2. Sideモモ 第2王子の隠しルートは私の物 最終話
私は、男爵令嬢のモモでーす。
ピンクの髪のヒロインちゃんです。
まあ、ヒロインちゃんって自覚があるのは、もちろん前世の記憶があるからです。
この世界の事もめちゃめちゃ詳しいの。
この世界は
「ブタの王子とキスをしよう。」
ブオキスの愛称で親しまれていた、乙女ゲーが元になっています。
私は、前世の攻略情報の記憶がしっかりしてるから、ハーレムルートから派生する第2王子ルートに完璧に入れたと確信しているの。
他にも転生者がいるか少し不安だったけど、ここまで来たらもう安心。
あとは、生徒会室で生徒会長の引継ぎをしている、第2王子のリック様を魅了すれば、
ゲームクリアー。
私の推しはリック様なのに、裏ルートだから入るのが難しくて玉にキズなの。
これがゲーム通りだった、ブタ状態のオグマ元王子は馬小屋に居るはずだから、私は安心してリック様を魅了しよう。
王族1人しかブタにならない呪いだし、大丈夫。大丈夫。
しかも生徒会室には、魅了済みの生徒しか居ないわ。
さあ、攻略しましょう。
コンコンコン。
私は3回ノックをして入室します。
あぁ、リック様が尊い。
金髪の髪、青い目、そしてスチルでも素敵だった笑顔。
そして王太子になった自信からくる、男らしさ。
そして、何といっても素晴らしいCV。
他作品でも、イケメンボイスばかりやってる素晴らしい声。
装飾品も美しい。
でも残念、魅了無効の指輪をつけている。
でも大丈夫、だってそうよね。
私が手を上げて合図を送ると。
傍に居た生徒会の役員たちが、リック様を抑えて
指輪を外した。
リック様怖がらないで、どうして震えているの?
あなたはすぐに私の物だから。
「イリヤ、すまない。」
ボワン。
嘘。なんで。
なんでリック様がブタになるの?
ちゃんと攻略手順も間違っていなかったのに。
どうして?
「ぴぎぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
「大丈夫です。リック様。今キスをします。イリヤさんと違って、私ならブタにだってキスできます。」
ちゅ。
そして、何も起こらなかった。
「なんでーーーー、キスしても戻らないのーーーーー。」
まさか、元王子のブタのオグマが人に戻っているかもしれない?
どうして、オグマにキスするキャラなんてもう残ってないはずなのに。
まさかあのメイドに。
でも何で、キスしたのにリック様がブタから戻らないの。
何か設定あったかしら?
ともかく、今は馬小屋に急がないと。
「ぴぎーー」
「リック待っててね。私今から馬小屋調べてくるから。
皆さん。リック王子を丁重に扱っておいて。」
「「「はい。」」」
/**/
馬小屋ではメイドのミナと人に戻ったオグマが抱きしめ合っていた。
「な、なんでオグマ様が人に戻ってるの?
ずるい。
ずるいよー。」
メイドのミナがこちらを見て、笑いながら日本語で話しかけてきた。
『ヒロインちゃん、どうしたの?リック王子戻せなかったんですか?
ファーストキスなら人に戻せたのにね。ハーレムルートでキスしたのかしら。』
に、日本語?転生者?
メイドのミサが転生者と理解してしまったが、モモは第2の推し宰相の息子とすでにキスしてしまっていたので、
もう遅かったのだ。
『ファーストキスとか、もう無理だよ。』
『モモさん、落ち込むのは早いですよ。
リック様を諦めるなら、人に戻す方法教えて差し上げますわ。』
『戻す方法って何よ。』
『まだ、ファーストキスできて、第2王子に好意を抱いているのは。
第2王子付きのメイドのアリサさんのはずだから、生徒会室に連れていったらいいわ。』
『分かりました。ありがとうミナさん。私リック様を戻してみせます。
推しには人間でいて欲しいから。』
モモは、馬小屋から走り去った。
「修整ギガパッチのメイドのキスで、ノーマルエンドをモモさん知らなかったのね。
確かノーマルお友達エンドだったかな。」
ミナがこんなことを言っていたのも知らずに、推しを助けるためにモモは走っていた。
この後、メイドのアリサによって人に戻ったリックはイリヤと結婚し、国王になれた。
この事件以来、決してイリヤ以外を愛することは無かったという。
モモは推しを手に入れることはできなかったが、ファンディスクの隣国の王子を攻略するために魔王を復活させることに失敗して体を乗っ取られて、精神をブタの体に移されちゃうのは、
また別のお話。
「ぴぎぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
完
/*****/
あとがきのコーナー
最後までご覧いただきありがとうございます。
京安藤しーぷです。
リックへのざまぁ感が足りませんが、
モモは最後にブタになる。
それもまた、男爵令嬢の務めなのかしら?
1作目の醜いブタの王子様が
3000PVを達成した、喜びから、
別視点増やしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
4 5 6 7月は更新頻度減ると思いますが、
8月にはまた、色々書くと思います。
よろしくお願いいたします。
「ブタの王子とキスをしよう。」
ブオキスの愛称で親しまれていた、乙女ゲー
は架空の物です。実際の人物とかは居ません。
フィクションです。
ありがとうございました。




