はホッとした。

さっきの話といい、この状況は一体なんなのか?

そう考えているとある一人の少女が目に入った。

その少女の髪の色は綺麗な赤色をしていた。

少女は少女の目の前で横たわる黒髮の青年に向かって何かを叫んでいた。


私でも何か力になれるかもしれない、助けたい。


そう思い、少女に近づこうとしたその瞬間、黒髮の青年は勢いよく上半身をあげた。

少女と青年はデコをぶつけたらしく軽く何かを話すと男がキョロキョロとあたりを見渡した。

そして何かを少女に言うと少女は「私を何だと思ってるのですか!」とここまで聞こえる声で叫ぶと男は少し笑いながらも立ち上がると少女も立ち上がり急に走っていった。


その瞬間、男を目にした瞬間、胸に熱いものが急に上がってきた。


え? 何なの? この胸が苦しくなるくらいの胸の高鳴るこの感覚は!


そう思った時には私は走り出していた。あの黒髮の青年と赤髪の少女の後を追って……





そこからの記憶はよく覚えていない。

二人を追って森に入るまでは良かったが二人を 見失ってからはずっと森を彷徨さまよい続けた。

ある時は魔物を鉄剣で倒して得たドロップ肉を焼いて食べたり、川の水を飲んだりして過ごしたり、魔物の群れと遭遇して死にかけたり、元から持っていた緊急用のパンだけを食べたりと何ともハードなサバイバル生活を森で送りながら彷徨うこと四日間、何と森の中に木で出来た小さなログハウスを見つけたのだ。

私はすぐにログハウスに近づくと所有者がいるのか調べた。

すると所有者の欄になんと私の名前が付いて

いたのだ。


なんで私?


と考えながら家の中に入った。


(中の作りは前の回で話したので省略します)


中に入ると暖炉の火が勝手に付いた。するとその光を反射するように、机の上に白銀に輝く鎧と、鎧と同じく白銀に輝く鞘に入った二本のショートソードが一つのメッセージと一緒に置いてあることに気付いた。

私は机に近づくとメッセージに触れた。

すると宛先人は不明と書いてあったが内容はちゃんと書いてあった。


・ここの所有権とその鎧と剣は差し上げます。

魔法の使い方が知りたくなったり、歴史が気になったり何かしら気になったらタンスを開けるといいでしょう。

なんでものってる本が出ます。では、頑張ってください!


読み終わった瞬間、メッセージは消去された。


多分、アーティさんだな……あの人何者?



とりあえず五日目は家にあった装備をつけてレベル上げと食料調達をした。

そして六日目、この日は昼から雨が降り出した。


今日は雨か……にして雨ってここでも降るんだ?木の中なのになんでだろ?


そんな事を思いながら窓の外を見ているといきなり凄まじい光の柱が百メートル先を通過していった、と同時に轟音が辺りに響き渡る。


「なんなの⁉︎」


最初は目を背け、手で耳を抑えるが、音が止むと同時に私は鎧を着て、二本のショートソードを左腰に下げるとすぐに家を後にし、光の柱が通った場所へと走っていった。



数秒で光の柱が通過した場所についた。

そこは光の柱が通過して着た場所には木一本立っていなかった。

そして、地面はえぐれ、あまりの熱量に地面からは煙が少し立っていた。


この先にこれを起こした張本人がいる。


そう思った私は雨が降る中、その光の柱が通った場所を歩いて遡っていった。


歩くこと数分、雨の中巨大な魔物の死骸が見えてきた。

その死骸は巨大なイノシシの顔が半分だけ落ちていたり、足が引きちぎれていたり、腹わたが出たりと散々なくらい酷い姿だった。


私は鼻を手で押さえながら前を向いて、両目を開いた。


そこには六日前に赤色の髪を持つ少女と一緒にいた黒髮の青年が倒れていたのだ。


つまり、この状況はこの青年がやったこと、 つまりあの巨大な魔物のイノシシを一人で倒したということ。

そんな事を考えると同時にあの時のように熱いものが胸に込み上げてきた。


私はドキドキしながらも男に近づくと顔を見た。

眠っているのだろうか?


そう思いながら額に手を置くと手から物凄い熱を感じた。


「あつ!」


つい声を出してしまった。


いやいや、そんな事より助けないと!


私はそのまま男を背負うとログハウスまで歩いて帰った。


これが私とこの黒髮の青年との再会の一部始終なのだ。


私はなんとか男をログハウスまで運んでくるとまずは上半身の服を脱がせ傷を見た。

初めて男性の体を触った。程よく筋肉もついている体はひとこ……いやいや! 何言っているんだ 私は! そんな事より助けないと!


私は二刀流剣士、回復魔法は使えないため一応の応急処置として消毒をすると包帯を巻い てベットの上で寝かせた。

次に、台所にいくと小さな桶に水を入れようとしたが水が出なかったため、ログハウスの裏にある井戸に水を汲みにいった。


そして水を汲み終わり、扉をあけ、前を向いた瞬間、青年と目があったのだった。

青年は驚いたのか、両目をゆっくりとあけながらも生命力を感じる瞳でしっかりと私を見てきたのだった。


今回も読んで頂きありがとうございます!

今回は初めて女性目線で書いて見ました。

初めてなので多分変な所がいっぱいあると思うので是非感想なんかで知らせて頂けると幸いです。

あと評価なんかもよろしくお願いします!

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