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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
大悪魔救出?!編
114/139

100話 始祖光(シュピラー)

ヴィンフリート、あいつはクレアと同じ最上位級悪魔の1人で前に1度戦ったことがある。その時はまだ始祖光シュピラーとしての力はまだまだだったけどとても強かった。始祖光わたしを狙っているのも知っている。だけど……


う「ちょ、ちょっと待って!」

ヴ「あ゛?」


ヴィンフリートは魔力を高めながらも話は聞いてくれそうだった。それに美鈴ちゃんの話では……


ヴ「……あぁ、カトリーンから聞いたのか」

う「カトリーン?」


誰それ?


ヴ「あ?聞いてねぇのか?」『バラしてなかったのか?』


ヴィンフリートは少し黙って考える仕草をして、


ヴ「ま、どっちでもいいか」

う「っく?!」


高めた魔力をそのまま私に撃ってきた。弾速が速く避ける暇がなかったので下から上斜めに魔力の膜を張り受け流した。その瞬間にヴィンフリートが近くまで寄って来ていて膜を剥がされそのまま壁まで押された。


ヴ「少しは考えるようにはなったがすでに消耗していて反応が遅れてるな。やっぱり向こうに感じるアレか?」


う「ぐっ……だ、だから、なに……手を、組むんじゃなかったの……?」


ヴ「やっぱり聞いてるじゃねぇか」『まあ最初からバラすと思っていたが……』


え?! じゃあカトリーンって美鈴ちゃんの事だったんだ!

初めて聞く名前だったから驚いた。するとヴィンフリートから聞き捨てならない言葉を聞いた。


ヴ「バラすなら所詮は逃げ腰野郎で残念な裏切り父娘おやこだったってことだ」


う「っっ……!」


逃げ腰…残念…裏切り………父娘おやこ………


う「………ない…」

ヴ「あ゛?」

う「…そんな事ない!」


私はかなり気分が悪くなった。怒ったんだと思う。


う「あなたに美鈴ちゃんの何が分かるっていうの? アスタロトの何を知ってるというの?」


私はアスタロトの事をよく知らない。だけど……唯一昔の大戦を放棄したならそれなりの考えがあったはず!


う「美鈴ちゃんは悪魔のやり方が気に入らなかったから裏切った……アスタロトはその大戦を放棄したから裏切った……その方が良いよ。よほど善人だよ!」


ヴ「ハハハハハハハ!! 悪魔に何を求めてるんだよお前は!全員善人になれってか? そんなの無理なことぐらい記憶のある始祖光おまえが一番よく知ってるだろうが!」


そう言われても私は大戦の事は知らない。誰かが教えてもくれない。


ヴ「悪魔が善人だったならすべてアスタロトのような末路を送ることになるんだよ! だから逃げ腰野郎だっての!」


う「違う! たとえ逃げたとしてもそれは争いたくないっていう勇気だよ!」


勢いで言ってしまったけどアスタロトの事はよく知らない。大戦の事も知らない。


ヴ「それは決めつけじゃないのか?」


う「そうね。だったら聞きにいくまでよ」


ヴ「っっ?!」


魔力を高めヴィンフリートを私から追い払った。

大戦の事情を誰も教えてくれないのは誰もが本当は知らないから。でもアスタロトが何者であるかは本人は知っている。もしかしたら大戦のことも……ならその可能性に賭けてみたい。


それになによりアスタロトは美鈴ちゃんの……友達の身内なんだから助ける理由はそれで十分よ!


う『いける……今なら!』

ヴ「っっ?!」


私は魔力が少ないことも忘れて、さらに魔力をもっと高めていった。


◆◇◆◇◆◇


み「やっと着いたの? 遅いわよ!」

デ「俺はタクシーじゃねぇぞ!」

ゆ「理由はだいたい分かったがよく素直に従ったな」

あ「ここが、魔界?」


俺たちはデトレフが作ったゲートから『魔界』にやって来た。美鈴はよほど急ぎたいみたいでデトレフを叩きまくっていた。まあ俺も急ぎたいのは一緒だが。彩は初めての『魔界』で気分が悪そうだ。すると、


4人「っっ?!」ゾッ!!


遠くなのにとてつもない魔力を感じた。それにこの魔力は……


デ「な、なんだ?!」

み「急ぐわよ!」

ゆ「分かってる」

あ「うららちゃん…なの……?」


そう、この魔力はうららのものだ。しかも危ない方だ。以前にソレを俺はヒシヒシと感じたから分かる。


ゆ『壊れてるなよ……うらら』


もしかすると暴走しているかもしれないうらら目掛けて4人は急いだ。


◆◇◆◇◆◇


リ、ブ「っっ?!」ゾッ!!

ア「……」


うららの魔力に驚き唖然とする傷だらけの悪魔。アズライールにすでに圧されていた。


リ「こ、この感じ……前と同じ……」

ア『なるほど、暴走というやつか……』

リ「な、なんなんだよ始祖光シュピラーって!」


リュカはいよいよ始祖光シュピラーが何なのか分からなくなっていた。悪魔として是非とも欲しい始祖光ちからのはずなのにその始祖光ちからは想像以上に危険な物だと感じとっている。


ア「見たまんまだな。だからこうして私が『居る』」

リ「それが卑怯なんだよ! 反則だろ!」


ア「ならお前はその反則的な力とともに大きな大きな使命と責任感を背負えるというのか?」『まあ悪魔にそんな事言ったところでだが』


リ「っっ?!」

ア「ん?」

リ「責任感……使命……」『そうだ、俺はアバドン様の力を受け継ぎ……』


リ「って! 騙されねぇぞ!」

ア『チッやはりか』


始祖光ちからを得ることはアズライールの言う通り責任感が重くのし掛かる。天使の知識と経験の集合体なだけあってそれとともに記憶もある。つまり情報。


ア『そんな物をたくさん持たされて始祖光シュピラーはどんな気持ちなのだろうか? 私なら耐えられないな』


アズライールは始祖光シュピラーの力の1つとして分かっている。


ブ「今は違う」

リ、ア「……?」


ブォウンが口を開く。


ブ「その光は闇に飲まれる光でも、闇を穿つ闇でもない……まるでその両方を凌駕する()()()()のよう」


ア『悪魔にやられる天使でも、悪魔も天使も手出し出来ないほどの暴走でもない、ということか……なら』


ブォウンの言い回しをアズライールは解釈する。


リ「お、おい! どういうことだよ!」


ア「分からないのか? 始祖光シュピラーは今暴走の力をっ……?!」ヒュンッ!


リ、ブ「っっ?!」


アズライールが喋っている途中でその『存在』が消えた。つまり2人の前からアズライールが居なくなった。残された2人は、


リ「消えた……? なんなんだよマジで……」

ブ「……」


◆◆◆◆◆


れ「暴走するほどの魔力をコントロールし始めたのか……」


れいはいつもみたいに遠くからいつの間にか観覧していた。


れ「始祖光シュピラーとしてどんどん力をつけてるね。…さて、僕はいつ行こうか……んん?! うららちゃんので気づきにくいけどあっちからのは……」


うららと別の方向からの魔力を感じとっていた。


◆◇◆◇◆◇


……っっ…!…………っっっ…?!!

ち、力が想像以上に溢れてきて止まらない?!

記憶もたくさん頭に流れ込んで来る! 頭が痛い!


う「っっう?!……ぐっ!………ああああああああ!!」


ヴ「……っっ」


普段使う魔力量のストッパーが外れ魔力がどんどん流れていくようにゴッソリ持っていかれたと思っていた魔力ですらゴマ粒と思えるくらいの魔力が溢れ出てくる。


い、意識が!…飛びそう……なんなのよこれ……

魔力ってなに? 力ってなに? 始祖光シュピラーってなんなの?


う「あああ……あぁ………ああああああ…!」


ヴ「こりゃぁスゲェ…」


溢れる力を抑えようにも今までの比ではなく抑えることが難しい。どうしちゃったんだろう私?


っっ?! アズライールさんが消えた?!


アズライールさんが消えたことを感じた私に、そのアズライールさんの魔力と記憶も入ってきた。


う「っっつぅ?!」


も、もう…ダメ……耐えられ…ない………



ゆ『うらら!』



っっっ?!!

どこからかゆうくんの声が聞こえた気がした。すると左手のマークが輝きだした。


◆◆◆◆◆


デ「うお?! なんだ!」

み「それは?!」


ゆ『…っっ……うらら、待ってろ……すぐに行く!』


同じくゆうくんの右手のマークが輝きだす。


◆◆◆◆◆


『力の共有』の証…分かる……ゆうくんが来てくれる……もう近くに居る……


…お願い…私に力を……貸して!


う「っっ……っぅぅぅ………っっ……」


私は必死に溢れる力を抑える。

こんなところで、始祖光わたし自身に苦戦してる場合じゃない、アスタロトを美鈴ちゃんを愚弄したヴィンフリートを許さないためにも!


そしてついに溢れる魔力が落ち着いた。


ヴ「おいおい、これが始祖光シュピラーか?……なんつぅ目してやがる……」


ヴィンフリートも驚くほどの力の塊が目の前に居る。


私は暴走すると目が碧眼あおから緋眼あかになるらしいけど、今の私は片目は碧眼でもう片目が緋眼のいわゆるオッドアイで、背中の羽は2枚羽から4枚羽になり、頭の輪は大天使のように普通の天使とは違く進化した姿になっていた。

暴走の時の力を物にした?ようです。次回はマークについて触れていきます。まだこの章は考えうる感じ長く続きそうです。


さてさて今回で100話です! すごい不定期更新ながらもエタらずやってこれた自分自身(普段は飽き性)を自分で褒めたいくらいです! という訳で前回も知らせましたが「勝手に100話記念」の話と共に更新します! 1万文字超えたのでいつもみたいな感じで見ると少し長く感じるかもしれないので注意です。(@^^)/~~~では

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