テンションダウン
「話さないといけない感じですか‥‥?」
今俺は、自分の家のリビングのテーブルを境に正面に香奈とさちと向かい合うように座っている。
正座している。
「そりゃーねぇ?こんな面白い話題さぁ?ねえ?兄さん」
さちは興味津々だ。
「隼人?わたしも色々と知りたいなぁ」
香奈の上目遣いは強烈で断ることを封じる事ができる香奈の強い武器だ。
「わかったよ、」
そう言った途端、二人の顔から笑顔があふれでた。
しまいには後ろから☆スター☆が飛び出てきた。
「まず、何を言えば良いの?」
質問に答える形式の方が楽そうだ。
てか、必要以上には答える必要ないし。
「じゃあ、付き合って何ヵ月?
どっちから告白!?
どこが好きなの!?
キスとかした!?」
すべてさちの攻撃だ。
兄に120%のダメージ。
「多いな‥‥」
「まだ1ヶ月もたってない」
「あっちから」
「なんだろう、色々と?」
「まあ、した」
これって言っていて死にたくなるな‥‥。
「へぇ~良いですねぇ」
さちは俺が答え、その回答に納得するとにやにやしながらそう言った。
「けれど、何か、柚葉ちゃんごしに追っているように見えるのはうちだけ?」
さちは突然、よくわからない事を言い出した。
俺は理解ができなかった。
「追っている?どゆこと??」
「いや、わからないならいいの」
珍しく、すぐに食い下がったさちだった。
てか、香奈は質問してこないんだな。
「へぇ、毎日連絡とかしたりする?」
質問は全部さちからだ。
「まあ、するよ」
「ドライブとかした?」
「したよ」
「デートは?」
「した」
「つ‥‥いなぁ、な‥‥で‥‥ろ‥‥」
また、ボソッと香奈の一言。
「ん?香奈?何か言ったか?」
「うん!?いや何でもないよ!?」
「それと私そろそろ帰るね‥‥」
香奈はあきらかに来たときより
疲れている?
辛そうになっている?
よくわからないが、来たときよりあきらかに元気さうとは見えない。
「そっか、じゃあ途中まで送るよ、危ないし」
そう言って、途中まで香奈を送るために外に出るために薄着だったので、パーカーを羽織った。
「わかった、ありがとうね、隼人」
「それじゃあ、さち行ってくるわ」
さちに留守番を任せて俺と香奈は外に出た。
正確には香奈を送るために。
「なんか、疲れてるように見えるけど大丈夫か?」
心配くらいはしたい俺。
幼馴染みだから香奈の事はよくわかる。
「ううん、大丈夫だよ、心配してくれてありがとうね」
香奈と会話があまりおぼつかない、
会話がすぐに途切れてしまう。
昔はそんなことなかった。
「俺が柚葉と付き合ったのをきっかけに気を使ったりとかしちゃってる?」
付き合ったりとかで気を使われる気がした俺。
そして香奈の立場がもしも、俺だったら気を使ってしまうと思うからだ。
「うーん、どうなんだろうね‥‥」
そう言い、最後に少し、笑えていない笑顔を見せた。
「じゃあ、もうここでいいよ、送ってくれてありがとうね」
もう、香奈の家も見えるし、心配する必要はないか、
香奈に向かって軽く手を振り、そしてUターンして来た道を戻り始めた。
なんか、久しぶりで季節感とか設定とかいろいろ忘れた‥‥。




