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うわさのぱんだうさぎ

 スライムを殲滅しながらそんなことを考えていたら、千紗達が戻ってきた。


「おにーちゃーん! おっきいの捕まえたよー!」


 千紗が白黒の物体にまたがってやってくる。

 リザと純華ちゃんは左右でそいつの首にかけたロープを引っ張っていた。


「おー、立派なパンダラビット捕まえたな! 怪我はないかー」

「だいじょうぶー!」


 まあ、千紗とリザのレベルがあればこの階層のモンスターなんて一捻りだからね!

 純華ちゃんだって急所でも噛みつかれない限りHPを削られることはないだろう。


 その重量百キログラム超。

 ジャイアントパンダとほとんど変わらないその体躯であるが、モンスターだけあり非常に力が強い。

 しかしここはダンジョン。

 ダンジョンの不思議パワーw があれば、こんなデカブツでもJS三人で余裕で捕まえられるのだ。


「遊ぶんなら結界の中で遊べよー。結界のタコ糸ふんずけないように気をつけてね!」

「わかったー」


 まあ、動物なんて基本的に障害物は避けて歩く。

 ドミノとか立てているところを猫が見事に避けて歩いて行く動画を見たことがあるし。

 良く物を倒したり引っ掛けたりしている猫は、ご主人さまの気を引きたくてわざとやってるんだとか。


 三人は『結界』のタコ糸に足を引っ掛けないようにみまもりながら中にパンダラビットを引きずり込んだ。

 ご愁傷さまw

 これから無茶苦茶にされるかと思うとモンスターながら同情する。


「千紗ちゃん、千紗ちゃん。こんどはわたしが乗っていい?」

「いいよー。とう!」


 千紗がパンダラビットの上から飛び降り、その席を純華ちゃんに譲る。


「んじゃ、ちょっと歩かせるね! けっこう上下するから気をつけて」

「うん。わかった」


 パンダうさぎが純華ちゃんを乗せながら、ぴょんこぴょんこ跳ねて陣地を跳ね回る。

 世界最大とか言ううさぎでもこれはできんだろうな。

 ボス部屋の毛玉もでかいはでかいが、半分以上が毛だからね!

 中身は乗れるほど大きくはない。


 でかいやつと言えばネズミ系でもこの層にいるはずだが、彼女らと来ている時に見たことはない。

 なにせ公式名称:ビッグマウス。通称ホラ吹きマウスと言われているように、とにかく人を騙すというか擬態がうまい。

 体毛の色や模様を周囲に合わせて完全に溶け込むものだから、僕でさえ見つけるのに苦労する代物なのだ。

 しかもこいつは基本非アクティブで、なにか衝撃でも与えない限りピクリともしないからね。

 ダンジョン内のモンスターは基本的に何も食べる必要はない。

 檻に閉じ込め放置しても餓死することはないそうだ。

 人間を食うモンスターもいるがそれは嗜好品扱いらしい。


「すごいです! ウサギさんに乗れるなんて! 絵本の中に入ったみたいです!!」


 ここがアミューズメント層と言われる訳がわかる光景だね!

 すっごくファンタジーだ。

 着ているのが体操服ブルマでなければ!

 ファンタジーというよりエロ方面のほうが似合う光景だ!

 やはり、二層ではロリ服を着せるべきだったか?

 こっちなら正しくファンタジーだが、さすがに売値が普通に十万超えるにような服着て、ダンジョン入りはなぁ。

 二層ならほとんど損壊する危険はないとは言え、コイツラを取り押さえる時は地面を転がったりもするだろうし。

 事実体操服の一部は砂とか草の汁で汚れちゃってる。

 かといって取っ組み合いしないとボスとは認めてくれないからね。


 戦う前に着替えさせて、遊ぶときにまた着替えるとか?

 ピーターくんならともかく、モフリ重視のこいつじゃそこまではしないだろうな。

 純華ちゃんなんか全身でもふりたいがためにおなかぺろんしちゃうほどだし!


「じゃあ、そろそろみんなでモフろうか?」

「うん!」

「了解」


 純華ちゃんが、うさぎからぴょこんと飛び降りた。


「あれ、リザは乗らないの?」

「妾は最初に乗りましたので」

「リザちゃんじゃんけん強すぎ!」

「わたしは全敗だったので最後だったんです」


 しょぼんとする純華ちゃんも可愛いな!


「流石に三人同時に乗るのは無理か」


 HP全損してすぐに光になりそうだね。

 いくら小柄とは言え三人合わせればほぼパンダうさぎと同じくらいの重量はあるだろう。

 しかもATKはずっと上なはずだし。


「うん。いっぺんに乗ったら潰れそうだったんで、じゃんけんで順番きめたの」

「賢明な判断だな。大物だけに生息数? が少ないからね。こいつを光にしちゃうと次を見つけるのが難しいかもね」

「やっぱりそうなんだ。乱暴にしないようにしなくちゃね」


 千紗はそう言って優しくパンダうさぎの背中をなでだす。


「このパンダっぽい柄! いやされる~」


 少女と小動物? が戯れる光景って癒やされるよね!


 パンダって言ってるけどちょっと模様が違う。

 顔あたりはおんなじなんだが、手足が白くてお腹とお尻の当たりが黒だ。

 お腹のところがハイレグっぽくて、バニーガール風の衣装に見えることから、バニーなんて呼んでるやつも多い。

 バニーって厳密には子うさぎの意味らしけど、このデカさはどう見ても子うさぎじゃないよねw

 モンスターに子供がいるか知らんけど。

 大きさには多少の違いがあるが湧いて出るらしいので、基本的には子供はいないというかできないとは言われてはいる。


「むむむむ~」


 ちょっと純華ちゃんや、なにしてんの?

 なんかお腹の下に手を入れ踏ん張ってるんだけど。


「おもーい!」

「なにしてるの? 純華ちゃん」

「千紗ちゃん、手伝って! お腹ナデナデしたい」

「おお! 確かにこの格好じゃ、お腹撫でられないね!」

「天才か?」


 確かにうさぎは伏せの体勢だから、お腹を撫でるには向かない


「じゃあ、千紗も手伝うよ! リザちゃんも手伝って!」

命令受諾(オーダー アクセプト)


 三人がお尻をこっちに向けて、うんしょとばかりにパンダラビットのお腹に手を入れひっくり返す。

 ボスと認めたせいかバニーちゃんはもうなすがままだ。

 見事なハイレグぶりを晒してw へそ天になったw


「おー! おなかもふさふさー」

「抱きまくらにしたい」

「あったかいです~」


 ブルマ突き出してバニーのお腹に突っ伏す三人。

 これが人間のバニー? なら、おかされるー、みたいなシュチュエーションだね!

 なんか涙目になってるぞ! バニーちゃんw

 暴漢に捕まった自分を不運と思って天井のシミでも数えてるといいよ。

 って、ここはオープンフィールドだった。

 天井はないね!


「思った通り! お腹のほうが毛が少し薄いから、体温が直に伝わってきます。このままここでお昼寝したいです」


 ああもう、寝ちゃいそうだよ純華ちゃん。


「うんうん、わかる! こんな抱きまくらほしい。持って帰りたい!」

「同意」


 三人共目がトロンとしてるよ。


「ちゃんと見張ってるからお昼寝してもいいぞー」

「ありがとうおにーちゃん、ちょっとねるー」

「導師、お願いします」

「せんせい……すみませ……」


 純華ちゃん、最後まで言えてないよw

 お疲れさんだね。

 今日のことが楽しみであんまり寝られていなかったのかもね。

 遠足前のこどもかよw とか思ったら子供でした。


 三人並んでブルマ突き出しながらお昼寝している光景ってどうなの?

 なんかちょっと犯罪臭するんですがw

 睡眠薬嗅がせて誘拐してきたみないな非日常感がたまりません!

 リアルブルマ自体非日常だけどね!


 なんか女性の解放運動? から始まったブルマだけど、女性の手によって闇に葬られたという、いわば召喚された勇者が魔王を倒したあとで、召喚した王様に裏切られて闇に葬られるようなそんな哀愁を感じるw

 平和になったあとで勇者の存在は邪魔だよね!

 女性を迫害していた魔王は倒され、役割を終えたブルマは闇に葬られめでたしめでたし? と言う訳だ。

 で、ラノベならここから勇者ならぬブルマの逆襲が始まるw

 闇に葬られたはずのブルマがこっそりコスプレやAV界で生き残っており、復讐のため、力を溜めているのだ!

 なんちゃって。


 うん、暇だw

 変な妄想がはかどるね。

 女の子たちの寝顔と寝ブルマは可愛いけど、みまもりめでる以外やることないからね!

 周囲のスライムほぼ殲滅したから、当分近寄ってくるやつはいないだろうし。

 アミューズメント層のスライムは動きが鈍いから這い寄るにも時間がかかるのだ。


 まあ、たまにはこんなのもいいかもしれない。

 三日連続の入ダンだからね。

 純華ちゃんは一日は講習と試験だったし。

 みんな慣れない環境で緊張してただろうし、もふもふと全力で遊んでいれば電池も切れるかw


 僕は少女たちの憩いの時を邪魔するものが出ないよう、静かに見守ったのだった。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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script?guid=on異世界のジョブズに、僕はなる ~定年SEの異世界転生業務報告書~
もよろしくお願い致します。こちらは異世界ファンタジーになります。
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