俺が決めた。
妹が男モノのパンツとパンツ(ズボンでいいだろ)を買いに行ってる間に、立体駐車場から一番近いトイレに逃げ込む。
個室に入ったはいいが、これからどうすんの?状態である。
とりあえず脱いで、下半身の開放感を手に入れたが、気持ち悪い。新しいパンツとパンツ(ズボンである)があってもこのままじゃ履けない。
このまま洋式の便座に座るのもなぁ、と立ちながらため息をつく。
というか、妹は大丈夫だろうか?
初めてのお使いみたいなもんだよな。しかも男モノ。
あれ?お金どうしたっけ?
渡してないな。
………やばい気がしてきた。
「お金?なぜそんな物が必要なの?私が選んであげたんだから感謝して跪き、献上するのが正しいのじゃなくて?」
想像上の妹は、腕を組んで優雅に言い放った。
後ろに黒服が4人いる。四天王かな?
………………いや、流石にそれは無いな。
無いと思いたい。
あと、自分は四天王に入れないタイプだろうと勝手に決めてごめんなさい。
俺は現実逃避する様に、昨日の夜の事を思い出した。
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全裸土下座の見知らぬ美少女が部屋にいる。
この議題は、俺の脳内会議ではどうにもならなかった。
なぜならミエソウさんが大声で主張して、それどころじゃなかったのだ。
『先っちょ見えそうやん!でも見えそうで見えないからええんや!見えそうな角度が最高やな!見えそうで見えないの境地や!もうちょっと明るい状態やと絶対見えてるでこれ!影の見えそうはこんなにもか!新しい境地ひらいたでこれ!あの山をミエソウ山と名付けよう!』
こんな感じで俺はこの時、目だけの生物になっていたのだ。
いや、一部主張してくる他の部位もあったが。そこはまぁ男の子だし。
すると、ミエソウ山に動きがあった。
いや、ミエソウ山というか、その前にあった頭がね。
「khrygcdsfghmbrl」
目の前の金髪美少女が何か言ったようだが、聞こえない。
美少女という大地が激動し、隆起し、ミエソウ山はミテモエエノ山になった事で、俺のグソク山もまた隆起し、俺は前屈み山になり、そのまま床に額をつけて、今度はこっちが土下座ポーズだ。
土下座のまま、どうやったら踏んで貰えるか、もとい、どうやってここを乗り切るのか考え始めた。
まず、言葉が通じないっぽい。
さっきの出来事がリアルなのだとしたら、空から来たって事だ。
発音も無理やりな感じで、地球な感じ(知らんけど)がしない。
意思疎通が出来るのかは重要だ。じゃないと、こっちの要望を伝えられない。
踏んで下さい!という要望が!
いや、違うな。
この美少女が地球外生命体で、何故か自分の部屋に居て、何とかコンタクトを取ろうとした。
更に困った事に、何故か服を着てない。
既に服を着る文明は通り過ぎたのかもしれない。
着てないから見える。
見ても仕方ない。
…………ミテモシカタナイ山か!
そこではっと顔を上げると、既にそこにはミテモシカタナイ山は無かった。
代わりに『俺の心の妹であり、彼女であり、嫁のアリスたん。』のコスプレを着た何かがいた。
アリスたん!
俺の前でアリスたんのコスプレをするとは、中々の猛者!
頭の天辺から、足の爪先まで寸評して進ぜよう!
まず顔。
100点。
まるで2次元から来たような顔だ。
寧ろこの子の2次元がアリスたんか?ってなぐらい。
次は胸部装甲。
…………200点。
控えめ、だがしかしってやつ。
脱いだ時のギャップが大事なのを分かってる様な目立たなさだ。
いいね!
服装、小物。
87点。
いや、作りはマジ凄いです。
俺も、もし妹がいて、アリスたんのコスプレして貰うなら、これです。
寧ろこれ以外無いと言っても過言では無いです。
だからこそ逆に!逆にね!このクオリティならもっとイケると思うんですよ!
期待を込めて87点です。
あと一点。
妹はぁぁぁああ!縞パンにぃぃぃい!決まってるやろうがぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
公式でパンツ映らないから完全に想像、いや創造の世界ですが。
可愛い妹のパンツは縞パンって決めてるから。
ん?
そう、俺が決めた。
妹は縞パン。
ん?
あれ?
意思疎通出来た?
流石縞パンやな。
そうそう、そんな感じ。
いや、パンツはあんまり、っていうか絶対に見せないぐらいのスタイルで!
ん?
そのパソコン欲しいの?いきなり?
うーん。
ま、タブレット買ってから殆ど使ってないし、いいよ。
え、そんなに嬉しいの?分かった、分かったから。
分かったからパンツ見せなくていいよ。
いいって、いや、男の目は勝手に動く物でね?
見なくてもいい、見ちゃダメと思っても勝手に動くのよ?
だからね?
くっ、細かい意思疎通がダメなのか、ホントは見たいのを見透かされてるのかわからん!
見せんなっつーの!ヒロインの安売りは許さん!
チクショウ!
この後、美少女がパソコンを取り込んで、ちゃんと意思疎通出来るまでもろパンされた。




