↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/107

#24 改めてシェリーの能力

昨夜は遅くまで村のみんなとあれこれ話をして遅くなってしまった

シェリーの能力は気になってしょうがないけど、それは明日改めて聞かせて貰う事にして休む事にした


ずっとポケットに入れっぱなしだった『闇魔法の魔石』 は天ちゃんの雲を少し分けて貰い、それをクッションにして魔石をそっと置いた

「魔石さん、ずっと狭いポケットに押し込めたままでごめんね、今夜はこの天ちゃんのクッションで休んでね、また明日……おやすみ……」

そう、魔石に声を掛け枕元に置いて眠りについた……


翌朝は早い時間に目が覚めた

何だか遠足とかの行事が楽しみで仕方なくって早く起き出す子供の様でちょっと恥ずかしくなった……

でも昨日の続きを早く知りたくて仕方ないのは本当だから早起きの理由もやっぱりそうなのかな?


朝食を食べた後、神官殿に今日は1日自由行動にさせて欲しいとお願いした

神官殿は快く承知してくれ、

「良い1日を……」と言ってくれた

何だか神官様の御加護を受けた様でちょっとテンションが上がった


出かける時、近くアレクが居たので出掛けて来る事を告げた

「何処に行くのですか?!」と付いて来たそうにしていたが今回は遠慮してもらった

ごめんね〜


天ちゃんに乗って草原を駆ける、風が気持ち良い……

「この辺で良いかな? 」

ある程度村から離れた所に降り立った

魔物対策に広めの結界を張っておく


さぁ!!お待ちかねの昨日の続き『シェリーの能力(ちから)』を聞かせて貰いましょう!!


早速シェリーがアイテムボックスからテントを出す

ペタの村に着いて、テント生活もしてなかったからちょっと懐かしく感じたりして……


ちなみに今は空き家となっている家に住まわせて貰っている。

この村は出入りが割と多いのだそうだ

なのでいつでも住める様に管理している家が数軒あるらしい

私達はその中の一軒を貸して頂いてる感じだ


「今後の旅にとても役立つ機能ですのでお喜び頂けると思います」

と、シェリーがテントの中へ入って行く

私も慌てて後を追った、もちろん天ちゃんも一緒だ


テントの中に入る……いつもと変わらないテント内……

いや、なんか違う……

う〜ん、もっと乱雑に散らかってたと思うんだけど、何だか整理整頓されて綺麗になってる様な……

私、片付けた記憶ないんだけど……

テント内を見回してそんな事を考える

もしかしてシェリーが?


「シェリー? なんかテント内がキレイになってるんだけど、これシェリーが片付けてくれたの? 」

そう、シェリーに尋ねた


「はい、サクラ様、ワタクシの能力ですが、アイテムボックス内でも自由に動く事が出来る様にして頂けました

アイテムボックスに収納した物であれば……

掃除等、ある程度の整理整頓が可能です

ただ、アイテムボックス内は時間経過がないので、お料理やお洗濯は出来ません……申し訳ございません……」

シェリーがそう説明してくれた


「やっぱりシェリーが片付けてくれたんだね

ありがとう!!すっごく嬉しいよ!!助かった!

あの『弱点』のせいでホント、私の生活能力は地に落ちてるから……

これからもよろしくっ!!」

そう言ってはたと思いつく……


「……あっ……ごめん……シェリーに丸投げしようとした……甘えてばかりじゃダメだよね……努力します……」


「サクラ様? ワタクシはサクラ様のお役に立てる事が嬉しいのです……どうか、ワタクシに出来る事はお任せ下さい……」


「ホントに? いいの? そのまんま受け取るよ? 全部やって貰うって我儘を通しちゃうよ? 」

「もちろんです!!ワタクシ、シェリーにお任せ下さい!!」

「ありがとう〜〜シェリー〜〜」と言いながらも、シェリーのテンションがいつになく高い気がしたのは……気のせい?


「サクラ様、こちらへ」

と、シェリーがテントの端に移動する

うん、いつものシェリーだ……

「こちらに手を当てて押してみて下さいますか? 」

「手? ここを押せば良いの? 」

言われた通りにテントの内側を外に向かって押した……

つもりだった……

私の手はテントの内側の生地の感触さえ感じないまま、その手は生地の中に埋もれた……

反射的に手を引っ込めた……

自分の手をマジマジと見る……

何ともない……手は無事だった……

「えっ?!何っ?!手が壁の中に埋まったよ?!なんで?!どうなってるの?!」


「はい、この奥に空間がございます

どうぞこちらへ……」

そう言うと、シェリーは壁……いやテントの内側だから壁ではないけど……の中へめり込んで行き消えた……

《サクラさま〜ボクたちも行こうよ〜》

と、天ちゃんも壁の中に吸い込まれて行った……

「うそっ……何これ……」

一瞬思考が停止したが「ええ〜いっままよっ!!」と壁に突進した


ギュッと閉じたままだった瞳を恐る恐る開けた……

そこは……部屋だった……

ホテルのスイートルームの様な……豪邸のリビングルームの様な……テレビのCMに出てくるお家の様な……そんな、広さが十分にある素敵な部屋だった


「ここは?!」声が上擦った


「サクラ様、精霊様の祠を思い出して下さい」

「精霊様の祠?」

「はい、祠は入口……玄関の様なもの……

その奥に『精霊様の住処』があるのだそうです」


なるほど……祠の奥に精霊様の住処……お住いがあるって事なのか……なんかイメージ出来るね

「うん、分かった、想像できた。精霊様の祠の奥は『亜空間』って感じかな? それで……ここは? 」


「はい、精霊様と同じ様に『空間』を作り出す能力(ちから)でございます。

アイテムボックスの応用の様な力だとお考えになって下さい」


「なるほど……アイテムボックスの中も亜空間の様なもの……って事なのね……うん、確かにそう言われればそんな感じがするね」


「それから、これはワタクシの一存でございますが、モデルハウスを参考に空間をカスタマイズさせて頂きました

間取りを参考にするつもりだったのですが、

付属品……家具等も再現されてしまって……」

シェリーが少し困った様に言う


「モデルハウス!!それでこんな素敵な部屋だったのね!!納得!!」

ウンウンと頷きながら部屋の中を見回した


「サクラ様のご趣味に合う様なモデルハウスにしたつもりですが……如何でしょうか?

……もちろん、他へ作り替える事は可能ですのでご心配なさらずに!!」

シェリーが前半は少しおずおずと、そして後半はまくし立てる様に言った

何だかんだとシェリーは人間味が増してきてる様だ


「すっごく素敵だよ〜

こんな家に住めるなんて嬉しい!!

あちこち見せて貰っても良い? 」

そう言うとシェリーは

「はい、もちろんでございます」と明るく答えた


そして、家の中を案内して貰った

天ちゃんもシェリーと一緒に家の中に入ったそうで《こっちこっち〜》《早く早く〜》と案内してくれた


2階建ての一軒家仕様で、5LDK

それぞれの部屋がゆったりと広い間取りになっていた

リビングだけでも20畳ほどある

和室もあって冬はコタツなんて良いだろうなぁ〜

キッチンも広々としていて使いやすそうだ

もちろんお風呂もあるし、浴槽も大きく洗面所も広かった

2階には主寝室を含め4部屋あった

どの部屋もゆったりとした広い作りで過ごしやすそうだ


リビングのソファーも座り心地は抜群だ

横になったら寝てしまいそうだなぁ〜

寝室のベッドにもダイブしてみた

程よいスプリング……私は割と柔らかめが好きなのだが、これは良い感じだ

ウォークインクローゼットも完備されてるし

……とは言ってもまだ衣服は何も掛かってないけどね

シェリーや天ちゃんも個室が持てるね


「あ〜なんか憧れの新居だなぁ〜」

と呟き、嬉しくなった


ただ……リビングとか部屋は良い……

でも、キッチンとかバスルームとか使えるの?!

そこが最大の疑問で、そして聞くのが怖かった



――つづく――



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。