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お父様からの手紙と一旦休学

学校生活は順調に進むかと思えたが、

商業ギルドからお父様の手紙が届く。

急いで読んで見ると下記の様な内容。


「元気でやっているか?エリオス。

 糸の生産はお父さんとお母さんで協力して

 少しづつ増えているが、それ以上に織物の生産量が増加。

 商業ギルドからもたらされた飛び杼の影響で

 糸が圧倒的に足りなくて生産が止まっている。

 キルテル村内の失業者も増えている。

 何か対策があれば教えて欲しい。

 またチェリーちゃんも寂しがって泣いているので

 そのうち戻ってきて欲しい。」


!!!

大失態だ。糸が足りなくなる事は想定されていたが

量産出来る体制には出来ていない。

事態はこちらの想定を上回るスピードで進んでいた。

開発資金を稼ぐ為に飛び杼を商業ギルドに売ったのは

どうやら早すぎた様だった。


前世のイギリスでも飛び杼の影響で、

かなりの失業者が出たと記録に残っている。

それを考えると厳しい事態になっているのは想定出来る。


少し考えた後、2週間の休学を申請する。

このSOSに答えなければならない。学業は後回しになる。

都市の生活に慣れてきて楽しくなってきたが

作りかけの部品を持ってキルテル村に帰らねば、

村の雇用が他の村や都市に奪われて生活できなくなる。

メイヤーさんとチェリーちゃん家族は生活できているだろうか。


急いで商業ギルドに向かった。

なけなしのお金を使って、護衛の方を雇ってもらい

飛び杼で儲けたわずかの資金をも吐き出す。

急いでキルテル村に戻るしかない。

この時、実はトーマスさんとメイドのイザベラさん、

アナトハイム辺境伯とご隠居様に情報が筒抜けで

商業ギルドと付属学校を通じて行動を捕捉、

追跡されていたがエリオス君は全く気が付かなかった。

後で一連の行動を問い詰められる事になる。


実はこっそりと幼馴染のニーナさんに黙って王都を出たのだが、

後日激しく怒りを買って引っ叩かれる事になったが、

その時はそこまで考えている余裕が無かった。

女心を理解出来ていないエリオス君でした。

お父様からのSOSに応じて部品を持ってキルテル村に向かいます。

前世での史実を知りながらも、あえて目を瞑った失態に

強く衝撃を受けながらも学業より生産を優先して一旦帰ります。

実際はチチキトクスグカエレ、ではありませんでしたが。

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