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イグナイトスター  作者: クリスタルラブ
始まりの世界
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キャンプファイアー

キャンプファイアー

夜になって近くのほとりで休息している。夜になると森の不気味さが倍増しており今すぐにでも逃げたいと思う。

「イマジナー、助かった!創造の力って便利だね」


僕はディリーべが湖で体を洗っている最中にタオルと衣類を生成していた。彼が着ていた服と全く同じデザインと性能をしている。


「三人は知り合いなの?」

「昔は一緒にアスピリクターとして勤務していた」


静かな空気が逆に恐怖を煽る。虫の声や鳥の声など何も聞こえない。空を見上げると地上とは対極の美しさを放っている。


アスピリクターは警察のようなもので、事件や事故の調査と片付けをしている。右の胸元には赤色のバッチを輝かせており、白い手袋を着けている。

 

「そういえば、大豆畑の事件は?」

「今はもう復旧している。しかし悪凶夢級の夢像が犯人だと思われていたが……どうも違うみたいだ」

「人のような形跡も見つけられたからね。ホント事件の調査とかは全部第二課所属の人に頼んでほしいよ」


ドールフェは目を細めて疲れた様子でため息をつく。彼女の本業は事件調査ではなく、パトロールや地域の治安を良くする事が本業らしい。


第二課は主に研究をして犯人を突き止めたり事故処理担当である。最近は人手が足りなくなって仕事の効率が下がっていってる。


課長のジュンヴェルトは部下に負担がいかないようほとんど仕事をこなしているらしい。


そして形跡から推測されていることは、ファイラーであることそして圧倒的な強さを感じて長髪のクリーム色が特徴らしい。


「しかし……畑嵐の理由が分からない。ただの嫌がらせの可能性もあるが……しかし復旧には時間を要したからな」 


僕はグラジオラスの特徴を一瞬思い浮かべたが、そもそも性別が違うため同一人物の可能性は低く髪の長さも一致していない。


「グラジオラス……圧倒的強者感を写真から感じるわ……創造者さん。貴方もそう思うでしょう」


僕が大きな丸太に腰を掛けていると隣から冷気を感じて指先を見つめる。白く美しい指先を見つめて少しずつ顔を上げる。

「ローリエ?!まぁ……うん」



アメジー達は突然見知らぬ女性が現れたことに警戒して距離を取る。しかしディリーべは興奮した様子でむしろ彼女の距離を縮めた。


「なんと!このような強者が二人も?!あぁ!さらに芸術が高まっていく!この匂いが刺激してさらにこの力を奮い立たせていく!」

彼の顔は赤く染まっていて息も荒くなっている。

 

「あら……個性的な方もいらっしゃるのですね」

ローリエは至って冷静であった。このような茶番を見ていたアメジーは警戒心を解いてゆっくりディリーべに近づきローリエから距離を離す。


「見ててこっちが恥ずかしい。もうやめてくれ」

「えっと……ローリエさんですか?ごめんなさいね。この人はいつもこんな感じなので。軽くあしらってもらって構いませんよ」


ディリーべは落ち着きを取り戻して、呼吸を整える。


「興奮してしまった。申し訳ない。しかし二人からは特別な匂いを感じる。そして共通して言えるのは創造の力を感じるのだ。特に青髪の君から」


ローリエは少し足先を僕の方に向けて少し苦笑いをして答える。

「私ですか?創造の力は彼の方が元々扱えてましたよ」


「たぎる力としては彼の方が上だが……君からのほうがどうも何か引っかかるような……髪や爪を採取すれば、もっと詳しく調査できるぞ、それなら早速……」

 

その時ローリエは雪の結晶に戻って僕のポケットに入る。

「結構です……創造者さん。私もう姿を現さないかもしれません。なんて冗談ですよ。ですがここが居心地のいい場所なので」


ディリーべは理性を取り戻したようにハッとして少し後ろ髪を掻く。

「すまないね。しかし気になって仕方ないんだ。そして氷の結晶に姿を変えるとは……さらに知りたくなってしまうではないか!」



「あのな、創造者の力は未だに不解明で未知なる力だ。そして髪や爪からではファイラーの能力を得ることはできない。そう研究者の間で言われてる。しかしファイラー第一部隊に所属していたシュアーソングは創造者の力を保有していて、もちろん研究にも使われた」



「でも、結局なんにも分からなかったんだよね。シュアーソングも消息不明で、悲劇が起きたのと同時に消えたから……亡くなったとされているんだ」


僕とローリエ以外にも創造の力を使いこなせる人はいたらしい。その人も今はどこに消えたのか見当もついていなく、捜索は断念され今は消えた幻の存在となっている。






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