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何でも屋の誓約  作者: 紫月 凛
一章〜何でも屋と元若頭様の世話係〜
10/12

9

「ここだよ〜。俺らのアジト。」


 セナがサトルに連れてこられた場所は今はもう使われていない海の近くの倉庫だった。倉庫の中には毛布や食料など生活に使っているのであろうものが散乱していた。そして、サトルから漂ってくる()()()()が倉庫内に満ちていた。


(麻薬らしき物はない。まぁ、いくらバカでもそこら辺に放置なんてしな―――いえ、多分あの箱の中ね。)


 セナは流石にバカでもそこら辺に置いてないだろう、という考えをすぐに改めた。食料を入れているいくつかの段ボールに紛れるようにして麻薬がギッシリと詰まった段ボールが置いてあったのだ。


(そうだったわ…この世には想像を絶するバカがいるんだったわ。まぁ…これ(サトル)以上の奴も探せばいるんでしょうけど。)


 麻薬の保管場所はすぐに分かったが、セナは念のための確認としてサトルがそれを持ってくるように誘導することにした。


「あれぇ〜?ここ、海の近くなのに潮のしょっぱい香りじゃなくて甘い香りするねぇ〜?なんでぇ〜?」


「おっ!分かっちゃった?!サキちゃんも俺らとキメる?!」


 セナは純粋な好奇心からの疑問で言っているように演技をする。しかし、演技をする必要があるのか、と疑いたくなるレベルでサトルはセナの思い通りに動いてくれた。

 段ボール箱の中から麻薬が入った袋を取り出し、セナに一粒渡す。それは小指の爪程の大きさで雫の形をしていた。


「あっ!サトルさん!先にやってたんすか?!」


 セナが麻薬の錠剤を一粒貰った所で二十人程の男女が倉庫内に入ってきた。様子を見るに、麻薬の売買から帰ってきたらしい。


「ゴメンゴメン!ほら、さっさとやろうぜ!」


 セナが見ている横でサトルを含めた男女達は各々が麻薬の錠剤を口に入れていく。何人かは倉庫から出ていったが、倉庫内に残った者達は気絶するように眠りに落ちた。セナは自分以外、起きている人間がいないことを確認してから麻薬を口に入れた。


(甘いくて高揚感に包まれる感覚、そして強い催眠作用…ドリーム・ドロップね。)


 セナは麻薬の種類を特定した。ドリーム・ドロップとは麻薬の一種で服用すると強い高揚感が得られる。まるで、強く肯定されているように感じるらしい。だが、その肯定は偽りだ。偽りの肯定を得られる薬、それは思春期の子供や不満を抱いている奴らには甘い誘惑なのだろう。誘惑に負けて麻薬を摂取したら取り返しのつかないことになる。だから、裏でも麻薬の取り扱いには()()()()は気をつけている。バカみたいにばら撒く奴はすぐに消える。


(最近、国内…少なくともここ(都内)では麻薬を商売に使っている奴は古参の子達だけで新参の子の中にはいない。ってことは表と繋がってるわね。)


 セナはロライの背後にいる勢力について考えるが、情報が少ないため、詳しいことはあまり分からない。


(ま、解析も終わったし、もう分解していいわね。)


 セナは異能を発動した。一瞬で麻薬による高揚感が消えた。

 セナの異能は自己治癒というものだ。それは怪我を瞬時に治すことができる。また、ある()()()()の知識があれば毒の分解も可能だ。異能は鍛えれば鍛える程、強くなる。セナの場合、怪我をし、それを治す、ということを繰り返す程、治る速度が上がる。異能を使わなければ傷は普通の速度で治る。


(分解終了。一旦ここを離れましょう。)


 セナは倉庫を出て拠点へ戻っていった。

異能者は異能がどんなもので傷が治る速度が常人より多少速いです。

本文のどこに入れればいいのか分からないため、後書き(?)の欄に書きます。

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