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◆第二十五章:戸畑 峯子 その二


 小町ちゃんが失踪したことになって四日たったのにまだ学校はざわついている。

 最近は更に気付いたら財布からお金が突然消えるとかいう神隠の噂も広まっているわ。

 三人も失踪者がでたのだから噂に尾ひれはひれついても仕方ない……。


 でもそんなことはどうでもいいの、どうせすぐに四人目が消えるもの。


「……失礼します。」


 ここは小町ちゃんから相談を受けた生徒指導室。


「……よく来てくれたわね静海。」


 私は目をつけていた静海を呼び出した。

 なるべく痕跡を残さない為、スケジュール管理をしていたら時間がかかってしまい金曜日になってしまったわ。


 本当に嫌な仕事。


 今この部屋は静海と私の二人きり。

 静海はいつも同じクラスの神谷、小林、三奈木と行動を共にしているから一人になったところを狙うのは大変だったわ。

 逆にいってしまえばあの三人も怪しいのだけどまずは静海よ。


「単刀直入に言うわ静海、あなたはこれをご存知?」


 私は胸ポケットからカードの端を見せる。

 私のカードを見て静海は動揺したようだ。


「……どうして先生がそれを?」


「今起きている失踪事件を調べてたら拾ったの。」


 本当はなんにも調べてないけどいったもん勝ちよ。


「今学校で失踪している三人と何か関係があるんじゃないかと思ってね、二人目の夏見もカードを持っていたらしいじゃない。」


 静海は無言だ。

 何かを知っているが言えない、そんな顔をしている。


「静海はこのカードを持っているのかしら、石田が消える前にあなたもちょっとだけ失踪してたわよね?」


 静海は答えない。


「何か知っている事があったら教えて頂戴、先生はあなたの味方よ。」


 これで答えてくれればどんなに楽だろうか、静海は何か悩んだ表情をしてる。


 まるで私を見定めるみたいな、生意気な目。


「……言えないってことは隠し事があるってことね。」




 とりあえずこの娘も捕まえないとね。


 私はカードをポケットから取り出して静海に向ける。

 静海はそれに気付き立ち上がるが関係ない。


 私も準備はしてきている。


 私はカードからそれをだす。

 静海の回りを取り囲むように現れるのはナイロンロープ。

 静海を傷付けないよう広めに用意した輪、そこから私の手元にロープの端が伸びている。

 私はそれをつかみ引っ張ることで静海にロープが絡み付く。


 これを一発で上手く結べるように今日まで小町ちゃんと練習してきたのよ。

 簡単には逃げられないはずよ。


 カードは触れてなければ対象を吸収出来ないけどロープに絡まった静海を纏めてカードに入れてしまえば問題ないわ。


 静海は突然の事態に焦っている様子で必死に抵抗してくるがロープに腕が絡まって恐らくカードを持っていても使えないでしょうね。


 まずは一人、次は学芸部の連中よ。




 私がそう思った矢先、静海の顔色が変わる。

 何かを決意したような、そんな生意気な顔だ。




「先生は敵なんですね。」




 静海がそうゆうと彼女の制服の裾からカードが出てくる。

 そんなところに持っていたのね。でももう何をだしても無駄よ。




 そう思った私は気付く。


 そこに人が描かれていることに。




 次の瞬間カードからその人物が現れる。




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