87話 うららと双葉
今回もゆうくん視点です
『魔界』に行って美鈴の父親であるアスタロトを助け……られたかどうかは置いておいて、美鈴からそれについての話を聞いた次の日(月曜日)。
う、こ「あ、ゆうくんおはよう」「おはよう」
ゆ「おはよう」
いつもと同じように教室に入ると挨拶される。それで席に座るやいなや、
と「何で悠翔はいつも女子に挨拶されるんだ?俺は天野以外のだいたいに無視されるんだが……」
ゆ「お前はそういう運命なんだよ。諦めろ」
と「ひどくね?!」
前の席の徳田が話しかけてくる。
と「だがまあ、天野はいつも俺に挨拶してくれるからもしや俺に興味があって……」
こ「うららちゃんは誰とでも公平な人だからそんなの関係ないわね」
と「だ、だったら若原も俺にも挨拶しろよ!」
こ「そういえば最近新しい毛糸と針を買ったのよ。何か作ってあげましょうか?」
と「無視すんなぁぁ!」
小春は徳田に一言言ってから無視をして徳田は怒っていた。
◆◆◆
とまあ、こんな感じで一週間が過ぎていきまたまた土曜日。
ゆ「はぁぁ!!」
?「ギャァァ?!」
魔物を見つけたので素早く刈り取る。
ゆ「ふぅ、こんなもんか……」
天結界を解除して……っっ?! 少し離れたところから魔力を感じ向かうことにした。
そこにはうららが居た。何してんだ?
ゆ「よう」
う「あ、ゆうくん」
その後いろいろ話していると、
ふ「ちゃんとゆう!誰よその女!」
聞いたことのある声が聞こえたので振り向くと、
ゆ「またお前か、双葉」
ふ「またお前か、って何よひどくない?」
ゆ「今度はなんだ?なんでここに居る?」
ふ「た、たまたま通りかかっただけじゃない!それよりその女は誰だって聞いてるの」
双葉はうららを指差しすごい目で見ている気がする。
ゆ「別に何も、同じ学校の同じ学年の奴だよ」
う「は、はじめまして……」
うららも礼儀正しく挨拶する。ヤジ飛ばされてるだろうにしっかりしてるなぁ。
ふ「そんなこと知ってるわよ!そんな髪と目で知らない奴なんて居るの?私だって学校で見たことあるわよ。外人が日本に何の用よってね」
う「……」
うららの一種のコンプレックスを言われて少し嫌な顔をする。
ゆ「おいおい、それはさすがに言い過ぎじゃないのか? うららもあまり気にするな」
う「……うん、分かってる……」
双葉の今の言葉にさすがに少しイラついた。俺はうららをなだめるように言うと、
ふ「わ、私との対応が違うわよ!おかしくない?」
ゆ「知るかよ」
あぁもう、本当にめんどくさいな。
ふ「名前は?」
う「え!あ、天野うららです」
ふ「そう、で、ゆうはこの天野うららとどういう関係なの?」
どういう関係って……敵視ばっかで仲良く出来ないのかよ。
ゆ「何って別にただの同じクラスの友達だよな?」
う「う、うん、そう」
うららと相づちを交わす。
ふ「へぇ、それ以上の関係じゃないってことね……」
それ以上ってなんだよ……
ふ「びっくりしたわ。ゆうがこの前の女も含めて女ったらしかと思ったけど、そうじゃなかったのね」
う「この前の女?」
ゆ「っっ?!」
この前のって美鈴のことか?!うららがこっちを見てくる。
ゆ「い、いや、そんなわけねぇだろ!」
ふ「私をタブらかした罰よ♪」
何がタブらかしただ! 双葉はそのまま振り向き帰っていった。
う「……」ジーー
ゆ「……」
う「ねぇ、この前の女ってなに?」ジーー
ゆ「え、あ、美鈴のことだよ!この前、双葉と話してたら美鈴がきて私の彼氏だの言ってきたってだけだ……」汗
う「っっ?!み、美鈴ちゃんは、ゆうくんのこと……」
ゆ「ちっっがぁうぅ!美鈴のいつもの辛いだっつーの!」
う「そ、そうなの?………でも本当は……」
ゆ「あのなぁぁ……」
うららの誤解を解く為に30分かかった。
◆◆◆◆◆
俺の知らない間、双葉は独り歩いていると、
?「可哀想な女」
ふ「っっ?!え?だ、誰?」
突然声が聞こえ双葉は立ち止まる。辺りを見渡すが誰も居ない。
?「あぁ可哀想可哀想」
ふ「だ、だから誰なのよ?!」
黒い霧みたいなのが現れて双葉の近くに寄る。
?「理解させようにも素直になれない女」
ふ「な、なんの話よ……」
霧はどんどん双葉に近づく。
?「出会って間もないのに想いを寄せるとは哀れだな、惨めだな、滑稽だ」
ふ「お、想いって……そんなんじゃないし……」
霧は双葉の顔付近まで近寄り、
?「力をやろうか?」
ふ「力?」
?「そうだ、欲しいものを我が物にすることが出来る力だ」
ふ「そ、そんなの、あり得ない……」
?「あり得るとも。『百聞は一見にしかず』だ」
ふ「………」
霧は、霧から人ではない手が出て来て双葉の頬を撫でる。
ふ「…………私……」
?「素直が一番だ」
ふ「…………………………残念」
◆◆◆◆◆
せ「ねぇ、知ってる?遺体バラバラ事件?」
こ「えぇ、テレビで最近よくやってるわね」
り「しかも意外と近い場所だよね。この前のストーカーだってそうだったじゃん」
せ「………」
学校がある日、クラスメイトもそうだが町全体でそんな話を耳にするようになった。遺体バラバラ事件、その名前の通り遺体がバラバラにされて見つかるからそんな名前がついた。
う「悪魔の仕業なのかなぁ?」
ゆ「さあな?」
小声で話す。
み「だったら魔力とかが少しくらい残るわよね?」
う「っっうひゃっ?!美鈴ちゃん?!」
り「美鈴じゃん!いつの間に……」
ほんといつの間に来るんだよ。クラス違うだろ。
み「うららちゃんのいるところに私が居なくてどうするのよ」
り「はいはい、分かった分かった」
はいはいで済ますなよ!凛花も美鈴に毒されてきている。これが悪魔の力なのか!
れ「うららちゃん、ちょっといいかな?」
ゆ「てめえもどこから現れたあぁ?!」
澪弥がいつの間にかうららを誘っていた。他も驚いている。
れ「いやだなぁ~3股で最低な奴はお呼びじゃないんだけど……あ、今は4股だっけ?」
ゆ「…………コロス」
り、こ「やっぱりゆうって変態だったの?!」「ゆうはマシだと思ってたのだけど……」
み「……っっフッ」
ゆ「………」
こいつらまで!くっそ……………死にたい……
れ「今だよ」
う「っっえ?!」ガタッ
澪弥がうららを連れ去った。
み「っっああちょっと?!待ちなさい!私のものを返しなさい!」
り「ほんとうららって変わったよね」
こ「良い傾向じゃない」
せ「人気になったってこと?」
こ「まあそれもあるけど」
り「あれ?ゆうは行かないの?ごめん、4股の変態さん間違えた」
暴飲暴食して忘れたい………チクショウ……
久しぶりに日常的な話を書きました。別にどうということはないんですが。前に言った波乱の展開部分は想像におまかせします。次回は天魔の攻防にまで話を持って行きたいと思っています。(@^^)/~~~では




