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「愛や多様性の犠牲者が誰になるか分かってんのか!」悪役顔の公爵令嬢イザベル、綺麗事で国を壊すバカどもを現実でボコす内政改革  作者: 猫目こね
イザベル三歳〜十歳

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6話 事の顛末




トバクたちが連行された後、広場には静寂が訪れた。




(これでタダ酒目的の集団は減るはず。

酒がなくなってもここへ来てくれるドワーフなら、真面目な商談を目的として来るはず。)




無作為に人を入れてしまった結果、管理能力を超えた流入がルールを壊す。


それは前世で嫌というほど見てきた光景だ。






後日、ヴィンセント兄様から

「イザベルも気になってただろうから。」

と、事の顛末を教えてくれた。





そこで判明したトバクの実態は、想像以上に醜悪なものだった。





一つ、酩酊したドワーフから技術を盗もうとしていたこと。

二つ、実は安酒で済ませて差額を浮かせていたこと。

三つ、その浮いた金でギャンブルと女に貢いでいたこと。





(本当に、救いようのない…ドクズだったんかい。)





私は呆れてため息をついた。



一方、ドワーフのバクチは外交上の事情もあり、尋問できぬまま放免となったとのことだ。




だが、彼が「ここはタダで飲めるぞ」と触れ回ったせいで、質の悪い連中が集まっていたこと。

そして、そこでは最低な『娯楽』が行われていたことも判明した。




「彼らは最初、人間に酒を飲ませて情報を引き出すつもりだったようだ。

だが、実際には情報が出る前に人間が酔い潰れてしまう。

すると彼らは…。

吐瀉物にまみれ、泡を吹いて苦しむ人間を眺めることを、『見世物』として楽しむようになったらしい。」





話してくれるヴィンセント兄様の声にも熱が入り、憤りを感じさせた。





(情報収集が、いつの間にか人間を見下して笑う『拷問じみた娯楽』に変わっていたなんて。

トバクはそれを知りながら、自分の遊び金と保身のために、同胞である商人たちを差し出していたわけね。)




怒りと同時に、寒気がした。



人を見下して笑う奴は、どこにでもいる。



でも、それを『友好』という綺麗な言葉で包み隠し、見ないふりをして放置しているこの国王や貴族は、もっとタチが悪い。




(前世でもそうだった。

理想論を盾にして現場の悲鳴を黙殺する奴らが、一番残酷なんだよね。)




バクチはこの領地の虹の広場への出入りを禁じられたが、あくまで「この領地」だけ。

彼はまた別の広場で、同じように人間を酔い潰して笑うのだろう。




見やすいように修正しました。(2026/6/4)


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