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異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる  作者: 仙人掌


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いつしか買った怒り

 東北の右側のダンジョンを順番に攻略していき、ついに青森の下北半島も最後のダンジョンまできた。


「半島最後が恐山っていうのがまた……」

 名前だけは知っていたので何となく怖そうなイメージがあったので警戒しながらダンジョンに挑む。



「まぁ、普通かな?」

 何となく嫌な予感がしたので配信はしていなかったが、特に今までのダンジョンと変わらないように見える。モンスターも特に脅威では無く、優奈達でも対処できそうだった。


「ちゃんと恐山だよね、アッソレ山とかじゃないよね」

 あまりにも簡単すぎて一旦ダンジョンの外に出て確認したが恐山で間違いないようだ。



「まぁでも観光地だからって特に強い訳でもなかったし、恐山だからって変に警戒しすぎたかな……」


 1人で黙々と攻略していくとついにボスらしきモンスターを倒してしまった。

「終わっちゃったなぁ~」

 気合入れただけに拍子抜けてしまった。

「……まだっぽいね」

 ダンジョンの攻略が終わると、ダンジョンの生命力みたいな物が徐々に失われて最後には消滅してしまうのだが、いまだにその兆候がない。つまりまだダンジョンは攻略できていないという事だ。


「あのさー、お前の存在が邪魔になってるってわかんないかなぁ?」

 奥へ行く道を探していると、自己中心的な文句がどこからか飛んできた。


 ユウキとしてはこの世界の異物という認識があるので、その声に対して特に感想などは無かった。なので更に下に続く道を探し始める。


「オイッ!」


 ユウキが無視した事に腹を立てたようで声を荒げる。ユウキは面倒なのでいきなり無礼にしてきた相手に対応するつもりはない。



「いい加減にぃ!!」

 少しも我慢できない声の主がユウキに向かってきた。流石に危害を与えて来るとしか思えないので面倒ながらも対応する。背後を見てみるとピエロがそのメイクが歪む程の怒り顔で向かってきていた、流石にここまで殺意が高いと真面目に対応する必要があるので向き合って剣で受け止める。ピエロは湾曲した剣を握りしめており滲み出ている殺意を一切抑えていない。それから聞くに堪えない罵声をユウキに浴びせながら何度も剣を振ってくる、無茶苦茶な攻撃ではあるものの剣術はできるようで、ふざけた見た目と言動の割には隙が少なかった。


「そもそもあなたは誰なんですか?」

 とりあえず相手が何者か聞いてから判断する為に質問をぶつけてみる。

「お前のせいで!商売あがったりなんだよ!新しい時代の幕開けを潰しやがって!」

 何を言っているか分からないが、ユウキに対して明確な殺意がある事だけがわかった、この様子ではもしかしてマキナ達の方にも同じような人達が向かっている可能性があるが、ユウキに向かっている人物が最高戦力であれば地上にいる3人でもなんとかなるだろうし、最悪キャンピングカーを走らせれば逃げ切れるだろう。

何故か勝ってにキレている人っていますよね。

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