表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバース・ワールズ・アカデミー 記憶喪失の俺は反転世界の学園で頂点に立つ  作者: カギナナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/9

入学初日

ここ、カルネシア魔導学園は己の中に秘めている龍の力を行使する魔法を学び、より力のあるものを育てる場らしい。もともと龍の力とは龍神がこの世界の人々に加護を与え、己の中にある魔力、空気中に存在している魔力を操ることができるようにしたものだと言う。それが時を重ね、この世界の人間の体質へと変化しだした。それによって龍神がこの世界を立った後もこの世界の人間は力を行使する事が出来ている。それ故にこの学園もこうしてまだ続いているというわけらしい。そして俺自身もその学園に明日から通うことになるようだ。明日からリンと同じ部屋で生活するようにあの男、エルターさんに言われた。それまではこの屋敷も部屋を一つ貸してもらうことになったのだが、アレは一般人が入っていいようなものではないと感じさせられた。こういう風に感じるのはおそらく俺が記憶をなくす前はきっとこんな場所には住んでいなかったからなのだろう。そのせいかどうにも居心地が悪い。結局俺はエルターさんにどうにか頼み込んで結果屋根裏部屋…というか広めの物置で今日は過ごすことにした。



 俺は、さっきメイドさんから頂いたシチューを食べながら考えを巡らせることにした。

(魔法、か)

 エルターさん曰く、地球の人々が発現した異能力はこちらの人がかつて龍神から受けた力と同種のものだと言うことらしいが、それを俺が使えるのだろうか。地球でもこっちの人でも魔法を使えない人は一定数いるようだし、俺が学園に通う意味なんてほんとにあるのだろうか。

 そんなことを考えながら物置においてあったベッドに背中を預け、俺は窓から見える夜空を見あげた。空には大きく、はっきりと見える星が大小2つあった。きっとあの2つの内のどちらかが地球なんだろう。だが記憶がない今、故郷だからどうこうというような感情もないが、あの青い星が放つ光に少し惹かれてしまいそうだった。

(まるで生きてるみたいだな)

 そんな感想を抱きながら俺はゆっくりと眠りについた。



 翌日、俺は目覚めてからすぐにメイドさんから渡された学園の制服に袖を通し朝食を終えて、玄関で使用人の人たちに送られてこの大きな屋敷の門を出るとすぐ横にリンが腕を組みながら立っていた。

「リン、なんでお前がここにいるんだよ。寮の方で暮らしてるんだろ?」

 俺がそう言うとリンは少しツンとした口調で答える。

「別にあなたのためじゃないから。お父様に昨日帰る前に刹那が入学初日から迷子になったら大変だからって言ってたから仕方なく来てあげたの。感謝しなさいよ?」

 そのあと俺に背中を向けて「ついてきなさい」と言いながら歩いていこうとしていたため俺もその後を追うことにした。

(しっかし、この街どんだけ広いんだよ)

 この街はフレアに乗った時の高度数百メートルに及ぶ高さから見たときでさえ一望出来ないほどに大きな街だ。俺1人では迷子どころの話ではなかっただろうな。そんなこの街の人々を眺めるなどしているとリンに手を引っ張られた。

「もう、刹那遅いってば!!早く行くわよ!!!」

 そう言われながら引かれていったので俺は彼女の揺れる真紅の髪に目を奪われながら走る。



「ほら、あそこが私たちが通う学園よ」 

 目に見えたのは後方に大きな時計塔がある大きな校舎が見えた。どうやらあの時計も魔法によって動く仕組みのようだ。

 そうして、学園の門まで見え始めたところでリンは歩みを止め、少し顔を歪める。それを見て、俺は周りを見渡す。そうすると、俺に向けられる視線も多くはあるがそれ以上に俺の前で立っているリンへ向けられるものが多いように感じた。その視線に嫌な雰囲気は感じない。この視線について俺はリンに問う。

「リン、こいつらが見てるのって…」

 それを切るようにリンが答える。

「いいのよこんなの。別にいつものことだから。まぁちょっとした有名人ってところかしら」

 それを聞いて少し納得がいった。あんなに大きな屋敷に住んでて、ましてやこの学園の長の娘なんだから多くの人から注目されていても不思議じゃない。そんなことを考えているともう一度リンは俺の手を引いて学園の方まで走っていく。

 そして長い廊下を歩いていき、一つの教室についたところで足を止めた。

「ここが今日から私と一緒に勉強するクラスよ。早く入りなさい」

 リンに促されその教室に入る。すると、二十数人の生徒が各々の座席で友人たちと戯れている様子が見て取れる。が、俺とリンが入ると皆の視線がこちらに集まる。それでも俺はリンに引っ張られて2つ並んで空いている席に座った。

 少しした時、教師らしき人が教室に入ってきた。そして教卓の前に立って教室の生徒全員に呼びかける。

「皆さん席に戻ってください。今から新しい仲間を紹介します。刹那さんどうぞこちらへ」

 その教師に呼ばれたため、その隣まで歩いていきさっきまで俺に視線を向けていた生徒たちに向き直る。

「どうも、俺は天童寺刹那です。今日からそこのリンの従者としてここに通わせて貰うことになりました。よろしくお願いします」

 と、言うように軽く自己紹介を済ませると席に戻されてその後は授業を始められた。

 いまいちついていくことが出来なかったが、今回の授業で知ったことは多くあった。まずは魔力についてだが、魔力とは人間の魂に宿るものであり、産まれた瞬間に潜在的な魔力の総量が決まるらしい。そして次に、魔法適性というものだ。これはその人間の魂の形によって自分にあった属性が存在しており、適性の強い属性の魔法ほど威力や操作性が優れていると言う。属性には大きく分けて火土水風の4種が存在する。そして適性の強い属性は基本的に1つで、例外的に複数の属性、または光や闇の属性を強く持って産まれる事もある。光と闇の属性は完全に対を成すものであるため、この2つの属性を2つとも持つことはないということを知った。

 そして授業が終わり皆が学校を後にする中、俺はリンに連れられて魔力測定場と書かれた看板のかかっている扉の前まで来た。

「刹那いい?これからアンタの魔力を測ってもらうわ。それと一緒にアンタの適性も調べてもらうのよ」

 なるほどな、俺はどんな魔法使いになれるのか楽しみだ――――




あとがき

今回もリバース・ワールズ・アカデミーを読んでくださりありがとうございます。正直属性とか適性とかってあんまりイメージつかなかったりするんですけどまぁなんとかそこらへん意識していきながらこれから描いて行きつぃなって思います。ブックマークやレビューをしてくださると酔っ払いみたいな勢いではしゃぎ散らかします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ