表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

第8話 腹黒シスター

ここまで読んで下さりありがとうございます。大変勝手ながらこれまで投稿してきた7話を推敲し直して、より面白い内容にしたいと思います。ゴールデンウィーク明け頃に投稿し直すのでもし良ければ見て行ってください。ご愛読頂きありがとうございました。

「同好会何はいる?」

 この学園に入学してから早2週間が経ち、ニワトリに起こされる生活にも慣れてきた。学園から寮までの一本道に生えている白い花の木もだんだんと枯れてきて、季節の移り変わりを感じる今日この頃。目下俺たち学生の間で話題に上がっているのは同好会に関することだ。


『僕は商業系のとこに入ろうと思うんだ。』

 一口に同好会と言っても、魔法、錬金術、歴史、剣術など幅広い種類のものがある。この同好会というもの実は結構重要で、ここで成果を出すことができれば将来の出世がしやすくなるため学園に在籍するほぼ全ての生徒が同好会に入ることになる。


「商業系か。確かにカイは商会長の息子だし納得だな。ミロはどこに入るか決めてる?」


『ふっ、よくぞ聞いてくれた。……俺は推理研究会に入るぞ。』

推理研究会……かなりマイナーだが


「それまたどうして?」


『今、王都で連続殺人事件が起きているのは知ってるよな』


「まあ、それくらいは。」

 最近の王都はどうにも治安が悪い、殺人事件の他にも街中で全裸で頭にパンツ被った男が出現したっていう事件もあったし。


『クラスの女子が言ってたんだよ。最近の王都は物騒で怖いって。でだ、もし俺が犯人を突き止めるようなことがあったらどうなると思う。クラスの、いや、王都中の女性が俺に惚れるに決まってるだろ。』


『な、なるほど……』

あまりにぶっ飛んだ理論により俺もカイも苦笑を隠せない、が確かにミロらしい理由だな。

 懸念点があるとすればミロの頭じゃどう頑張っても犯人を捕まえることは出来ないであろうことと、推理研究会は多分殺人事件の捜査なんてしていないということだ。



カイもミロも自分が行きたい同好会をしっかりと決めていた。俺はどうするべきか……そんなことを考えてあまり周囲をよく見ていなかったのが原因だろう。


『ガァン』

ちょうど廊下の曲がり角で急ぎめに歩いていた少女とぶつかってしまった。そして、少女が持っていた水晶と思わしきものが床に落ち、割れてしまったのだ。


「ご、ごめん、大丈夫?」

学園内では珍しい修道服を身に纏った少女だった。白色の髪に水色の瞳が修道服とマッチしていて少女の美貌を際立たせている。


『……』

少女は動揺したのか俺の反応に対し沈黙を保ったままだ。


「ええと、」


『だ、大丈夫です。そ、そちらこそお怪我とか、は あ、ありませんでしたか。』

少女、もとい彼女は瞳を潤ませ、声を上擦らせながらそう喋りかけてきた。あざとい……そう思った。


『この水晶を片付けたら、ついて来てもらってもいいですか?神父さんに水晶のこと報告しないといけなくて』

萌え袖でこちらを引っ張りながらそうあざとくお願いしてきた彼女の、瞳の奥の冷徹さを俺は見逃してしまってた。


王立貴族学園の最東端にある古びた教会。


『あんた金いくら持ってる?』

 着いて行った先で待っていたのはカツアゲだった。おい、さっきまでのあざとさどこいったんだよ。いや、もちろん水晶を壊してしまった俺にも責任があるわけだし弁償はしなければならないと思っているのだが……。

しかし悲しいかな、俺は貧乏下級貴族のため手持ちの金が全然無いのだ。


「120ルーン。」


『……』


「あ、今朝10ルーン落ちてるのを見つけたから130ルーンだ。」

あぶないあぶない、金額を間違えるとこだった。


『……20万ルーン、この水晶20万ルーンなんだけど』


「……」

え、どうしよ。


『……使えないわね』

悪かったな貧乏で。


『仕方ない……あなたここで働きなさい。』


「働くってどんなことをすれば。」

労働条件を確認しておくことは大切だ。簡単なお仕事だから、とか言って実際には闇バイトでしたなんていうのは現代日本だとザラだった。


『例えば、教会の掃除をしたり、貧しい子供達のために炊き出しをしたりまあ色々。でも、あなたに一番やって欲しいことは悩んでいる人を教会に呼び込むことね。』


「それはどうして、仕事が増えるだけじゃないか?」


『協会でお悩み相談をすると、利用者は私たちシスターにお布施をしないといけないの。一回につき大体一万ルーンが相場って感じ。で、その金は全部わたしの懐に入れていいことになってるの』


「思いっきり金目当てじゃん……」


『金貰わなきゃこんな仕事やってらんない。安月給だし、上司がうるさいし……』


『と、に、か、く、私のお金のた……借金を返すために頑張って働いて』


「お前ほんとにシスターかよ……」

こうして俺は水晶を割ってしまった分の代金を弁償するために、教会で働くことになってしまったのだ。

ここまで読んで下さりありがとうございます。大変勝手ながらこれまで投稿してきた7話を推敲し直して、より面白い内容にしたいと思います。ゴールデンウィーク明け頃に投稿し直すのでもし良ければ見て行ってください。ご愛読頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ