学校の日常
朝のホームルームも終わり、以前に作ったゴーレムを実戦で何とか使えるようにする案をノートにまとめていた。
「今日はどんな改造をいたしますの?」
ゴーレムについて何かしていると必ずゴーレム好きの少女が目をハートにして見ていた。
「んーゴーレムは持ち主の魔力を使って動いている」
「うんうん」
「もちろん戦闘時は持ち主と離れている」
「うんうん」
「しかし持ち主とゴーレムが離れているのに、何故動けるのか……」
「確かに」
「それはゴーレムには魔力を一定量貯めることができる、その貯めた魔力で動いてる」
「それでそれで」
「もし仮にゴーレムが魔力を攻撃に回すとすぐに魔力がなくなり動かなくなる」
「うんうん」
「しかも、攻撃するということは相手にダメージを与えなければならない」
「確かに」
「そうなると一回当たりに消費する魔力がこのサイズのゴーレムだと約3分の1も消費することになる」
「そんなにも」
「しかもそれは全く動いてない場合に限る、戦闘しながらだと最悪一発も撃てなくなる場合もある」
「だからゴーレムは殴る蹴るしかないのね」
全部肯定してくれるのですごく話やすい。
「その通り、そしてその問題を解決したのがこのゴーレム」
「おぉ~」
「このゴーレムは前に見せた時みたいに4つに別れることができる、つまり魔力切れが起こる前に別の核を付け替えればすれば実質的に稼働時間は…」
無駄にためて緊張感のある雰囲気をだす、ミルシアの唾を飲む音が聞こえた気がするが、緊張感があるのはユウキとミルシアだけなので周りは休み時間なので普通にうるさい。
「無限だ」
かなり真剣な顔で言う、そしてなぜかそれに感動しているミルシア、いつしかユウキとミルシアの周りには少し変な空間ができていた。
ふと時計を見ると授業の開始5分前になっていた。
「そういえば1時間目なんだっけ?」
「さー、わすれましたわ」
机の中から時間割りが書いてある紙を取り出す。
「えー…っと、戦闘実習…」
「えぇ朝一からそれですの?」
「いや私に文句いわれても…」
「兎に角更衣室に行きませんと」
2人は微妙に慌てながら更衣室に向かった、更衣室に着くと他の生徒の半分ほどは着替え終わっており授業に間に合わないと確信したユウキたちはゆっくり着替え授業に向かった。
グランドに出るとすでに授業が始まっていた。
「遅ーい!、今まで何をしていたぁー!」
暑苦しさで有名な教師が注意する。
「はい、戦闘時にゴーレムを使用し運用する方法ついての問題点と改善案を話し合ってました」
「む、それなら仕方ない」
遅れた理由が授業内容に即した物になっていたおかげで許されたようだ、横からミルシアの安堵がきこえる。
「いいか!、この時間はいかなる戦況にも応じた戦い方を学ぶ授業だ、いくらお前ら子供だろうと魔物に遭遇すれば大人と同じように戦わなければならないし生き延びなければならない、従って今回の授業は盗賊などに襲われた場合の多対1の戦闘とする、またその逆の複数人で1人を相手にする場合を同時にする」
思っていたよりも割と実戦的だが相手がクラスメートになるだろうしユウキは詰まらない授業になるだろうと思った。
そして…。
「どうしてこうなった…」
ユウキはクラスメートに四方を囲まれている。
「お前がそこまで詰まらなそうにしているからな特等席だ!」
「えぇ…」
「アーノイドを倒したら今学期の戦闘実習の授業を全て免除してやる!」
その言葉でやっとやる気をだすクラスメートたち。
「アーノイド、お前は負けたら今学期の俺の授業全部欠席扱いだ!」
「はぁ?!」
「初め!」
その言葉で一斉にユウキにむかって突撃する。
「大地よ、その微かな力を周囲に、地揺」
ユウキの周囲の地面が縦に揺れ、クラスメートは将棋倒しになった、周囲を見回しても誰もも立ち上がる気配がないのを確認し、教師の方を向いて……。
「先生、もういい?」
「お、おう……」
更新が遅れて申し訳ありません。
先生はギルドランクの高いユウキを敵役にすることで戦闘訓練をできるだろうとたくらんでいましたが、ユウキが簡単に倒してしまったのでその目論見は失敗に終わりました。




