74.日々のお仕事
錬金術師のユーリさんと、薬師のライトさんが離れにお引越ししてきました。
結果的にお父様と雇用契約を結びましたよ。
で、お二人の荷物がだいたい運び込まれた後で、不足品の申請があったので、中身を精査して許可。
いままで、お金が無くて手に入らずやりたかった研究がお二人とも出来なかったようで、嬉々として申請してきたけど、半分は蹴落としたよ。
医療に関係ない物まで許可は出せぬ。予算は無限じゃないのだっ。
あと、離れロビーのカウンターは、ユーリ・ライトの薬販売受付になりました。
しばらくは今まで作っていた薬の販売を継続するとのこと。
お話を聞くと、既にいろいろな鎮痛剤があるそうで、症状に合わせて処方しているとのこと。
どちらかと言えば漢方っぽい。
乾燥させた葉っぱとか、それを丸めた丸薬、煮だした液とかそういうのをもらえる。
まだ錠剤ってないんだね。
ただ、最近粉薬が出始めたらしく、風邪をひいたら粉薬をもらった。
白い粉すぎて戦慄したよね。
あと、ディベラ親子の話を聞くと、最近ワクチン治療が研究されているんだとか。
天然痘かな?今後は近代医療に発展しそうな予感。
さて、そんな兆しを見せる医療分野らしいけど、やっぱり女性向けの医療はまだまだみたい。
そして、第1回会合を実施。
今後は毎週顔を合わせて情報交換をすることになりましたよ。
今日は、婦人たちに生理用品を集めてもらったところ…そして、絶句することになった。
「えーと…なんですこれ?」
ディベラ親子がテーブルの上に持ってきたものを並べてくれた。
「こちらは、ぼろ布ですね。こっちは縫製所からでる切れ端です。あとこれは…見た目どおり、おまるです」
まじかよーなんだこれー。
これに吸わせたり、受け止めたりするってのか?
「えーと、このぼろ布とか、切れ端に吸わせるんです?もしかしなくても」
「そうです。あるいは、おまるで受け止めます」
「又は、トイレにこもることになりますね。貴族夫人の中には不要になったドレスの内張りを使ってドロワーズの中にあて布とされる方もおりますね」
賢人たちの解説を聞いて閉口。
そらー休むよね。おまるぶら下げて歩けないもん小さいからスカートがあれば隠せるかもだけどさぁ…いや…えぇー
それに、布は見るからに不衛生そうだ。なんじゃこれは。
「おまるだと…匂いませんかすぐに処理しないと」
深く頷くリサさん。
ですよねぇ
えぇーこれはあれか?脱脂綿から開発か?脱脂綿ってどうやって開発すんの…あれ?でも綿織物は普通にあるよな…ってことは、織り方を変えるだけかな?
「こんな不衛生なモノでなく、最善で使い捨てができる吸水性の高い布を開発しませんか…ルイさんを呼びましょ」
後日、布の専門家、服飾師のルイさんを召喚することにした。
その間で、生活に支障がなく布が固定できるような下着の設計図を書いてみる。
どうせドロワの下につけるんだから、現代の下着っぽいものを考えよう。
ただ、まだゴムがないので、ゆるゆるんな物は作れんはず。紐で固定するしかないか…ティルに相談だな。
「というわけでティルよ。布ナプキンってわからん?」
「ごめん、紙しか使ってなかった…売ってるのは知っているけど」
「捨てられるほうがいいんだよね?やっぱり」
「そらね…経血まみれの布洗うの?って思うとねぇ」
「フムス…せめて学校の授業中ぐらいの時間変えなくて持つような吸水性も欲しいよね」
「そうだね…」
うーん、あれか、イメージ図だけティルと練って、試作してもらって改良していってもらえばいいか。
何も私が抱え込むことない。
よーし、ナプキン開発を丸投げするぞー!
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