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#39 妄想炸裂


「うん……『何かが生まれる』って断定は出来る訳ではないから、あくまでも『こうだったら良いな〜』って遊びの感覚で聞いて欲しいんだけど……良いかな?」

皆さん頷いてくれる

「あくまでも想像の話……空想の物語みたいなものだから、退屈だったら遠慮しないで離脱してね?」

一応、断りを入れてみた


「例えばね、ダンジョンだと……

生まれるダンジョンが複数だったら面白いかな? とかね」

「複数……ですか?」

「うん、ダンジョンって世界にいくつもあるんでしょう? だったらすぐ近くに出来てもおかしくないかな〜。とか、出現する魔物のランクやドロップ品? そういうのが初心者向けのダンジョンだったり、中級・上級者向けのダンジョンだったり……そんな感じだと鍛錬にもなって良いのかな?って思ったの

まぁ、それはこっちの都合なんでそう上手くは行かないだろうけど……」


ふむ……って感じで皆さん頷いてくれる……


大地が出現して短時間でダンジョンが生まれるとか普通の大地では無い気がするのよね……

ダンジョンって魔素とか魔物の死骸? とかの影響を受けて生まれるんじゃなかったっけ?



「あとね、ダンジョンの近くには町も出来るでしょう? 冒険者さん達も沢山来るだろうから、武器や防具? ダンジョン攻略に必要な物が現地で調達出来る様になったら良いな〜とか」


「確かにダンジョンの近くには都市が出来て栄えている所は沢山ありますね」


「でしょでしょ〜!

だから『鍛治・錬金』の工房に役立つ『鉱山』が出来たら良いな〜って思ったの。

武器や防具以外の物もあれこれ作れたらとかね

普通に色んな物の素材となる鉄とか銅とか青銅とか鋼? そんな素材もだけど、ミスリルとかオリハルコンとかアダマントにヒイロカネ……まぁ希少な鉱石はそう簡単には採れないだろうけど……そんな色んな鉱石が掘れる鉱山があると町も冒険者さんもお得かな? って」


「確かに……鉱山から掘り出してすぐに加工出来れば……様々な素材が掘れるのならそれに特化した町が出来ますね」


「それから、色んなタイプの土や粘土?

焼き物の原料になる素材が掘れる山とか。

ガラスとかの材料も取れたりしたらこの()……ここの人達なら何とか作り上げそうだし……

職人さん達があれこれ試行錯誤しながら、得意な焼き物が作れて個性を主張し合える『焼き物の町』が出来たりしても良いかな?」


「それから……『紡績』

糸や布! 魔物から『糸』が確保出来たりするんでしょう? そんな魔物が色々住む森……

『蚕』みたいな魔物がいたら『シルク』なんて特産品になりそうだし……

で、植物として『ワタの木』とか」


「カイコ・ワタノキ? とはどの様な?」


「あっ、『蚕』はね、私のセカ……国ではね、上質な糸を作り出す生き物で。

ワタの木はね、繊維が取れる『綿』が実る『木』なの。確か種からは油も採れるから食用油とか……(でも量が少ないのかも? )

聞いた事なかったらこっちにはないのかもね……」


そんな事を言いながら、もし蚕とかワタの木が存在したらきっとサイズは地球のよりめっちゃ大きいんだろうな〜。

ワタの木って確か一年草だった気もするけど、こっちだったらそんな常識は通じなさそうだし……

なんて事を考えていた


「ここの町にある衣料品店のお洋服はとっても素敵だったけど、お値段が……

だけど、紡績が盛んな町だったら良質な品が安く買えたりするんじゃないかな〜って思ったのよね」


「そうですね……気軽に新しいお洋服が買える様になると嬉しいですよね」ダイアナが言ってくれる

「だよね〜お洒落は気持ちが上がるものね

……男性陣には分かって貰えないかもだけど……」

男性陣はちょっと困った様な顔をしていた


「他にはね〜」

「まだあるのですかっ?!」

「あっ……ごめん……もうおなかいっぱい……じゃなくて十分だね……」調子に乗りすぎちゃった……


「いえっ! ち、違います! もう十分って意味ではなくて、他にも考えられた事があるのかとびっくりして思わず……すっ、みませんっ」

騎士さんが立ち上がって直立不動になり深々と頭を下げた

「あっ……いや……そんなに恐縮しなくても大丈夫だから……ごめんね……なんか気を遣わせちゃって……」


《ほっほっほ……サクラの思考は留まる事をせんからのぉ〜

こうやって話しながらも頭の中では言葉以上の考えを巡らせておるからのぉ〜

儂も人の心を読む事が出来るが、サクラの思考は混沌とし過ぎて追いついて行けんのじゃ》


「の、ノーム様……それは一体どう言う……褒め言葉として受け取っても良いのでしょうか……」

私の頭の中は混沌(カオス)って……

《もちろんじゃ、考える事を放棄したらそこから先には進めんからのぉ〜》

「はい。」他の皆も頷いていた


「サクラ様、続きをお聞かせ下さい」アレスが促してくれる


「えっとね……薬草とか取れるんでしょう?

洗浄用の植物もあるって聞いたから……

他にも色んな効果が期待出来る草や木の実やキノコ類とか……そんな不思議な物が豊富にある林とか森? そんなのがあると良いなぁ~って

薬草じゃないけどヘチマとかあったらタワシが作れるし……

草原や森の奥深くとかじゃなかったら強い魔物もいなくて採取がしやすかったりすると良いな〜とかね」


「なるほど……薬草の森ですか……

サクラ様はどんな効果があると良いとお考えですか?」

……うっ嬉しい……私の妄想に乗ってくれてる~


「うん、回復や毒消し麻痺を治したりっていうのは普通にあるのかしら?」

「あっ、はい。ございます。調合はなかなか難しい様ですが……」

「んっ? そういうのって薬剤師さんみたいな方が作ってるの?」

「はい、薬草の調合は知識があれば誰にでも作れます。

ただ、ポーションや様々な状態異常を治す様な物はスキルが必要になります」

「そうですね……普通に薬草で作る回復薬よりポーションは効果が大きいです

毒消しや麻痺直しも作れますが即効性ではありません」

「上質な回復薬をスキルなしで作るには材料を集めなければなりませんので……」


「そっか〜回復薬ってそんな簡単なものじゃないのね……

じゃあ、スキルなしでも作れる材料が木の実とか果実でなってる木とかあると良いよね……

そんな森が出現しないかな〜」


「あっ……ごめん……ホント無責任な妄想ばっかりしちゃって……

1人で考えてる分には誰にも迷惑掛けないけど、こんな風に話しちゃダメだよね……無い物ねだりになっちゃう……」


「そんな事はございません。

この世界にはまだまだ私達の知らない場所や物が存在していると思います。

サクラ様がお考えになられた物も、この世界の何処かに存在しているのかもしれませんから……」


「そうです。それに魔法や錬金術もあれこれ考えを巡らせて試行錯誤して……新たに生まれる物も沢山あります。そんな風に世界は住みやすくなって来ているのではないでしょうか」


「ありがとう……」

騎士さん達が、私の妄想を真剣に聞いてくれて……

それがただの夢物語じゃないって言ってくれてるみたいで……

何だかとっても嬉しくて倖せな気持ちになった


「じゃあ、更に調子に乗って、ジオラマ作っちゃおうかな〜」

ちょっと涙が滲みそうになったので慌ててテーブルに意識を向ける


鉱山に……山に……森に……


「あっ、そうだっ!

海とかもあるよね? 大地の端っこは海だよね?

港町は繁栄しそうだけど……

内地には湖とかどうかな? 深い所で海と繋がってたりして、海のお魚……魔物? も出たりして

湖のお魚って食べられるかな〜

湖も作っちゃおう!」


……クラーケンとかリバイアサンとか……そんなデカい魔物は通って来れないよね……

海の幸が捕れたら良いな〜海鮮丼とか食べたいよ〜


「それから……動物達の森……

こっちには居ないのかもしれないけど、乳牛や羊に鶏……

天然の牧草地帯もあったりして……

トウモロコシやサトウキビ、大豆とかコーヒーの木……

果実のあれこれあったら良いな〜」

普通は育てたり管理したり大変だけど、この世界なら勝手に育ってくれそうな気がしたり……


「ごめん! 妄想で都合の良い希望を並べてしまいました……」

反応が薄いので多分この世界には居なかったり生えてなかったりするんだろうな〜


「え〜っと、後は……王宮!」

私のイメージの『お城』はやっぱり某テーマパークの『シン〇レラ城』

でもってもっと大きく広くして……

「出来た! フォレストグランのお城よ!」と得意げに披露する


「凄い……綺麗なお城ですね〜」


「わぁ〜本当に素敵です」


「中はどうなって……」アレクがお城の中を覗き込もうとする


「あ〜中までは考えてない……ってかお城の内部までは細かく想像出来なくって……ハハッ」


お城なんて入った事ないし……

あっ、ここはお城の中だった……

私の中のお城は、やっぱり天守閣のある日本のお城のイメージの方が強いのよね……

洋風のお城は外観を想像するのが限界だわ……


「王宮はさっ、これから作るんでしょう?

国のシンボルだし……

どんなお城になるのか楽しみだね。」


あれこれ作ったパーツを適当に配置しながらまずは温泉……大衆浴場作りを頑張らないと……

と、気持ちを新たにした


――つづく――


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