2.回復して、わかったこと。
ミランダ・ミランディールという幼女に転生して10日目。
やっとベッドから出ることができ、メイドさんに着替えさせられて、髪の毛もセットしてもらった。
風呂に入りたい。
残念ながら、この中世ヨーロッパっぽい世界に風呂はなかった。
その代わり寝ている間に体を拭いてもらったりしていたらしく、髪もサラサラだし、体も汗臭くなかった。
そんなに爆睡していたんだろうか?メイドさんの腕がすごいのか?
風呂はなかったが、トイレはあった。
ただ、寝たきり状態だった間は、メイドさんが持ってきてくれる尿瓶にすることになった。
めちゃくちゃ恥ずかしかったぞ。
メイドさんも結構きれいな女性なんだもん。
そんなプレイに目覚めたらダメだと思いつつも従うしかなかった。
あと、ちゃんと女の子だったよ。ついてなかったよ。
この10日間でわかったことが何個かある。
というか、お母様が丁寧に教えてくれた。
何かの拍子に記憶を思い出すだろうということらしいが、申し訳ない。寝込む前の記憶はマジでないんだ…ミランダちゃん頼むよ。
とはいえ、自分自身30年以上生きてきた中で、5歳の記憶があるかと言われればNOなので、仕方がない。
私の名前は、ミランダ・ミランディール。5歳。
ミランディール公爵家の長女。
上に兄が二人いて、上の兄トステッドがすでに21歳、領地でお仕事中。
下の兄グランデが18歳で軍にいる。
そんで、父がベーカー・ミランディール公爵。
この国、カーフテリア王国の宰相さまだって。
国名がカフェテリアかよと思ったのは心にしまっておいた。
勝手に地球の言葉に反応してはいけない。
で、ミランお母様だが、37歳だった。10代美少女かと思ったぞ。
外国人って20歳越えるとあっという間に老け込むイメージがあったが、お母様お美しすぎる。
これは俺も将来美少女かな?
結局、この10日で記憶も戻らないことと、まだ5歳ということもあり、一時はものすごく悲しんだ両親も、今は落ち着きを取り戻している。
何日目かにグランデお兄様がお屋敷に来てお見舞いをしてくれた。
トステッド兄様はお忙しくて、この王都のお屋敷には来られないから、体調が回復したら遊びに来てほしいとお手紙をもらった。
グランデお兄様はお父様をそのまま若くした感じだったけど、トステッド兄さまはお母様に似ているらしい。
私はお母様似だと思う。
こんな状態ではあったが、今日は家族と一緒に朝食が食べられる。
まだ軽いものとのことだけど、今まで部屋で一人食べていたので、少しは家族らしくなるだろうか?
中身オッサンでも幼女になってしまったからには、この世界での親孝行はしたいとおもうので。
「ミランダ、もう平気かい?」
「はい、お父様。もう大丈夫そうです」
「そうか、では食事の後で、ミランダ宛の荷物を部屋に届けさせよう。病に臥せたと聞いて、派閥の貴族や国王陛下からまでお見舞いの品を頂いてしまった。お礼は私が書くから、ミランダは品物の確認をしなさい」
「わかりました」
「要らないものがあったら言いなさい、私が処置をするから」
お見舞品が届いたのか、まぁ公爵家の令嬢が生死をさまよったとなれば、当然なのかな?
これを機にコネを作りたい人たちもいるだろうし。
ただなぁ、この世界感で俺が気に入るようなものが送られてきているだろうか?
まぁ朝食後に見てみることにしよう。
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