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大切な場所


 瀧本の唇と舌は奏真の上半身いっぱいにキスをする。短パンもパンツも脱がされ立ち上がったモノを口の中へ入れ、瀧本は躊躇なくチュパチュパと吸いついた。


「うっ、ぁ……っっ……、たき、もとさ……お、俺も……」

「ん? ……まえは、いいんだよ」


 布団を邪魔そうに横へ退かすと奏真の足を広げ、後ろの入口を丹念に舐めてくる。奏真はいたたまれない気持ちになった。


「うんぅ! ……し、したい、んだよ……」

「なんで?」


 瀧本は手の甲で口を無造作に拭いながら、ムクリと起き上がり布団の上にあぐらをかいた。

 奏真の手を引っ張り起こし、向き合って自分の上に座らせる。

 不満そうな顔だ。奏真も口を尖らせる。

 なんでって……、あんたが大切だからに決まってんじゃん。あんただからだよ。

 薄暗い部屋の中、瀧本の人さし指が奏真の下唇をツンツン触る。奏真はその人さし指をパクッと咥えた。

 奏真は視線を落とし、口の中で指の腹に舌をひたりと当てる。瀧本を見上げながら口をすぼめ、ずぷずぷと指を口の中に埋めた。全部を咥えると中で舌を動かし、指に舌を絡め顔を上下させる。

 瀧本はあんぐりしたまま。今にもヨダレを垂らしそうな表情で奏真を見ている。そんな瀧本へ「ちゃんと俺だってできるよ」と、奏真は指を口に入れたまま、可愛く小首を傾げた。


「ね?」


 瀧本がゴクリと唾を飲み込んだ。それを見て奏真に自信が湧く。瀧本の欲望に火を点けることができたと思うと嬉しくなった。


「……ね? じゃないの」


 奏真を膝から下ろすと、瀧本はパンツを脱ぎゴムをいそいそと装着した。


「そんな……アレだ。指でそんななのに……」


 ブツブツ言いながら、瀧本はまた奏真をそっと布団へ寝かせ足の間に顔を埋めた。奏真のモノを舐めながら、さっき奏真が濡らした指をうしろへ忍ばせる。

 今の奏真にいつもの意地っ張りはない。入ってくる異物を奏真は全神経を集中させ感じようとした。快感の波が押し寄せ、興奮が湧き上がる。瀧本の全てに愛おしさが込み上げる。


「っ……はぅ、……んぅぅ……ぁっ」

「入れて……いいか?」


 奏真は瀧本を見つめコクコクと頷いた。

 早く、早く欲しい。瀧本さんで満たして欲しい。

 そう願いながら、奏真はゆっくりマバタキして瀧本を見守った。

 起き上がった瀧本は奏真の足を折り曲げ、先端を入口に当て擦りつけながら、慎重にカチカチのモノを潜らせていった。

 昨日したばかりで解れているはず。なのに、瀧本のモノをいつもよりも、もっと大きく感じた。瀧本が興奮しているのが嬉しい。もっと熱くなって欲しいと願う。

 瀧本は奥まで全てを収めると覆い被さり、奏真をギュウッと抱きしめた。


「……っ……やべっ……お前が、エロいことすっから……」

「……っす、……から?」

「もう、イきそうだし……動けねぇじゃねーか」


 怒っているようなセリフで「メッ」という顔をする。奏真は情けなく微笑み、ぎゅうっと瀧本の首に腕を回し、額と額をくっつけた。


「動かなくっていいよ。俺、ずっとこのままがいい」

「可愛いこと言いやがって……」


 瀧本はゆっくりと腰を突き上げた。グリッと感じる部分を擦る。鋭い刺激が奏真を貫く。


「ぅあっ!」

「うっ……くそっ……」


 瀧本はイくのを堪えるように眉間にシワを寄せ、奏真を見つめながら感じる場所を丹念に攻めた。芯から生まれる快感に筋肉がこわばり、奏真の背中がのけぞった。


「はぁ……っぁ…ンッッ、んァ、はぅ……」


 うっすら目を開く。している時の瀧本の顔が奏真は好きだ。セクシーでカッコいい。野生の動物みたいだと思う。


「っ……」


 瀧本は上半身を起こすと、腰を出し入れしながら奏真のを握り上下に扱いた。


「ぁあ、……ぅんっ、っは、……ぅぇ? ……やっ、あっ、んぅ……はっ、は、あ……でそっ」

「はぁ……はぁ……ぅまっ……すげぇ……いい……イっきそうだ」


 扱くスピードに比例し、瀧本のが出し入れを早める。グチュグチュと激しく立つ音。


「ふう、っん、あぁ、ん、あっはっ、ぁ! んあ、う、でる、出るっ! っ! っんうっ!」

「……っ……んんっ!」


 奏真は瀧本の手の中で弾けた。同時に、体内で瀧本のもドクン! と脈打つ。ビクビクと痙攣する奏真の中で瀧本もビクンビクンと震えているのに、それでも弱い部分を擦り続けてくる。


「んっ……うう……」

「はあ、はぁ……あ、っうあぁ……あっ、あっ、はうっ!」


 低い呻き声に、奏真の高い声が重なる。

 全身の毛穴から汗が吹き出すほどの熱。瀧本の背中も汗まみれだ。その背中を奏真は必死で掻き抱き、瀧本の太い腕がギュウウッと強く奏真を抱きしめた。

 瀧本さん……大好き。


 二人の息がやっと整い瀧本が顔を上げた。

 玉の汗が浮いた額を、奏真の額へコツンと当てる。


「お前の口でされたらさ、出ちゃうだろうがよぉ。もう、すぐだよ。きっと、ピュッ! だ」

「それじゃダメなの?」

「お前の顔を見るのが好きなんだよ。さいちゅうのよぉ」


 最中って……。

 ストレートな言葉に反論できない。

 奏真は全身の火照りが頭にどんどん昇って来るのを感じ、逃げるように視線を伏せた。

 瀧本は起き上がると台所でタオルを絞り、自分そっちのけで奏真の身体を丁寧に拭いた。自分の身体も適当に拭き布団へ戻ってくると、奏真の肩を抱き引き寄せる。


「……だから、ふぁぁ……お前は、しなくていいんだよ……分かったか」


 隣からすぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。

 腕枕する瀧本の顔を見つめ、奏真は思った。

 ホントはすぐにでも寝たかったのにね?

 奏真はこれ以上ないほど体を寄せ、温かな胸に頬をくっつけた。


 俺、ここが好きだよ。……ここが好き。







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