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65話 答え

次の日、世間はいつも通りだった。別にお姉ちゃんは大御所とかじゃないからとかあるかもだけど、大きなニュース、というよりニュースにすらならなかった。いちいち晒しめることもないとのことで大きな出来事にはならなかった。


D社の男性2人は警察所で取り締まりを受け不正がゾロゾロと発覚しD社は倒産にまで陥った。それによりお姉ちゃんをスカウトするところはほとんど少なくなった。


昨日、お姉ちゃんは私のところまでライブ中なのに来てくれたことについて他のメンバーがどうにかしたらしい。そして、


係員「お疲れ様でした!」


一同「お疲れ様でしたーー!!」


ライブは無事終了。私は本来舞台裏で見る予定だったのでそこで見守っていた。


る「うらら♪」


う「お、お姉ちゃん!」


お姉ちゃんが抱きついてくる。


グループの1人「それにしても本当に良かったわねぇ」

グループの1人「もう本当!一時はどうなることやらと……」


る「ごめんごめん。私の身勝手で……」


そのあと私はお姉ちゃんとめっちゃ似ているとかなんでここに居るの?とか質問責めされた。


わ「本当にお疲れ様でした。それとうららさん、無事でなによりですが勧誘がこれで減るとは思いもしませんでしたよ」


う「わ、私は……何も……」


私は捕まっただけなんだけどなぁ。でもまあ、


う「私の方こそ、貴重な体験をありがとうございました!」


わ「ゆ、誘拐が?」


う「違います!!」


何はともあれこれで一件落着というべきかな?


◆◆◆◆◆


ある日の夜、私は絵を描きながら考えていた。ゆうくんがどこへ消えたのかの手掛かりを。はやく探さないと。


でもどうやって探す?『魔界』に行きたいと言うと美鈴ちゃんと彩さんに断固拒否された。だったら他はどこを探せばいいのかということになり未だ手詰まり。


う「………はぁ」


結局なにをしようにも分からないので絵を描く手が止まる。


もし、このまま会えなかったら………?


ふとそんなことをいつも考えてしまう。その度に泣きそうになる。だって辛いんだもん。


プルルルルルッ


う「………ん??」


スマホが鳴り手に取り、


う「もしもし……」


キ『あぁ、私だ』


う「あ、キャンベールさん?!」


連絡先交換してないのにキャンベールさんからの電話だった。もしかしてお父さんから聞いたのかな?


キ『今お前の町の所に居るのだが、今から会えるか?』


◆◆◆


午後23時、明日も学校なんだけどキャンベールさんからの呼び出しは断るわけにはいかない。というか誰からでも断れないかも……


う「あ、こんばんは」


キ「来たか」


いつもの公園でキャンベールさんは待っていた。


キ「さて、そろそろ答えを聞こうか」


う「………」


それは以前キャンベールさんに相談した時の答え。


キ「だがその前に………そこで見ているお前……何者だ?」


れ「あちゃ~バレてた?」


う「え?!れいくん!」


キャンベールさんは茂みを指差しれいくんが出てくる。


れ「僕はただのうららちゃんの友達だよ~♪」


キ「………」


れ「ハハハ………」


キ「………まあいい、こいつが居ても居なくても変わらない。さあ、聞こうか」


う「えっと、私は……」


◆◆◆◆◆


相談した時のこと。


う「あ、あの、キャンベールさん」


キ「なんだ?」


う「私、その、キャンベールさんみたいに強くなりたいんです!」


キ「………始祖光シュピラーはすでに目覚めて力を蓄えていっているはずだが?」


う「はい、でも………もっとこう、根本的にというか……」


この時の私は今でもそうだけど強くなりたいと思っていた。いつも誰かが一緒に居て私だけの力じゃなかったから。


キ「……そうだな………私とてお前の力をちゃんと見たということではない。…………なら提案だが『天界』に来る気はあるか?」


う「え?」


キ「そこではもちろん天使が居る。力の使い方とかはそこで聞いた方が良いだろう。正直、私はあまり教えるのは得意ではなくてな」


う「そ、そうなんですか……」


キ「それから世界中の本が集まった天界ならではの図書館とかもある。知識を深めるならそこでもいいだろう」


『天界』か……『人間界』と『魔界』との3つで世界のバランスを取っているというあれか……


キ「あくまで提案だ。強くなる方法はいくらでもある。例えば実戦とかな」


そ、それもそうだけど……


キ「ほら、お前の親が呼んでいる、行くぞ」


う「………はい」


◆◆◆◆◆


強くなるための方法はいくらでもある、それでその一つが『天界』に行くということ。あのときは時間が無かったから仕方がなかった。今も夜だし無いといえば無いんだけど。


う「行きます………行ってみたいです………」


キ「……そうか、分かった」


れ「なんの話?」


私は一呼吸置いて、


う「あぁ、『天界』に行くか行かないかの話だよ」


れ「っっ?!」


れいくんは天使なのに『天界』を嫌っている。むしろ滅ぼそうとしている。始祖光わたしを利用して。でもそれを分かってかいながら私は意地悪に言った。


れ「ハハハッ……ひどいなぁうららちゃん……そんな風に言うとは思ってなかったよ」


う「ごめんね。でもきっと強くなって帰ってくるよ」


れ「………確かにそういう見方も出来るね」


う「屁理屈だけどね」


れ「そうだね。じゃあ僕は帰るよ」


私のことを監視しているれいくんだけど『天界』ともなれば離れたいらしい。


キ「もういいか?」


う「あ、はいごめんなさい」


キ「今からで悪いな。でも今からだから都合がいい」


う「……?」


キャンベールさんは魔力を集めゲートを開く準備を始めた。都合がいいとはどういう意味だろう?


?「こんなところで何をしているのだ?」


う、キ「っっ?!」


急に声が聞こえ見るとそこに1人の悪魔がいた。なんで急に?何も気配も無かった。キャンベールさんは思わず手を止めた。


?「フム……いたって元気そうだな」


う「………??」


何を言っているの?明らかに私を見てその悪魔は言ってきた。会うのは初めてのはずでしょ?


キ「……こいつ…………かなり強い……」


う「っっっ……」


キャンベールさんがそこまで言うなんて……私は警戒体勢をとる。


れ「それはどういうことかな?」


う「え?れいくん?!」


帰ったんじゃなかったの?いつの間にかれいくんが戻ってきていた。


?「なんだ?」


れ「僕はその言葉にちょっと興味を持っただけだよ~………ほら、行くならさっさと行きなよ♪」


れいくんはここは任せろと言う。


キ「………分かった。信用してもいいんだな?」


れ「お好きに」


キャンベールさんは続きを始める。私はあまりよく分からないけどれいくんの隣へ立とうと、


キ「こっちだ!バカもの!」


う「え?!あ、でも……きゃ!」


ゲートが完成してキャンベールさんに手を掴まれゲートの中へ入って行った。


?「我は始祖光シュピラーの様子を見に来ただけなんだが……」


ゲートは閉じれいくんと悪魔の2人になる。


れ「どうしてそんなに始祖光シュピラーの様子が気になるのかな?まるで前にも会ったかのような、ね」


?「気にしてどうする?」


れ「気になるから聞いてるんだけど頭の理解大丈夫かい?」


?「…………貴様は()()みたいに楽しませてくれるのか?」


れ「っっ?!」


その悪魔は嗤う。

次回は天界であるものを見つける話です。それは今後キーになるものです(自分の考える設定上)。(@^^)/~~~では

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