表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「愛や多様性の犠牲者が誰になるか分かってんのか!」悪役顔の公爵令嬢イザベル、綺麗事で国を壊すバカどもを現実でボコす内政改革  作者: 猫目こね
イザベル三歳〜十歳

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/107

前世のことを振り返る



イザベルはベッドの天蓋を見つめながら、かつて「私」だった誰かの記憶を反芻していた。



前世の私の国は、あまりにも「優しすぎた」のかもしれない。

かつては、夜に一人で歩けるのが当たり前の穏やかな国だった。

けれど、その「当たり前」は、ある日を境に音を立てて崩れ始めた。


(前世の私がイザベルくらいの頃は、安心安全が当たり前。

だからこそ私は自由に生きてこれた。

今振り返ると、ちゃんと幸せだった。)


大人になるにつれて、社会のルールやしがらみは出てくるものだ。

でもそれとは別に、いつしか世界は「ルールを守らない者」が声を大きくし、それを注意することさえ「不寛容だ」と弾圧される歪な場所になっていた。

夜道はギャンブルになり、昼間でさえ少し路地に入ると警察も介入できないブラックボックスと化す。

そんな街が増えていくと、社会全体の治安も悪くなるのは必然だった。

真面目に働いて納めたお金は、なぜか、私たちの安全を脅かす者たちのための「対話の窓口」や「豪華な施設」に消えていった。


(「話し合えば分かる」そんな言葉が、ただの無責任な呪文に聞こえたっけ…。)


平和を願うのはいい。

けれど、一方的に奪われ、文化を壊されていく側は、一体どこで息をすればよかったのだろうか?

誰にも関心を持たず、関われば「差別だ」「悪だ」と糾弾される。

そんな空気に疲れ果て、みんなが心を閉ざしていったあの風景。


(だからこそ…私は震えているのよ。)


このアステリア王国の「虹の広場」から漂う、思考停止した平和の匂い。

それは、私の前世の平穏を食いつぶした、あの劇薬と同じ匂いがする。


(愛と平和という綺麗な看板を掲げて、実際には足元の防衛を削り、問題を先送りにしているだけ。

……そんなの、ただの自殺行為よ。)


もう、あんな寂しい街の景色は見たくない。

使い捨ての人材として、怯えながら生きる日々なんて二度と御免だ。


(私は絶対に、私の庭を守り抜く。

この可愛らしい小さな手を使って、お花畑に隠された『毒』を全部引っこ抜いてやるわ!)



※(前世の私がイザベルくらいの〜

の部分。イザベ『ル』がイザベ『ラ』と間違えてしまっていたので、修正しました。(2026/5/7)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
下のバナーを1日1回ポチッと押していただくだけで、アルファポリスでのランキングが上がり、作者の執筆の励みになります…! 「なろうのアカウントを持っていないから評価できない」という方も、このバナーならワンクリックで応援していただけますので、ぜひイザベルへの応援としてクリックをお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ