エピローグ「希望」
その後、レオンはユートピア基地からの定期通信が途絶えたことを不審に思った軍本部から派遣された調査隊に回収された。酷く衰弱したレオンから調査隊は事の一部始終を聞き、調査を開始。無事だった”人間”は誰一人として発見されず、軍は惑星・ユートピアの放棄を決定した。
そして、時は流れ3年後。
「ここが、”バグズ”が起きた惑星・ユートピアですか」
「ああ。全然、ユートピアじゃないけどな」
戦艦の艦長席にすわる男が懐かしそうに、その星を眺めた。
あの日、ヘレナ・マッカーサーが引き起こしたバイオテロは、その姿から”バグズ”という名称で呼ばれるようになり、連日報道された。 それに伴い、レオンにも目は向いたが、軍が情報漏洩を恐れて、レオンがかかわっていたことを握りつぶした。
それでも、レオンがバイオテロを制圧した功績は認められ、昇進。あの時のヘレナと同じ階級まで上り詰め、大佐の権限を用いて、”バグズ”に対するワクチンの開発を進めてきた。
「ようやく……ですね。確か幼馴染の方が……」
「本当に長かった」
感慨深げにそうつぶやき、レオンは目を閉じた。数秒だけ目を閉じていただけだが、十何年の記憶が一気に思い出された。
レオンは目を開き、ディスプレイに映った緑の惑星を見つめる。
「ようやくお前を迎えに来ることができたよ、シャーリー」
はい。どうもMake Only Innocent Fantasyの三条 海斗です。
今回の話はRPGを作るかSTGを作るかの話になった時に没(結局RPG製作になったため)になった話を小説として書き起こしたものです。なので、すこし短めになっています。
ちなみにバグの言葉はアナグラムになっていて、もどせるようになっています。興味があればやってみてはいかがでしょうか。物語の一つの面をみることができます。
この話は特に後味の悪さを意識して書いてみました。エピローグはそうでもないのですが、バグの正体だったり、シャーリーのことだったり、と後味の悪さを出せたかなと思います。この話を企画書に起こしたとき、想介には趣味が悪いとものすごく言われましたが。
なんにせよ、こうして形になってうれしく思います。……STG化したかったんですけどね。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
まだまだ稚拙な個所もあります。それでも頑張っていきますので、また機会があればお会いしましょう。
では、この辺で。
Make Only Innocent Fantasyでした!!




