97.図書館デート?
ちょっと短いっす
「申し訳ないけれど、ミランダは借りていくからね」
クリスちゃんに有無を言わさぬ笑顔で言い切ったティルに連れられ、二人で図書館へ。
いや、クリスちゃんも図書館に用事だと思うのよ。
まぁいいけど。
独占したいのよね?
ずんずん進んでいき、本棚で受付からは影になる場所にまで連れてこられる。
「どうしたティルよ。ずいぶん冷静さを欠いているようだけど」
「あんなかわいい子と一緒にいないでよ」
「まて、私が美少女といたからって焼きもちやくなや」
普段私がトランスティーナ様やカーシャ様と遊んでてもなんとも思わないくせに、突然どうしたんだティル。
まさか、この世界が何らかの作品やゲームだって思い出したのか?
「…ん、冷静さを失ってたかもしれない。彼女はミランダと同じクラスだというし、なんだかミランダを取られたような気がしてしまって」
ゲームとかそういう話じゃないのか…もーしょうがないなぁ。
何があったのか知らないが、突然落ち込むのやめたまえよ。
仕方がないので、握られていた手を離して、後ろから抱き着いてやる。
「何を焦っているのか知らないけど、ちゃんと言葉にしてくれないと何にもわかんないんだよ?」
「うん、ごめん。なんだかミランダが楽しそうにしてるのを見ると、自分が置いて行かれるんじゃないかって感じちゃったの…」
「そっか、大丈夫私はちゃんとティルを支えるから」
「うん、ありがとう」
うむ、落ち着いたかな?
無理するなっていうのに、すぐいろんな事を抱え込むんだから。
たまには私みたいに、仕事を全部まる投げてみればいいのよ。
全部を抱え込むことなんてできないから組織があるのであって、いくら王族としての責任があるといっても、すべてを面倒見る必要なんてないんだからさ。
「適当に仕事は部下にぶん投げるんだよ?まったく昔からの悪い癖なんだから」
「…うん」
くるりと反転したティルが抱き返してくる。
てか、そうされると身長差で私の頭の高さより上にティルの頭が来るのだが…
「こら、頭をぐりぐりすんなっ!顎いたい!吸うな!やめろ!」
「あぁ落ち着く」
「この変態!」
まったくもう、油断も隙もない。
最近のティルは甘え始めると止まらなくなるんだからまったく…
「あの、図書館でそういったことは、できればやめていただけませんでしょうか…?」
「あ、はいすみません」
「っごめんなさい」
まったく、司書の人っぽい人に注意されたじゃねーか。
てか司書の人いつの間に来たんだ?まったく気配がわからんかったぞ。
「ところでミランダ、専門授業の件だけど、一緒に受けるからね」
「は?ティルはもう単位足りてんでしょ?」
「うん、足りてるよ」
「じゃあなんで?」
「授業受けてるミランダを見てたい」
あーそっすかーもうーまぁいいわ好きにしたまえよ。
どうせなら魔法とか教えてもらおう。
せっかくなら下手ながらも全属性を使えるようになってみたいし。
てか、魔物討伐訓練のキャンプも付き合わせるぞまったく。
「ところで、ティル図書館に来たのは目的があったんじゃないの?」
「あ、忘れてた…」
んもう、しっかりしなよティル。
私はティルと分かれ、クリスちゃんを探してみたが見つからなかったので、結局ティルと一緒に資料探しをすることになったのだった。
自分で書いていてもティルが壊れてきている気がする…
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