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「いいか、今みたいなことぜったい言うなよ」


王子様がにっこりきれいな笑顔でそう言った。まわりからみれば、王子様がこんなこといってるなんて、誰もわからないんだろうな。


「うん、もういわない」


そう言うと王子様はまた紙に文字を書きだした。





「これ以上は本で調べなきゃ書けないな」


しばらくして王子様はペンをおいた。

わたしはそっと紙に目をむける。字も上手だけど、文章もすごい。わたしじゃあこんなこときっと書けない。やっぱり王子様ってあたま良い。


「全部俺がやるから、おまえ発表のときはちゃんとやれよ。失敗したらころす」


念をおすように王子様がいう。うん、と言おうとしたけれど、ふと、『発表シートの書き方』という題の方のプリントにある、『注意!』の③を目にした。


③写真を最低三枚以上発表に使用すること。

尚、その内の一枚は二人の写っている写真を用いること。


わたしはそっとその項目を指でさした。

王子様はちいさな舌打ちをひとつした。

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