96.小動物と図書室に向かったら、ティルにあった
しばらくお茶を楽しみながら、実包とライフルの構想を話し合うという、女子とは思えぬあるまじき会話を終え、二人で図書室に行ってみることにした。
貴族学校とはいえ、国内外の資料が集められているはずなので、大いに勉強になるはずだ。
イメージ的には国立国会図書館に近い。
国内で出版される本は大体集まってくるそうだ。
エロ本ないかな?
二人で歩いていると、見覚えのある金髪が前を歩いていた。
「およ」
「どうしたんですか?」
「あれ、ティルだわ」
「え゛っ」
あ、またプルプルし始めたぞコイツ。
良いから慣れろ、この学校にゃ王子もいるんだから高位貴族まみれなんだぞ。
そんなんでやっていけるのかな?別の意味で心配になってきたぞ…
「おーい、ティル」
「あれ、ミランダ。授業はいいのかい?」
「私ら免除だから、こちら国王派のマッケイン男爵のご令嬢クリスちゃん。魔道具師志望の女の子、私以外でクラス唯一の貴族令嬢」
「は、はじめましゅて」
クリスちゃん、噛みましたね。かわいいね。
「うん、はじめまして。ずいぶんかわいらしい子だね」
「こんな顔してライフルぶっ放す子だよ」
「人は見かけによらないなぁ…ミランダ、悪癖出さないでね」
「むり、もう出た」
「むりだったかぁー」
私らが砕けたやり取りをしていたら、だんだんクリスちゃんのプルプルが収まってくる。
慣れてきたかな?
「お、お二人は仲が良いと有名ですが、ずいぶん砕けた感じなんですね」
「公務などではきっちりしておりますわ」
一気に猫総動員して貴族令嬢する。
「黙っていればミランダは最高の貴族令嬢だからね」
「張り倒すぞティル。公務の時はしゃべっても淑女だ」
「ミランダになら張り倒されてもいい」
「アホ」
ぷっと吹き出す音がした。
二人して振り返るとクリスちゃんがわらっている。
ふむ、ツボったか。
「ところで、ティルはどうしてこんなところに?」
「図書館に資料を探しに」
「じゃあ目的地は一緒だ、行きましょう」
「あぁいいよ。フフフ図書館デート」
「おーい仕事しろー」
なんだかティルとじゃれあってしまって、クリスちゃん放置だな。
まぁいいか。
爵位的に追いそれと突っ込んでこれんだろう。
「ところで、ミランダは何の授業を取るの?」
「一般授業は免除だから、全部専門授業にして、天文学と、考古学と、生物学と…」
「どこを目指す気なの…」
「あ、あと全属性の魔法の授業はとる!」
「それ考古学取れなくなるね…」
「な、なんだってぇぇぇぇ」
「前期は、火魔法と考古学の授業がかぶってるんだよ」
ぐ、カリキュラムの授業時間ちゃんと確認してなかったな。
ちゃんと後で確認しよう。
授業が接近してると死ぬことになるぞ。
「それと、ミランダは何か部活に入るかい?」
「うにゃ、考えてない。ティルの仕事でも手伝おうか?」
「こっちは増員してもらってるから大丈夫だよ。学生生活を謳歌したら?」
ふむ、しばらくは遊んでてよいとな。
無理してると思ったのか、ティルは最近人員増を願い出たらしくて顔色もよくなってきてるからな。
ヘタに手伝っても邪魔にしかならんか。
「じゃあ、お言葉に甘えてどこか部活も探してみるか」
「というか、女性陣は手ぐすね引いてミランダの事待ってると思うよ」
「え、何それ怖い」
「ミランダ様は、女性貴族の流行最前線ですものね…」
「あぁそうなんだよ。すでに宝石研究会とか、ドールハウス研究会なんかが付け狙ってるんじゃないかな…あとゴシック愛好会」
えぇーなにそれ、全部私の影響っぽい部活があるの?
てかまて、ゴシック研究会は私が入ったらあかん奴だ。
オタクが公式に近づきすぎると死ぬぞ?いろんな意味で。
評価、ブクマおねがいいたします。




